「料理の味が感じられない」「味が薄味に感じる」「作った料理が味が濃いと言われた」などの症状はすでに味覚障害の可能性があります。

以前は、高齢者に多かったのですが、最近では10代や20代に多くなっており、年々数十万人を超える規模で拡大しています。

東京医科歯科大学の調査によると、およそ30%の子どもが味覚に何らかの問題を抱えており、全体の21%が「酸味」を認識できず、14%で「塩味」、6%で「甘味」「苦味」を認識できませんでした。

味覚障害は加齢に伴い起こりますが、近年、ストレス社会、食生活の変化などから症状を感じる人が多いようです。

ここで味覚障害について理解を深めて行きましょう。

味覚障害とは?

食事の味がわからなくなる病気と言われ、何も食べていないのに口の中が苦い・渋いなどの味がしたり、何を食べてもまずく感じたりします。

味を感じる器官は、舌の表面や上あごにある味蕾(みらい)という部分です。

味覚を感知するには、食べ物が唾液と混じることで味蕾にある味細胞が刺激され、そのセンサーが味覚神経を経由して脳へと伝えり味として認知されます。

味覚障害は、この経路に異常が生じると発症します。

味覚障害の症状

・味覚低下味が薄く感じる
・味覚消失、脱失何を食べても味がしない
・自発性異常味覚口の中に何も入っていないのに苦い、甘い、塩辛いなどを感じ続ける
・錯味症、異味症本来は甘いはずのものを食べても苦しく感じるなど、味を取り違える。
・悪味症何を食べても変な味がする

主な原因

・血液中の亜鉛不足
・薬剤(降圧剤、利尿剤、精神安定剤など)の副作用
・全身の病気(肝臓病、腎疾患、糖尿病など)
・口腔内の異常(舌炎、喉頭炎など)
・神経の障害(慢性中耳炎など)
・食べ物(辛い、刺激の強いもの)の影響
・ストレスなどによる自律神経やホルモンバランスの崩れ

現代の味覚障害は食生活の乱れによる亜鉛不足が原因

かつての味覚障害は新陳代謝が衰える50代以上の中高年が多数を占めていました。

しかし、最近は食生活の乱れが原因になり、若い世代や子どもたちにも広がっています。その原因として、亜鉛不足があります。

亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝が十分に行われなくなるのです。

若者たちが好んでファーストフードやインスタント食品、清涼飲料水などに含まれている食品添加物が亜鉛の吸収を妨げています。

亜鉛不足による味覚障害の予防と対策

インスタント食品中心の食事をしている方は、できる限り控えましょう。バランスの取れた健康的な食生活に切り替えて、亜鉛を摂取しましょう。

亜鉛が豊富に含まれている食品の代表は牡蠣です。牡蠣を1日1個食べるだけで、1日に必要な亜鉛を十分に補充することができます。

他に、次のような食品に亜鉛が多く含まれています。
・うなぎ
・牛もも肉
・チーズ
・鶏レバー
・豚レバー
・卵
・納豆などの大豆製品
・そば
・ゴマ
・アーモンドなどのナッツ類 etc...

また、亜鉛はサプリメントで補う事もできます。

さいごに

味覚障害の症状が感じられる場合、味覚障害の専門の味覚外来がある耳鼻咽頭科や口腔外科などで検査・治療をしてもらいましょう。

また、心因疾患のうつ病やストレスでの味覚障害の場合はカウンセリングを受けましょう。

味覚障害は、原因をつきとめ適切に対象していけば、症状はよくなりますので、症状がある場合は、放置せず病院で検査をしましょう。