口唇(こうしん)ヘルペスについて

口唇(こうしん)ヘルペスは、唇や口の周りに小さな水ぶくれ(水疱)ができる病気で、日本人のほとんどの方が経験します。

口唇ヘルペスは、人から人に感染するウイルスによって起こります。

治ったと思ってもウイルスは神経のなかに潜んでいて、いつ暴れだそうかと狙っている厄介な感染症です。

ヘルペスウイルスにはいくつか種類がありますが、口唇ヘルペスは主に「単純ヘルペスウイルス1型」によって引き起こされます。

単純ヘルペスウイルス1型

口唇ヘルペスなど主に上半身のヘルペス症状に関与するウイルスです。

単純ヘルペスウイルス1型は、発症している人とのタオルやコップの使い回し、キスを介して感染します。

口唇ヘルペスのウイルスは最初の感染後、治ったと思っても体内の神経節に潜伏し続けた状態になります。

その後、免疫力が下がるなどした時に再活性化して、神経線維を伝って皮膚へ現れ症状を引き起こします。

一度感染すると抗体ができますが、再発や再感染を完全に防げるわけではありません。

口唇ヘルペスの症状|再発の頻度・回数について

初めての感染の症状

口内炎として症状が現れたり、症状が現れない事も多いため、感染した事に気がつかないケースが多くなります。

いっぽうで症状が重く、大きめの水ぶくれが広い範囲に発生する方もいます。

痛みが強く現れたり、発熱したり、あごのあたりのリンパ腺が腫れたりすることもあります。

一般的に乳幼児期の初感染では症状が軽い、または無症状が多く、大人になってからの初感染は症状が重い事が多くなります。

近年、衛生環境が良くなっている事などから初感染が遅く、20~30代でも抗体を持っていない方が増え、大人になってから初めて感染し、口唇ヘルペスの症状が重たい方も多くなっています。

再発の症状

【前駆症状】
まず初めに、唇や口の周りの皮膚に違和感を感じます。

ピリピリ・チクチクとした痛み、ムズムズする違和感、ほてり、かゆみなどが主な症状です。

その後、半日以内に赤く腫れてきます。

【2〜3日後】
赤く腫れていた部分に、複数の小さな水ぶくれ(水疱)の集まりが一か所にまとまってできます。

この水ぶくれは再発を繰り返すたびに小さくなります。

水ぶくれの中にはたくさんのウイルスがつまっていて、破れた患部に触る事で感染します。

【回復期】
回復するにしたがい、水ぶくれはやがて乾燥し、かさぶたになります。

口唇ヘルペスの皮膚症状は、症状が現れてから2週間ほどで治ります。

専用の薬を使うことで、より早く治す事ができるため、ピリピリとした痛みなどを感じた段階で、皮膚科を受診するようにしましょう。

また、一度医師から口唇ヘルペスと診断された再発の方は、市販薬を利用する事もできます。

口唇ヘルペスの市販薬については、アラセナSなどがあります。

アラセナSについて詳しい情報は、関連記事をごらんください。

再発の頻度・回数について

口唇ヘルペスの再発の回数には個人差がありますが、年に1〜2回程度の再発を繰り返します。

口唇ヘルペスの場合、初感染から数年後に再発する場合もあります。

感染と再発の原因は?疲れ・ストレスとの関係

感染する原因

口唇ヘルペスの主な原因ウイルスである単純ヘルペスウイルス1型は、非常に感染力の強いウイルスです。

一度感染して抗体を持っていても、免疫力が低下していると再び感染する可能性があります。

口唇ヘルペスのウイルスは、主に症状が出ている方の水ぶくれや唾液に含まれています。

口唇ヘルペスの症状がある方との、コップやタオルの使い回しや、キスなどの接触を通して感染します。

単純ヘルペスウイルス1型は主に上半身のヘルペスに関与していますが、性器に感染する事もあるため、オーラルセックスなども感染の原因になります。

ウイルスが活性化していても症状が現れない事があり、家族やパートナーに気付かずうつしてしまう事もあります。

【感染の主な原因】
・グラスやコップ、タオルなどの共有
・キスやオーラルセックス

唇や口の周りがピリピリする場合など、口唇ヘルペスが疑われる症状がある時は、家族やパートナーとのコップやタオルの使い回しや、口を使った接触は避けましょう。

また、口唇ヘルペスの水ぶくれを触った手にもウイルスがついているため、口の周りを触ったら石鹸で手を洗うようにしましょう。

再発する原因

口唇ヘルペスが再発するときは、主に免疫力が低下している時です。

日常生活でも、免疫力が低下する事は多くあり、口唇ヘルペスが引き起こされます。

【日常で免疫力が低下する原因】
・疲労
・精神的なストレス
・風邪などの病気
・胃腸障害
・紫外線
など

また、女性では女性ホルモンの変動がある生理前にも再発することが多くなります。

口唇ヘルペスの再発予防・対策に関する詳しい情報は、関連記事をごらんください。

おわりに

口唇ヘルペスを早く治したい場合は、口の周りがピリピリした段階で、抗ウイルス剤を使用する事が大切です。

皮膚科を受診するか、一度医師の診断を受けた再発であれば市販薬も使用できます。

また、大人でも抗体のない方は重症化しやすいため、口唇ヘルペスの症状がある方は、ほかの方にうつさないように気を付ける必要があります。

抗体があるか知りたい方は、医療機関で検査する事ができるため、検査が可能か近くの皮膚科などに相談しましょう。