痰(たん)の原因や薬など悩みをセルフチェック

2018年10月16日

痰(たん)の原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

生活の中で考えられるたんの原因

たんは、気道内にある「線毛」が異物を捕まえることによって作られる分泌物です。

たんは健康に問題がないときでも作られますが、通常は唾液と一緒に飲み込まれます。たんの分泌量が増えると、線毛の運動と咳によって吐き出されることになります。

細菌・ウイルスの感染

黄色や緑色のたんが出る場合、細菌やウイルスの感染が疑われます。細菌やウイルスが体内に入り込むと、気道粘膜に炎症が起こり、粘液の量が増加します。さらに細菌やウイルスを退治する白血球も加わることで、分泌量が増えるのです。

生活環境

空気が悪い環境の中で生活を送っていると、気道粘膜を刺激するため、たんが出ることがあります。

代表的な原因は煙草です。喫煙者だけでなく、周囲の受動喫煙者も気道粘膜が刺激され、たんが増えることがあります。ほかには自動車の排気ガスや工場から排出される煙もたんの原因となります。

上気道の炎症や肺の異常

鼻から喉をつなぐ上気道に炎症がある、あるいは肺に異常がある場合は、血の混ざるたん(血性痰)が出ることがあります。

肺の異常が疑われる場合、重大な病気である可能性も考えて早めに呼吸器科を受診することをおすすめします。

たんの対処法

たんを吐きやすい姿勢をとる

なかなかたんがきれない場合は、たんが切りやすい体勢をとります。一般社団法人日本臨床内科医会では、たんを吐き出しやすい姿勢として「体位ドレナージ」を提案しています。体位ドレナージとは、腰の位置を上半身より高くすることでたんを吐き出す方法です。

仰向けの姿勢で行うときは、腰のあたりにクッションなどを置き、高さを作ります。前胸部にあるたんの排出に効果的です。

うつ伏せで行う場合は、上半身でクッションを抱えるようにしながら四つん這いになり、腰の位置を高くします。気道の下方にあるたんを出すのに効果的です。

加湿を心がける

加湿器の使用やマスクの着用で喉の乾燥を防ぐと、たんの排出がスムーズになります。マスク着用は、気道に対する刺激を軽減することにも有効です。

こまめな水分補給

こまめな水分補給を心がければ、たんの粘り気が緩和されるので、スムーズに排出されるようになります。

禁煙

病気の疑いがなく、たんの原因が煙草と思われる場合は、禁煙を心がけましょう。
喫煙者の周囲でたんに悩まされている人がいる場合も同様です。

室内の空気環境の改善

煙草以外の生活環境が原因と考えられる場合は、室内の空気をきれいな状態に保つことを心がけましょう。空気清浄機の活用が有効です。

また外出時も、空気が悪い場所にはなるべく近づかないようにすると良いでしょう。

薬の使用

たんの薬は、たんをスムーズに吐き出すことを主な目的として使用されます。

代表的なものが、去たん薬です。去たん薬はたんの粘り気を緩和し、気道内のすべりを良くすることでたんを吐き出しやすくします。

このほか気管支拡張薬も効果的といわれています。気管支拡張薬は気管支を広げることでたんの排出をスムーズにします。呼吸を楽にしたいときにも役立ちます。

症状によっては、抗生物質(処方せんの薬のみ)や抗アレルギー薬といった薬が効果を発揮することもあります。

なお、複数の薬を飲む場合には飲み合わせに注意が必要です。市販の薬を購入する際には、薬剤師に現在飲んでいる薬を伝え飲み合わせを確認してから購入しましょう。

痰(たん)に関する疑われる病気

  • 気管支炎
  • 主な症状

    せき / たん / 下痢 / 関節の痛み / 筋肉の痛み / 肩こり / 食欲不振 / 吐き気・嘔吐 / 背中の痛み / 発熱 / 疲労感

※こちらでは代表的な症状のみ記載しており、症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方や、体調の変化を感じた場合は医療機関にご相談ください。

痰(たん)に使われるお薬の総合情報

痰(たん)に関するお役立ち情報

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