水虫の治療は病院?市販薬?原因と部位に合わせた治療をえらぶ

水虫の治療について解説。病院を受診するべきか市販薬を使用するべきか判断するポイントを紹介します。水虫の治療を正しく行うために知っておきたい水虫になる原因と症状も掲載!

水虫は中高年の男性がかかるイメージが強い症状ですが、実際は子どもから大人まで性別に関わらず感染する皮膚の病気です。

この記事では、水虫が疑われた場合、病院に行くべきなのか、市販薬を使うべきなのか水虫の治療について解説します。また、正しい治療を行うためにも水虫の原因や症状も確認しましょう!

水虫の原因はカビの感染!

水虫は白癬菌というカビに感染する皮膚の病気です。

白癬菌は40以上の種類が確認されていますが、日本ではこのうちの約10種類が水虫の原因となることが確認されています。

水虫の主な原因となる菌は、トリコフィトン・ルブルムやトリコフィトン・メンタグロフィテスといった、人から人へうつるヒト好性菌に分類される白癬菌です。その他にも、土壌にすむ土壌好性菌や動物にすむ動物好性菌も水虫の原因となります。

同じ原因菌でも病名が異なる

水虫は手・足・爪だけではなく、髪や頭部、顔、体部、股部などにも感染します。原因となる菌が同じでも、感染する身体の部位によって病気の名称が異なります。

一般的には、足・手・爪に感染した皮膚病を水虫と呼んでいます。

名称 感染部位
水虫
しらくも 頭部
顔面白癬 顔部
ぜにたむし 体部
いんきんたむし 股部

水虫の症状は?

水虫になると、皮膚がかゆくなる・赤くじゅくじゅくする・白くふやける・かさかさ乾燥するなどの症状があらわれます。また、水虫になった身体の部位によって症状の特徴が異なります。

足の水虫

【趾間(しかん)型】
足の指と指の間にできる水虫は趾間型と呼ばれています。症状の特徴は、皮膚が白くふやける、赤くじゅくじゅくするなどです。

【小水疱(しょうすいほう)型】
足の裏、特に土踏まずのあたりにできる水虫におこりやすいタイプです。初期は小さな水疱ができ、次第に赤くなってきたり皮膚がむけてきたりします。また、強いかゆみをともなうのも特徴のひとつです。

【角質増殖型】
かかとを中心とした足の裏にできる水虫のタイプです。乾燥してカサカサしたり、角質が厚く、硬くなることでひび割れを生じることもあります。

手の水虫

手の一部にでることが多い水虫です。じゅくじゅくする、水疱を作るなどの症状がでます。手湿疹と間違えやすいので注意が必要です。

爪の水虫

爪が白く濁り沈着してボロボロしてきます。その後、次第にふくれて内部が軽石状になります。爪水虫になる場合は主に足の爪になることが多く、靴を履けないほどの痛みを伴うこともあります。

水虫の治療は薬が基本

水虫の治療は、病院を受診した場合でも受診せずに自分で治したい場合でも薬を使った治療が基本になります。

水虫が疑われた場合は、まずは症状の程度と部位を確認しましょう。足にできた水虫で症状がそこまで重くなければ市販薬が有効な場合もあります。しかし、手にできた水虫は手湿疹と区別することが難しく、水虫の確定診断は病院を受診しなければできません。特に爪にできた水虫は市販薬では治療できないので、注意してください。

水虫で病院を受診した経験があり、治療に使用した薬の成分がわかっている場合は、再発時に市販薬を効果的に使用することができます。

水虫の治療にかかる期間

水虫の治療にかかる期間は、症状や部位によって異なります。さらに、皮膚の新陳代謝や菌の活動状況にも影響されます。

薬を使用し始めてから1週間程度で改善がみられる場合もありますが、原因菌を完全に取り除くためには症状が改善したあとも薬の使用を続ける必要があります。

処方薬を使用する場合は医師の処方に従って薬を継続しましょう。市販薬を使用する場合は添付文書を確認し、使用期間を守ってください。改善がみられない場合は漫然と使用しないで病院を受診しましょう。

