口内炎は潰すと治る?

口内炎ができているときは、炎症がある部分に刺激を与えないことが原則であり、潰しても治りが早くなるということはありません。

口内炎を潰すと早く治るという噂に医学的根拠はありません。反対に、口内炎を潰すことで悪影響が出てしまうおそれがあります。

新たな傷がさらなる口内炎の原因に

口内炎は物理的な刺激や傷が原因となることがあるため、口内炎を潰すことで症状が悪化したり、粘膜に新たな傷をつくってしまい、さらに口内炎が増えてしまうおそれもあります。

細菌やウイルスが口内に広がることも

口内炎を潰すと、中に入っていた細菌やウイルスが口の中に広がります。

特に赤く腫れ上がっている口内炎はウイルスが原因である可能性もあるため、潰すのはやめましょう。

口内炎の原因となる代表的なウイルスは、単純ヘルペスウイルスです。この場合、口の粘膜に小さな水ぶくれのようなものができ、発熱や強い痛みをともなうこともあります。

治療にはウイルスの増殖をおさえる薬を使うため、病院を受診する必要があります。

口内炎に梅干しは効く?

梅干しを使った民間療法として、口内炎に梅干しを貼る方法が知られています。

梅干しには、殺菌する働きのあるクエン酸や塩分が含まれています。しかし、口内炎ができている部分に貼り付けると、塩分や酸の刺激によって激痛をともないます。

殺菌においても薬の方が効果的であるため、梅干しを貼り付ける方法はおすすめできません。

一説には、梅の香りの成分であるベンズアルデヒドという物質には痛みをしずめたり緩和する働きがあるといわれていますが、現時点ではその効果は医学的には証明されていません。

口内炎は冷やすと治る?

口内炎ができているところを冷却すると、炎症をおさえて痛みを和らげることができます。ただし、冷やすこと自体に回復効果はなく、一時的に痛みをおさえるための対症療法といえます。

口内炎を治すには、薬を使用するのが効果的です。

口内炎に効果的なツボ

次のようなツボは、口内炎に効果的といわれています。ただし、ツボ押しは口内炎を治すのに直接的な効果はなく即効性もありません。あくまで対処的な方法と考えましょう。

厲兌(れいだ)

厲兌は、指を握ったときに触れる手のひらの、人差し指と中指の間にあるツボです。口内炎の他に、心痛・精神不安・ばね指・口腔カンジダ症などにも効果があるとされています。

労宮(ろうきゅう)

労宮は、足の人差し指にあるツボです。小指側の爪に沿ったラインと爪の付け根部分が交わるところを刺激しましょう。

口内炎の他に、ノイローゼ・顔面浮腫・歯痛・顔面神経麻痺などにも効果があるとされています。

口内炎をしっかり治療するには?

ここまでに紹介したような民間療法は、必ずしも効果があるとはいい切れません。

出来てしまった口内炎の痛みや炎症をおさえるには薬を使用するのが効果的です。

口内炎の薬には、塗り薬や貼り薬、飲み薬やスプレーなどさまざまな種類があり、口内炎ができている場所に応じて薬が届きやすい形状のものを選ぶことができます。

さらに、しっかりとした効き目が欲しい場合はステロイド配合のものを、軽度の場合はステロイドが入っていないものを選ぶなど、症状の程度に適した薬を使用することが大切です。

口内炎の治し方について、詳しくは関連記事をごらんください。

食生活や日頃の生活リズムを正すことも大切

口内炎ができる原因には、食生活や日頃の生活リズム・ストレスによる免疫力の低下があります。

口内炎の回復を早め再発を予防するためにも、日常生活にも気を配りましょう。

口内炎には、皮膚の健康を保つ働きをするビタミンB群の摂取が効果的です。また、質の良い睡眠をしっかり取り、ストレスの解消方法を見つけておくことも大切です。

おわりに

口内炎を潰す・梅干しを使用するなどの民間療法の口内炎に対する効果は証明されていないため、あまりおすすめはできません。

痛みや炎症を抑えたい場合は薬を使用するのが確実といえるでしょう。