歯周病・歯槽膿漏の薬を解説!おすすめ市販薬も紹介

歯周病・歯槽膿漏に使われる処方薬や市販薬を現役薬剤師が解説。薬以外の対処法についても説明します。

歯周病・歯槽膿漏とは

細菌によって、歯の周囲に炎症が起きる病気のことを歯周病と呼びます。

歯周病は症状の進行度によって、歯ぐきのみに炎症がある場合は「歯肉炎」、歯肉炎が進行して口臭が発生する、歯ぐきから出血する、歯ぐきが下がって歯が長く見えたりする場合は「歯周炎」、さらに炎症が進み歯を支えている骨が破壊されて歯がグラグラしたり、抜けてしまうような重度の歯周病の場合は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれます。

初期の歯周病は痛みがほとんどなく見過ごされることもありますが、一度症状がおさまっても治ったわけではなく、少しずつ進行していきます。

歯周病・歯槽膿漏について詳しい情報は、関連記事をごらんください。

歯周病・歯槽膿漏って薬で治せるの?

歯周病・歯槽膿漏の治療はブラッシングの指導や歯に付着したプラーク(歯垢)や歯石の除去、ルートプレーニングと呼ばれる処置が基本となります。

基本的に歯科で治療を行う場合、治療のために処方されることがあるのは細菌を除去するための「抗菌薬」です。抗菌薬にはテトラサイクリン系、ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、ニューキノロン系などの種類があり、その中から適切と思われるものが選択されます。

全ての方に抗菌薬が必要な訳ではなく、一般的な歯周病の方であれば抗菌薬だけで歯周病を治療するようなことはまずありません。

症状や持病などによっては、通常の治療の他に抗菌薬が処方されることがあります。

次のような条件にあてはまる歯周病の方に、治療を目的として「抗菌薬」が処方されます。

・通常の基本治療では改善のみられない歯周炎の方
・出血をともなう治療が不可能な方
・免疫力が低下している易感染性歯周炎の方
・広汎型侵襲性歯周炎患者および広汎型重度慢性歯周炎の方

抗菌薬の軟膏  

歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケット内には軟膏を使用する事があります。使用されるものは主に歯科用のテトラサイクリン系抗菌薬の軟膏です。

軟膏は次のような方に処方されます。

・歯周膿瘍(歯周炎の急性発作)の方
・糖尿病を含む易感染性疾患がある歯周炎の方
・中等度以上の歯周炎でスケーリング・ルートプレーニングを行う方
・基本治療では改善がみられなかった方

ただし、薬だけで完全に治せるわけではないので注意してください。

抗菌薬以外の歯周病・歯槽膿漏の治療に関する情報は、関連記事をごらんください。

歯周病・歯槽膿漏の市販薬

市販薬では歯肉炎・歯槽膿漏などの「症状の緩和」はできても、根本的に治すということはできません。

市販薬によって一時的に歯ぐきの出血や腫れがおさまっても、放置していると、少しずつ症状が進んでしまうおそれがあります。

歯周病・歯槽膿漏の根本的な解決には歯科医師による治療が必要であり、市販薬は歯科医師による治療や定期的なメンテナンスを受けた上で、補助的に使用することをおすすめします。

市販で手に入る医薬品の効果は、主に歯肉炎・歯槽膿漏の「症状の緩和」か「予防」の2つに分けられます。

歯肉炎・歯槽膿漏の症状を緩和する薬

歯肉炎・歯槽膿漏による歯ぐきからの出血・腫れ・痛み・口のネバネバ・口臭などの症状を緩和させることができます。

ただし、原因であるプラークや歯石を取り除けるわけではないので、原因は残ったままになってしまいます。

市販薬を使用して症状がなくなっても、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

生葉液薬

殺菌作用、抗炎症作用、組織の修復作用がある成分を配合しています。

歯肉炎・歯槽膿漏による歯ぐきからの出血・腫れ・痛み・口のネバネバ・口臭などの症状を緩和させることができます。

朝・晩のブラッシングの後に適量を綿棒で歯ぐきに塗り込みます。

生葉漢方内服薬

歯肉炎の初期や軽いものに効果がある漢方の飲み薬です。

1日3回、食事の前、または食間(食後約2~3時間)に使用します。

歯肉炎・歯槽膿漏を予防する薬

歯槽膿漏などの予防を目的とした商品です。

すでに起きている歯周炎や歯槽膿漏を治すものではないので、症状がある場合は早めに歯科医師に相談しましょう。

生葉EX(しょうようEX) 歯槽膿漏を防ぐ 薬用ハミガキ ハーブミント味 100g

ひきしめ成分が多く配合されており、歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏の予防効果があります。

毎日のブラッシングの際に、適量を歯ブラシにとり、歯と歯ぐきを磨きます。

特徴的な渋味がある製品のため、渋味が強いと思う方は使用量を少なめにしましょう。

薬以外の歯周病・歯槽膿漏対策は?

歯周病の症状の緩和方法としてもっとも効果的なのは、歯科で治療を受けることです。

歯周病になってしまうと非常に治りにくく治療費もかかるため、予防に取り組むことが大切です。予防において効果的な方法は、毎日の歯磨きでプラーク(歯垢)を取り除くことです。

毎日の正しい歯磨きと定期的な歯科でのメンテナンスを歯周病予防対策の中心とし、歯周病の予防を目的とした市販の商品はあくまで補助的なものと考えてください。

ただし、歯と歯の隙間など歯ブラシでの歯磨きではどうしてもケアできない場所が出てくるため、狭い歯と歯の隙間のケアにはデンタルフロスなどの補助的な道具が必要になります。

ライオン クリニカアドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ 18本

歯ブラシによるブラッシングではどうしてもケアできない、歯と歯の間にも入る歯間ブラシです。

Y字タイプなので奥歯にも使いやすいのが特徴です。

歯周病の予防・口内のケアにおすすめの市販薬・グッズについて、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

歯周病・歯槽膿漏の根本的な解決には、歯科でプラークや歯石の除去などの治療を受けること、毎日の正しい歯磨き、そして治療後も歯科での定期的なメンテナンスを受けることなどが基本となります。

市販薬などを使うと一時的に症状が緩和することもありますが、歯周病が治ったわけではなく、そのままにすると悪化するおそれがあります。

歯周病・歯槽膿漏に使用される市販の医薬品は、あくまで補助的なものととらえた方が良いでしょう。

普段から歯科に通い定期的なメンテナンスを行えば、虫歯や歯周病を初期の段階で発見しやすく再発防止にもなり、結果的に治療にかかる時間とお金を軽減することにつながります。

歯医者には定期的に通い、30歳を越えたら歯周病の相談をしてみるのも良いでしょう。

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