【足や手にできた水虫の場合】

症状の改善がみられたあとも、少なくても1週間以上は薬を使用し続ける必要があります。場合によっては治療を開始してから1〜2か月程度、薬を使用し続けることもあります。

【爪水虫の場合】

爪水虫の場合は薬の成分が届きにくいことや、皮膚に比べて新陳代謝が遅いなどの理由から、治療期間が長い傾向があります。爪の中に住み着いた菌を完全に殺菌するにはおよそ3〜4か月、もしくはそれ以上かかるともいわれています。

薬の効果を高めるために、塗り薬と飲み薬を併用する場合もあります。

水虫は何科に行く?

水虫が疑われた場合は、部位に関わらず皮膚科を受診しましょう。

病院の検査では、患部の皮膚を一部採取して顕微鏡で菌の有無を確認します。水虫の原因となる白癬菌が確認されたら診断が下されます。

白癬菌は肉眼では見えないため、正確な診断は医師の診察が必要になります。

市販薬で治せる水虫は?

水虫になった部位が足で、症状がそこまで重くなければ市販薬を活用することも可能です。市販の水虫薬はさまざまな種類が販売されていますが、処方薬と同じ成分のラノコナゾール・ブテナフィン・テルビナフィンを使用した製品が入った薬も多く販売されています。

製品によって異なりますが、水虫の原因菌の増殖を抑制したり殺菌効果が期待できるほか、かゆみや炎症を抑える働きがあります。

また、水虫に使用される市販の外用薬には、クリームタイプのものや液状タイプのもの、スプレータイプのものなど剤型が複数あります。水虫になった部位や症状の具合によって製品を選びましょう。

水虫はうつるので要注意!

水虫は人から人へうつる病気です。水虫になる原因菌をもった方が使った物を別の誰かと共有すると、人から物へ、物から人へといった具合にうつります。

水虫がうつりやすい場所

■家庭内

水虫は家庭内感染が原因となることが多いといわれています。家族の中に水虫の方がいた場合、足ふきマットやスリッパなどを共有することでうつっていきます。

■公共施設

不特定多数の人が集まるスポーツ施設や入浴施設なども水虫がうつりやすい場所としてあげられます。これは、器具や洋式トイレなど、人と物を共有する場合が多いためだと考えられます。

水虫の最大の予防は清潔にすること!

水虫は、原因菌が付着しただけでは発症しません。白癬菌が皮膚の角質へ入り込み、繁殖することで症状がでます。皮膚に傷ががある場合は12時間程度で感染する場合もありますが、通常は皮膚内に侵入して感染するまでには最低でも24時間はかかるとされています。

そのため、菌が手や足に付着したとしても、石鹸を使うなどしてよく洗い流してしまえば完全な感染や繁殖を食い止めることが可能です。

■手や足を洗い清潔に保つ

長時間靴を履き続けることで足が蒸れたり、皮膚が汗ばんで汚れが残っている状態などは水虫の原因菌が繁殖しやすい高温多湿の状態といえます。毎晩の入浴などで手足をはじめ、身体を清潔にし、弱酸性に保つことで水虫の予防につながります。

■湿気をためやすいアイテムはこまめに換える・共有を避ける

バスマットやタオル、靴下などは、水虫の菌が繁殖するのに好条件となる湿気がたまりやすいアイテムです。こまめに取り換える、靴は毎日履き替えて乾燥させるなどして清潔にしておくことが水虫予防につながります。

また、人と共有しないことで水虫がうつるのを防ぐことになります。

セルフメディケーション税制の活用を!

水虫に一度かかると、完全に治るまでには時間がかかります。さらに、激しいかゆみや痛みで日常生活に影響を及ぼすこともあります。水虫の疑いがある場合はなるべく早めに治療を開始しましょう。

また、軽度な身体の不調は自分で手当てをするセルフメディケーションを推進するために、2017年1月1日から医療費控除が適用されるセルフメディケーション税制が導入されました。

水虫の市販薬の中にもセルフメディケーション税制の対象になっている薬があります。市販薬もうまく利用しながら水虫の完治を目指しましょう。

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