水虫の治療法|初期症状での水虫の種類の見分け方は?何科を受診する?

水虫の治療法にあわせて原因や症状について解説。水虫にはいくつかの種類があり、それぞれの症状ごとに適した治療を行う必要があります。この記事では、水虫の治療法とともに、水虫が起こる原因と主な症状を解説します。また、初期症状での種類の見分け方は?病院での治療法や治療費は?何科を受診すればいい?などの疑問も解決します。

水虫が起こる原因と主な症状

水虫は、カビの一種である「白癬菌(はくせんきん)」に感染することで引き起こされます。

菌が付着してすぐは変化はみられませんが、皮膚の角質成分である「ケラチン」を栄養として白癬菌が増殖すると、皮膚が炎症を起こし、水虫の症状が現れます。

高温多湿の環境で増殖しやすいため、足に症状が現れるケースが多くみられますが、手や体に感染し症状が現れることもあります。

足の指の間や足の裏のかゆみ・皮がむける・水ぶくれ・ヒビ割れなどの症状が特徴です。

水虫は、家族間やプールなどの公共施設で、白癬菌に感染した人の角質が付着することによってうつります。

水虫がうつりやすい環境などについては関連記事をごらんください。

水虫の種類と初期症状での見分け方

水虫の症状は、おおきk3種類に分けられます。症状の特徴は初期段階で見分けることができるため、自身の水虫の種類を判断し、症状にあった対処をしましょう。

指の間の皮剥けは「趾間型」

足の指の間が赤く、ムズムズとしたかゆみをともなっている場合は「趾間型(しかんがた)」の水虫のおそれがあります。

趾間型水虫はさらに、白くふやけて皮がめくれると液がしみ出てジクジクとただれる「湿潤趾間型」と、皮が薄くめくれて赤くなる「乾燥趾間型」の2種類に分けることができます。

患部から二次的に細菌感染しやすい種類の水虫でもあります。

高温多湿の環境が多くなる夏によくみられ、主に足の薬指と小指の間に症状が現れます。

水ぶくれや膿みは「小水疱型」

足の裏・側面・土踏まずなどに小さな水ぶくれができている場合は、「小水泡型」の水虫のおそれがあります。

時には指の付け根などにできることもあります。

進行するとともにかゆみが強くなり、水ぶくれが潰れると皮がむけた状態になります。通常は2〜3mm程度の水泡ですが、大きい水泡ができることもあります。

趾間型の水虫と同じく、高温多湿の環境が多くなる夏によくみられます。

ザラザラかかとは「角質増殖型」

足の裏(主にかかと)の角質が分厚くザラザラとしている場合は、「角質増殖型」の水虫のおそれがあります。

進行すると皮がむけたり、乾燥しやすい冬場には硬くなった角質部分がひび割れることもあります。かゆみをともなわないため、症状に気づかないケースもみられます。

水虫の治療法:完治させるには?

水虫を自身で治療するには、市販薬の使用が効果的です。一般的には3〜4か月で治るとされていますが、治ったと思った水虫が再発するケースも少なくありません。

水虫の種類に適した剤形の水虫治療薬を選ぶことで、しっかりと水虫を治療することができます。

  趾間型 小水疱型 角質増殖型
クリーム
液体
スプレー
ジェル
パウダー

趾間型の水虫には、クリームタイプとパウダータイプの水虫治療薬がおすすめです。乾燥趾間型にはクリームタイプを、湿潤趾間型にはパウダータイプを使用しましょう。

小水疱型の水虫はどのタイプもおすすめですが、手を汚さずに使用できるスプレータイプが特におすすめです。

角質増殖型は、薬剤が塗り広げやすく皮膚を柔らかくする効果もあるクリームタイプがもっともおすすめです。その他の剤形は、薬が浸透しにくいことや乾燥を促進させることなどからおすすめできません。

また、水虫を完治させるには、どの種類の水虫であっても以下のような点に注意する必要があります。

水虫におすすめの市販薬について詳しくは関連記事をごらんください。

症状が治まってから1か月は使用を続ける

薬を使用して症状が治まっても、白癬菌は潜伏しているため、すぐに使用をやめると再発するおそれがあります。

症状が治まってから最低でも1か月間は薬の使用を続けてください。

平均的な水虫の治療期間は3〜4か月ですが、自身の症状の程度が判断できない場合は皮膚科を受診し、使用している市販薬・市販薬を使用した期間などを医師に明確に伝え、治療の方向性を相談してみましょう。

足を清潔にする

角質に付着した白癬菌を少しでも落とすために、足はしっかりと洗いましょう。

入浴時だけでなく、帰宅してすぐ足を洗ったり、運動の後は新しい靴下に履き替えるなどして足を清潔に保ちましょう。

足が蒸れないようにする

水虫の原因となる白癬菌は、温度15℃以上・湿度70%以上の環境で増殖します。

運動後の靴の中は温度36℃・湿度95%にまで達するため、オフィスでは靴を履き替えたり、通気性の良い靴下や靴を履くなどして足が蒸れない工夫をしましょう。

また、入浴後は足の指の間までしっかりと水分を拭き取ることも大切です。

何科を受診する?病院での治療法と費用

水虫のような症状が現れた場合は、皮膚科を受診しましょう。

皮膚科ではまず、現れている症状が水虫の原因である白癬菌によるものなのかを確かめるために、患部の角質を採取して顕微鏡で検査を行います。白癬菌の有無はその場で分かります。

水虫の治療法

水虫を治療する際は、処方された薬を使用しながら通院し、経過を観察しながら医師とともに治療に励みます。

「外用真菌薬」というカビを殺す効果のある塗り薬が使用され、クリーム・軟膏・液体などさまざまな剤形から患部の状態によって適したものが選ばれます。

軟膏タイプは低刺激で、患部も保護してくれるためほとんどの症状に使用することができます。液体タイプはベタつかず使用感が良いですが、刺激が強いため、主に乾燥性の水虫に使われます。

飲み薬タイプの真菌薬もありますが、併用できない薬があるため、現在服用中の薬がある場合は医師に必ず申し出てください。

水虫治療にかかる費用

初診料 薬代・調剤料など 合計
850円
(3割負担)
約2,000円 約3,000円

皮膚科を受診する際、初診の場合は初診料として2,820円、健康保険の3割負担で850円かかります。

合わせて処方される薬の料金として1か月分で約2,000円かかるため、初めての受診の際は3,000円ほどの負担となります。

完治するまでの期間を半年とすると、2か月目以降は約2,300円の負担(診察代220円と薬代などとの合計)となり、半年間の合計では約14,500円の負担となります。

市販薬での治療と比べると費用が高いように感じますが、医師の指示のもと確実に水虫を治療できるメリットがあります。

おわりに

水虫は、中途半端な治療を行うと再発しやすい症状です。治療を行う際は正しい知識を身につけ、完治するまでしっかりとケアしましょう。

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