歯茎にできた口内炎の種類は?

口内炎は頬の内側や舌だけでなく、歯茎にできることもあります。

歯茎にできる口内炎にはいくつかの種類があり、また口内炎だと思っていたものがそれ以外の病気である可能性もあります。

この記事では、歯茎にできる口内炎の原因・種類・特徴・治療方法や口内炎に似ている病気を紹介します。

表面が白くて浅いくぼみがある「アフタ性口内炎」

口内炎のなかでも最も一般的なのが「アフタ性口内炎」です。アフタ性口内炎は、歯茎だけでなく、ほおや唇の内側、舌といった口の中の粘膜にできやすい口内炎です。痛みをともない、食べ物や飲み物がしみます。

表面が白か黄色の膜でおおわれ、浅いくぼみがあります。また、縁が赤くなっていて潰瘍の境界線がはっきりとしています。2~10mm程度の円形または楕円形で、1か所だけでなく、数か所にできる場合もあります。

通常1~2週間程度で自然に治りますが、繰り返しできる場合も多く、再発を繰り返すものは「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれています。

アフタ性口内炎の原因は明らかになっていませんが、疲れやストレスによる免疫力の低下、栄養不足が要因と考えられています。

アフタ性口内炎ができたら、頻繁にうがいをしたり、食後の歯磨きをしっかりして口の中を清潔に保ち、細菌を増殖させないようにしましょう。

また、炎症部分には刺激を与えないようにしてください。からい食べ物や熱いものなどは控えましょう。バランスのよい食事をこころがけ、粘膜を修復してくれるビタミンB2を積極的に摂取するとよいでしょう。

アフタ性口内炎が2週間以上治らない、広範囲に発症している、再発を繰り返すなどの場合は注意が必要です。ベーチェット病・潰瘍性大腸炎などの全身疾患が原因となっている可能性も考えられます。すぐに医療機関を受診しましょう。

■アフタ性口内炎の痛みがひどいときは?

痛みがひどく、食事ができなかったり、しゃべるのもつらい場合は、薬を使用することで痛みを軽減することができます。

口内炎の市販薬には、塗り薬・貼り薬・スプレー剤・飲み薬といったさまざまな剤形があります。

「キュアナビ」は年齢や部位からあなたにあった口内炎の薬を見つけることができます。

さっそく自分の口内炎にあった薬を選びましょう。

小さな水ぶくれができる「ウイルス性口内炎」

歯茎にできる口内炎として、ウイルスが原因で発症する「ウイルス性口内炎」があります。単純ヘルペスウイルス、水痘帯状ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルスA群などに感染することにより発症します。

ウイルス性口内炎の多くは、口のなかに小さな水ぶくれがいくつもできます。また、発熱や強い痛みをともなう場合もあります。

ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスに感染するすることで発症する口内炎です。歯茎だけでなく、舌や唇、唇の外側、のどに近い粘膜にも発症します。

感染後、潜伏期間があり、発熱・食欲不振・全身倦怠感などの症状があらわれます。その後、多数の小さな水ぶくれができ、赤く腫れて痛みが出てきます。やぶれると潰瘍となり、激しい痛みをともないます。

生後6か月~3歳くらいの子供に多くみられ、痛みで食事や水分をとることができないと脱水症状になってしまうこともあります。

口内炎が治ってもヘルペスウイルスは体内に残るため、大人になってからも疲れているときや体調の悪いときに再発する場合があります。

■ヘルペス性口内炎の治療は病院へ

ヘルペス性口内炎が疑われる場合は、医療機関を受診しましょう。

医師に処方された薬を使用することで、通常は10日程度で治ります。自宅では、こまめに水分補給を行いましょう。

また、ヘルペスウイルスは他の人に感染する可能性があるため注意が必要です。タオルや食器は、家族と共有しないようにしましょう。

子供に発症した場合は、治るまで外出や幼稚園への登園なども控えましょう。

手足口病

手足口病は、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)が原因となる感染症です。

主に子供に発症し、夏に流行します。「夏かぜ」と呼ばれるもののなかでも代表的な病気です。

感染してから3~5日後に、口の中・手のひら・足の裏などに水疱性発疹ができます。口の中の粘膜には軽い発疹や、強い痛みをともなう口内炎ができます。

約1/3の方に発熱がありますが、高熱になることはほとんどありません。

■手足口病の治療は対症療法

手足口病の特効薬や特別な治療法はありません。経過を観察しながら症状に応じた治療を行います。

基本的には軽い症状の病気で、通常、数日間で治ります。

しかし、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症がおこる危険性があります。高熱・2日以上続く発熱・嘔吐・頭痛などの症状があるときや、呼びかけに答えない・水分がとれなくて尿が出ないといった場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

口内炎に似ている病気に注意

歯茎にできたのは口内炎ではなく、そのほかの病気である可能性もあります。

内歯瘻(フィステル)

内歯瘻(フィステル)は瘻孔(ろうこう)とも呼ばれます。歯の周囲にたまった膿が歯茎のなかから出ていく穴のことを差します。

口内炎と間違われることがありますが、基本的に痛みはありません。体調が悪い場合などは痛みを感じる場合もあります。

歯根の先端部である根尖の病巣や歯周病などが原因となります。

急性壊死性潰瘍性歯肉炎

急性壊死性潰瘍性歯肉炎では、歯と歯の間の歯茎(歯間乳頭)に潰瘍ができます。

急に歯間乳頭に痛みがあらわれ、赤く腫れます。その後、1~2日で歯間乳頭が壊死し、潰瘍ができます。潰瘍をおおっている灰白色の偽膜がとれることにより出血し、痛みをともないます。

細菌が繁殖することにより発症すると考えられており、口の中の衛生状態・栄養状態・喫煙・ストレスなども要因となるとされています。

軽症の場合は4~5日程度で治ります。しかし重症化すると潰瘍は広範囲に広がって「急性壊死性潰瘍性口内炎」となり、高熱や食欲減退などの症状をともないます。

口腔がん

口腔がんのひとつに、歯茎にできる「歯肉がん」があります。

口内炎がなかなか治らない場合、歯肉がんの可能性もあるため注意が必要です。

歯茎の腫れ・出血・しこり、歯のぐらつきなどの症状も要注意です。初期段階では痛みが少ないため、痛みがでてきた場合はすでに進行している可能性があります。

早期に発見することで簡単な治療で治すことができます。

おわりに

歯茎に口内炎のようなものができた場合、一般的な口内炎なのか、他の病気が原因となっているのか、もしくは口内炎以外の病気なのか、自分では判断が難しいものです。

2週間以上経っても治らない場合、発熱などの症状をともなう場合は医療機関を受診しましょう。