水虫にお酢は効果がある?悪化させる?

水虫の治し方としてお酢を付けるという民間療法が効果的なのか、もしくは水虫を悪化させてしまうのかについて、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。また、水虫の治療方法としてはどういったものがあるのかについて、自分でできる治療法と病院で受ける治療法にわけて紹介します。

水虫について

水虫は「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が皮膚に感染することによって起こる病気です。

白癬菌は、皮膚表面の角層の主成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源として生きているため、皮膚があればどこでも感染します。

足・手・頭・体・股・爪・毛などさまざまな場所に感染しますが、水虫の発症割合でもっとも多いのが足の水虫である「足白癬(あしはくせん)」です。

足白癬の感染者数は気温が温かくなり始める頃に増加し、5月の時点では日本人の約20%が足白癬にかかっているという報告があります。

水虫の感染経路

水虫の感染経路としてもっとも多いのが、家庭内での感染です。浴室や部屋に落ちた皮膚・タオルの使い回し・スリッパの共有などによって、家族からうつることがあります。

特に、じゅうたんやお風呂の足ふきマットなどには白癬菌がいることが多いので注意が必要です。

また、水虫は人から人だけでなく、犬や猫といった動物から感染することもあります。

水虫にお酢は効果的?悪化させる?

水虫を治す民間療法として酢を水虫の症状が現れている患部に塗るという方法があります。

しかし、現時点では酢が水虫の症状を改善するという医学的根拠はありません。

酢の酸が皮膚を溶かして皮膚に潜んでいる白癬菌を殺菌するという意見もありますが、白癬菌は皮膚の奥深くに潜んでいるため、皮膚表面が削れただけでは消滅しません。

むしろ酢を付けることによってかぶれなどの症状が現れる「接触皮膚炎」という病気になり、水虫を悪化させる原因となることもあります。

水虫を治療するには

水虫をしっかりと治療するのであれば、民間療法を試すのではなく、市販薬を使用するかもしくは皮膚科で治療を受けるようにしましょう。

患部を清潔に保つ

水虫の患部が汚いと白癬菌が増殖するおそれがあるので、常に清潔に保つようにしましょう。

特に、薬を使用する場合は、患部が汚れていると効き目が薄れてしまうので、しっかり洗い乾かしてから塗るようにしましょう。

市販薬で治療する場合

水虫を自分で治療するには、市販薬の使用が効果的です。

また、外用薬を塗るときは症状の現れている部位だけでなく、周辺の症状のない部位まで広めに塗りましょう。

薬を使用して1~2週間経っても症状が改善しない場合や悪化する場合は、他の病気のおそれがあるので皮膚科を受診しましょう。

ミナカラ薬剤師おすすめの水虫薬と薬の選び方については、関連記事をごらんください。

病院で治療する場合

水虫は見た目や症状だけで水虫と判断することは医師でも困難です。

皮膚科ではまず、水虫の原因となる白癬菌が患部に存在しているかを確かめるため、患部の角質を採取して顕微鏡検査を行います。

検査結果はその場でわかり、早ければ10分程度で結果が出ることもあります。

水虫と診断されると、塗り薬か飲み薬のいずれか、あるいは両方が処方されます。水虫の部位や症状の程度によって治療法が変わります。

水虫の治療方法や治療費などについて、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

水虫の症状が現れている場所に酢を付けたり、酢を加えたお湯に足を浸したりしても水虫改善の効果は期待できません。

水虫は適切な薬を使用すれば治る病気なので、早めに治したいのであればまずは皮膚科を受診しましょう。

また、市販薬を使用する場合は、水虫ができる部位や症状の状態によって適切な薬が異なるため、添付文書や製品の説明欄をよく確認しましょう。

水虫の市販薬の選び方について不安な点があれば、ミナカラ薬剤師Q&Aでも無料で相談を受けて付けているので活用してみてください。

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