カルシウム不足の原因や薬など悩みをセルフチェック

2018年08月18日

カルシウム不足の原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

生活の中で考えられる妊娠後のカルシウム不足の原因

妊娠前からのカルシウム不足

厚生労働省の国民栄養調査では、カルシウム摂取基準量として18歳以上の成人女性で平均1日600mgを目標値としています。ところが実際の摂取量は、20~30代女性で約450~460mgと目標値をかなり下回っており、気づかないうちにカルシウムが不足し骨などがもろくなっている可能性があります。

また急激なダイエットで女性ホルモンのバランスが崩れると、骨に蓄積されていたカルシウムが溶け出して尿とともに排出され、カルシウム不足がさらに進むことになります。

ストレスが増えることでも小腸での栄養素の吸収が低下するので注意が必要です。

胎児へのカルシウム移行

新生児の体には約28~30gのカルシウムが含まれていて、大半は妊娠後期に母体から供給され蓄積されます。カルシウムの供給に備えて、妊婦の腸管からのカルシウム吸収率は、妊娠していない時期が23%程度なのに対して、妊娠後期は40%以上に上昇します。

そのため、妊娠後期から授乳期にかけて通常よりも多くのカルシウムが取り込まれるため、基本的にはカルシウムを通常以上に摂る必要はないとされています。

しかし、一日のカルシウム摂取量が500mg/日に達していない女性は、意識的にカルシウムを補給する必要があります。

授乳によるカルシウム消費

赤ちゃんの栄養は母乳によって賄われています。生後間もない赤ちゃんでは1日に100ccにも満たない哺乳量ですが、生後半年も経つと一日に1Lほど飲むようになります。

母乳中のカルシウム濃度は約250ml/Lであり、授乳によって毎日カルシウムが消費されていることになります。

妊娠後のカルシウム不足の対処法

食生活の改善

カルシウムには乳製品や小魚などに含まれる動物性のものと、大豆や野菜に含まれる植物性のものの2種類があり、どちらも摂取することで全体的なバランスが整います。

またビタミンDとマグネシウムはカルシウムの吸収を助ける作用がある栄養素です。カルシウムを効率よく摂るために食材の組み合わせを工夫しましょう。

カルシウムの多い食材は、牛乳、チーズ、ヨーグルト、煮干し、ちりめんじゃこ、豆腐、納豆、モロヘイヤ、小松菜、ひじきなどです。ビタミンDが多い食材は鮭、サンマ、干ししいたけなど、マグネシウムが豊富な食材はナッツ類、そば、玄米などです。

牛乳には小腸でのカルシウム吸収を助けるカゼインという成分が含まれているので、カルシウムの補給に効果的です。厚生労働省が展開している「健康日本21」では、カルシウム摂取の目標として牛乳・乳製品で130g、豆類で100g、緑黄色野菜では120g以上を推奨しています。

適度な運動

運動をすると体内に酸素が多く取り入れられて新陳代謝が高まります。新陳代謝に関わる骨芽細胞が刺激を受けると骨量が増加し、血液中に放出されるカルシウム量が減って丈夫な骨が作られるようになります。

また日光に当たると皮下でビタミンDが作られ、カルシウムの吸収を助けます。

薬の使用

必要なカルシウムを食事だけで摂取するのが困難な場合は、サプリメントなどで補給することもひとつの方法です。

カルシウムだけを多く摂るのではなく、ビタミンDやマグネシウムなども合わせてバランスよく摂った方が効果的で、カルシウムの過剰摂取も避けられます。

また、L-アスパラギン酸カルシウムという成分を含む薬が妊娠中のカルシウム補給に使われます。処方せんが必要な薬のため、必要に応じて病院を受診して医師に処方してもらいましょう。

カルシウム不足に関する疑われる病気

※こちらでは代表的な症状のみ記載しており、症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方や、体調の変化を感じた場合は医療機関にご相談ください。

カルシウム不足に使われるお薬の総合情報

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