はじめに

くちの中に炎症が起こる口内炎も嫌なものですが、「口角炎(こうかくえん)」はくちの端の口角に炎症を起こす疾患です。
唇の端が切れて痛みがあり、食べることもしゃべることも不便になります。
かさぶたもできてなかなか治りずらいことが多く、見た目にも嫌なものですね。

なぜ唇の端が切れてしまうのか・・・「口角炎」について知っておきましょう。

 

口角炎の症状と原因

口角炎の症状

口の端がただれて裂けるだけではなく、患部が腫れたり、出血したりします。
かさぶたができ、口を開けたときに強い痛みがあり、大きく口を開けられなくなります。

あくびなどでも裂けてしまうこともあり、避けた部分が広がり→かさぶたが剥がれてしまい→剥がれるとまた炎症が起きて→かさぶたができる…というサイクルで、長期間治らないこともあります。
 

口角炎の原因

1、カンジダ菌などの真菌
口角炎は、カンジダ菌などの異常繁殖で起こります。
カンジダ菌はもともと口腔内や体表、消化管、膣粘膜などにいる常在菌で、多くの場合は何の影響も与えませんが、体調不良や免疫力が落ちると繁殖して感染症を引き起こすことがあります。

2、ビタミン不足
口角炎は、主にビタミンB2やビタミンB6などの不足によって起こると考えられています。
 

口角炎と口唇ヘルペスの違い

口角炎は「口唇ヘルペス」と間違われやすいのですが、口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス」が原因のため、口角炎とは異なります。
乾燥によって唇がひび割れる「口唇炎」とも間違われやすいのですが、それらと口角炎は、原因も治療法も異なります。

原因となる病原体は違うのですが、どちらも多くは、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下によって起こります。

 

口角炎の治療法

症状が見られたら皮膚科を受診しましょう。

カンジダ菌の作用を抑える抗真菌薬や抗生物質、必要により軟膏が処方されます。
一緒にビタミン剤を処方される場合もあります。

治療中に大切なのは、かさぶたを剥がさないようにしましょう。

食事に注意し、疲労をためないよう規則正しい生活が治癒の早道です。
 

特にビタミンB₂・B₆の摂取を

■ビタミンB₂は、炎症を抑え、粘膜を保護します。
 レバー、うなぎ、納豆、玉子、アーモンド等に多く含まれます。

■ビタミンB₆は、粘膜の強化に関わり炎症を抑えます。
牛や豚、鶏のレバー、まぐろ、かつおなど魚の赤身に多く含まれます。

その他、ビタミンCとビタミンAを一緒に摂ることで、炎症や傷を治す作用や細菌に対する抵抗力を強化します。
果物や緑黄色野菜なども多く摂取しましょう。


 

おわりに

口の中や口の周りには、たくさんの細菌がいるため、トラブルが起こりやすくなります。
まずは常に清潔を心がけましょう。
炎症は免疫色の低下で起こりやすくなるため、普段からバランスのいい食事や十分な睡眠などを心がけて、菌が悪さをしないように気を付けたいですね。

image by Photo AC
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