マラソン、水泳・・運動後の過呼吸(過換気)による唇や指先のしびれ、めまい 原因と正しい対処法とは?

過呼吸とは血液中の二酸化炭素が不足した状態

息を吸って吐くことで体内に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出することを「換気」といいます。
過呼吸とは、換気活動が過度に行われている状態です。当然、血液中の二酸化炭素は減少してしまいます。

体外に排出されるといっても、二酸化炭素は体にとって欠かせない存在です。
万が一不足してしまうと、唇や指先のしびれ、めまい、筋肉の硬直といった症状があらわれます。
こうした症状をなくすには二酸化炭素の排出を止めるしかありません。
そのため脳は換気が活発になりすぎると、呼吸そのものを止めるよう命令します。

もちろん体は息苦しさを感じます。精神的にも緊迫した状態となり、不安感も募ります。
そして焦りから激しい呼吸を繰り返し、さらに苦しさが増すというのが過呼吸の仕組みです。

過呼吸は激しい運動が引き金になって起こることもあります。
特にマラソンや水泳といった呼吸を多く必要とする運動の後に起こりやすいです。

そこでこの記事では、運動後に過呼吸が起こる原因と対処法について解説していきます。

 

運動による過呼吸の原因とは

マラソンや水泳、バスケットボールやサッカーなど多くの呼吸を必要とするスポーツをした時に過呼吸となる原因は何でしょうか?
主な原因として考えられているのは下記の2点です。

〇激しい運動を長時間続けたことによる呼吸の乱れ
〇運動による興奮や不安

 

激しい運動を長時間続けたことによる呼吸の乱れ

運動中は通常よりも早いリズムで呼吸をします。
そして激しい動きを繰り返す中で、呼吸のリズムは乱れてきます。
ここから運動後のクールダウンへうつるときに、呼吸のリズムを安定させることに失敗してしまうと過呼吸が起こってしまいます。
過呼吸は運動後に最も注意しなければいけないと言われるのも、このためです。

運動による興奮や不安

運動中、みなさん色んな事を考えると思います。
「絶対勝ちたい」「このままじゃ負けるかもしれない」「追い抜かれたらどうしよう」「あと少しで記録が更新できそうだ」
こうした運動中の興奮や不安が引き金となって過呼吸を発症することがあります。
特に劣勢の立場の時に起こりやすいようです。
 

運動による過呼吸の対処法とは

それでは、運動によって過呼吸が起こった場合どのように対処すればよいのでしょうか?

まずは心身を落ち着けるために静かな場所で座って安静にするか、できれば横になりましょう。
そして少しずつ呼吸の乱れを整えていきます。
過呼吸のときは呼吸がはやくなっているので、何よりもゆっくり呼吸することを意識しましょう。

過呼吸によって命が奪われることはありません。時間をかければ必ず体は回復します。
このことを忘れずに10秒ほど時間をかけた、ゆったりとした深呼吸を行いましょう。
少しずつ息を吸って、吐く前に1・2秒呼吸を止めてから、ゆっくり吐き出しましょう。

 

さいごに

いかがでしたか?
自分以外の誰かが過呼吸になったときには、過度に構うことはせず「大丈夫」「落ち着いて」と声をかけながら、ゆっくり呼吸することを促しましょう。
タオルなど口をおおえるものを持っている場合は貸してあげると、より一層落ち着いて呼吸ができます。


(image by Photo AC)
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