リウマチ熱とは?

「リウマチ熱」は一般によく知られた「リウマチ」とは別の病気ですが、発症初期の症状はどちらも関節炎が起こります。

そのため最初は判断しにくい場合もありますが、経過や治療方法は全く異なります。

リウマチ熱は、子どもがよくかかる溶連菌感染症(溶血性連鎖球菌:ようけつせいれんさきゅうきんによる感染症)の炎症が治まった後、2~3週間経ってから突然高熱を出す病気です。

自己免疫に関係する一種のアレルギー反応によって生じる炎症といわれ、溶連菌感染症と同様5歳~15歳に多く発症します。

溶連菌感染症にかかり、治ったと思った後に発症することが多いため、溶連菌感染症と合わせて、リウマチ熱の症状を知っておくことが大切です。

image by

Photo ac

溶連菌感染症の症状

溶連菌感染症は、主に以下の症状が見られます。

●のどの痛み(咽頭炎や扁桃炎のような強い痛み)

●高熱(39度前後の熱が2~4日続く)

●発疹(全身にかゆみを伴う赤い発疹が出る)

●・頭痛、腹痛、嘔吐

●首のリンパ節の腫れ

●イチゴ状舌(初期は舌が白いコケ状態からイチゴのように赤いぶつぶつになる)

発症から、抗生物質による治療で完治までは約2~3週間です。

溶連菌感染症が治まった後の「リウマチ熱の症状」

リウマチ熱は、主に以下の症状が見られます。

  • 39度以上の高熱
  • 関節の腫れ、痛み
  • 移動性の多関節炎(肩、肘、膝、足首など全身の複数の関節が激しく痛んでくる)
  • 腹痛、食欲不振
  • 頭痛、倦怠感
  • 輪状紅斑(不規則な紅斑が次第に輪のような形になる)
  • 動悸、胸の痛み

リウマチ熱は、溶連菌感染症の症状が治まった後2~3週間後に、高熱や関節の痛み、腹痛を訴えたら注意が必要です。

約半数が「心臓弁膜症」に

溶連菌感染症の患者の約半数が「心臓弁膜症:しんぞうべんまくしょう」を引き起こすといわれています。

発病後1~2週間で、約半数に心電図の異常が見られ、心炎(しんえん)が見られます。

心臓は「右心房」「右心室」「左心房」「左心室」という4つの部屋に分かれていますが、各部屋の出口には膜でできた弁があり、血液の逆流を防いでいます。

心臓弁膜症は、この弁が破れることで血液がスムーズに流れなくなったり逆流が起こる病気です。

心臓の合併症は長期に及び重い症状も伴うこともあります。

リウマチ熱は再発することが少なくないため、溶連菌の合併症には注意が必要なのです。

image by

illust ac

リウマチ熱はうつるの?

溶連菌自体は人から人へうつって広がりますが、合併症であるリウマチ熱自体は人にはうつりません。

感染するのは溶連菌による咽頭炎(いんとうえん)です。

3歳以下では連鎖球菌の感染があってもリウマチ熱になることは少なく、成人の初発例も少ないとされていますが、溶連菌感染症については子どもから大人まで感染するため、家庭や学校、人ごみでは感染しないよう注意が必要です。

リウマチ熱の治療法

ウマチ熱の治療は、できるだけ早くペニシリンなどの抗生物質の投与を行ない、溶連菌を死滅させて体に抗体を作らせないことが最も重要です。

抗生物質は10日間から14日間程度継続して内服します。

過去にリウマチ熱にかかっている子供の場合は、再度溶連菌感染症にかかるのを防止するために、数年という長期間に渡って抗生物質を投与することがあります。

治癒するまでは、薬の使用や治療方法については医師の指示に従うことが大切です。

image by

Photo ac

さいごに

溶連菌はしぶとく、次々にあらゆる合併症を引き起こす可能性があり、中でもリウマチ熱は心臓の病気を引き起こす怖い合併症です。

溶連菌感染症にならないように予防することはもちろん、もし感染した場合には、治癒した後も注意が必要であることを知っておきましょう。