歯周病・歯槽膿漏の治療とは?専門医・検査や費用について解説!

歯周病・歯槽膿漏の治療の種類や費用を解説。歯周病専門医やどんな検査があるのかについても説明します。

歯周病・歯槽膿漏とは

細菌によって、歯の周囲に炎症が起きる病気のことを歯周病と呼びます。

歯周病は症状の進行度によって、歯ぐきのみに炎症がある場合は「歯肉炎」、歯肉炎が進行して口臭が発生する、歯ぐきから出血する、歯ぐきが下がって歯が長く見えたりする場合は「歯周炎」、さらに進み歯がグラグラしたり、抜けてしまうような重度の歯周病の場合は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれます。

初期の歯周病は痛みがほとんどなく見過ごされることもありますが、一度症状がおさまっていても治ったわけではなく、少しずつ進行していきます。

歯周病・歯槽膿漏について詳しい情報は、関連記事をごらんください。

歯周病・歯槽膿漏の治療

歯周病・歯槽膿漏の根本的な解決には、歯科での治療が必要になります。

プラーク(歯垢)は放置すると石灰化して「歯石」へと変化します。歯石は歯みがきでは取り除くのは難しく、病院での除去が必要となります。

歯槽膿漏まで症状が進んでいる場合、歯の土台となる骨が溶けているケースもあるため、最悪の場合、歯を抜くことになります。

歯を磨いていたら出血した、など歯周病かな?と思ったら早い段階で歯科の治療を開始することが大切です。

歯科では、次のような治療が行われます。

ブラッシング指導

基本治療の1つです。ブラッシング指導は家での歯磨きでプラークを取り除けるように指導・練習を行います。

歯周病治療の基本となるもので、プラークコントロールとも呼ばれます。プラークコントロールは患者自身が毎日の歯磨きで、プラークのもとである細菌を減らせるようにして、歯ぐきの炎症を減らすようにする取り組みです。

プラーク(歯垢)や歯石の除去

基本治療の1つです。プラークを放置することで石灰化した歯石は、家での歯みがきでは取り除けないため、歯科での除去が必要となります。

定期的に歯科に通い、患者自身では除去が困難な歯周ポケット内のプラークや歯石を除去します。スケーリングと呼ばれ、患者自身のプラークコントロールと合わせて行うことが重要となります。

ルートプレーニング

歯周病菌によって汚染された歯の根元のセメント質を除去するとともに、歯の根元をなめらかにしてプラークが付きにくい状態にする治療法です。

ルートプレーニングは、プラーク・歯石除去(スケーリング)に引き続いてセットで行われるケースが多くなっています。

レーザー治療

レーザーにより、歯周ポケット内の歯石を取り除きます。

メーザー治療は、比較的痛みが少なく、狭い場所の歯石を除去でき、細菌も死滅させることができるというメリットがあります。

通常の歯石除去と併用して行われることもある治療法です。

フラップ手術

歯石があまりにひどい場合には、歯ぐきを切り開き歯石や治療に不要な組織を取り除きます。

歯ぐきの再生治療

歯科によっては歯周炎などで下がってしまった歯ぐきを、移植などによって再生させる治療を行っているところもあります。

骨の移植

歯槽膿漏などによって溶かされた骨を自分の骨や人工骨を移植して、再生させます。

歯周病治療の費用

ブラッシングの指導や歯石・プラークの除去、ルートプレーニングなどは保険が適用されます。しかし、その他の治療は保険がきかず自由診療になるものが多くなっています。

治療費や治療期間は、治療する歯の本数や歯周病の進行具合によって異なります。

一概には言えませんが、保険適用の治療や定期的なメンテナンスであれば数千円ですむような料金設定の歯科が多いようです。

ただし、歯槽膿漏のような重症になってから治療すると数万円〜十数万円の治療費がかかり、減ってしまった歯ぐきの再生などは1本の歯に対し50,000円前後、手術が必要になると100,000円以上の費用がかかることがあります。

また、骨や歯の再生療法は一部の大学病院を除いて保険での治療が認められていないため、一般のクリニックでは数万円の治療費になると考えられます。

歯周病は早めの受診と定期的なメンテナンスで、結果的に費用と治療時間をおさえることのできる病気だということを覚えておきましょう。

歯医者の選び方:歯周病の専門医について

歯科医師を選ぶときに何を基準にしたら良いかわからないという方もいるかもしれません。

あくまで一つの目安ですが、「日本歯周病学会」に知識や経験があると認められた歯科医師が認定される「歯周病専門医」という資格があります。

日本歯周病学会の認定する歯周病専門医は厚生労働省が「資格名について広告が可能」と認めた信頼性の高い資格です。

なお、「歯周病認定医」という資格もあります。「歯周病認定医」は「歯周病専門医」より経験年数は少なくなりますが、同じく「日本歯周病学会」の指定する条件を満たし、試験に合格した歯科医師に与えられる資格です。

「歯周病認定医」がさらにステップアップすることで「歯周病専門医」となります。

歯周病専門医、歯周病認定医の有資格は日本歯周病学会のホームページで地域ごとに病院、歯科医院名の検索が可能です。

どこの歯医者に行こうか迷ったときは、歯周病専門医のいる歯科医院や病院を一つの指標にしてみるのも良いでしょう。

歯周病の検査

歯周病では、主に次のような検査を行います。

プロービング検査

「プローブ」というものさし状の器具で、歯と歯茎の隙間である歯周ポケットの深さを調べます。

歯周病が進むにつれて、歯周ポケットは深くなっていき、深い歯周ポケットほどプラークや歯周病原細菌が多く存在しやすくなります。

動揺度検査

歯のグラつきを検査します。歯周病が進んで歯槽膿漏になると、歯を支えている歯槽骨までが細菌によって溶かされ、歯がグラグラしたり、最悪の場合抜けてしまうこともあります。

動揺度検査は歯槽骨がどれだけ破壊されているかの指標になり、グラつきが大きいほど、歯周病が進行していることになります。

レントゲン検査

歯を支えている歯槽骨が減っていないか、またはどの程度減っているかを調べます。

細菌検査

歯周病には原因菌が存在するため、口腔内からこの原因菌が見つかれば歯周病であると確実に判断できます。そのため、一番確実な検査方法といえます。

ただし細菌検査を行っている歯科は少なく、通常は他の検査によって兆候を確認することでほぼ確実に歯周病と判断できます。

おわりに

歯周病は早めに治療することで、治療費と時間を節約することができます。

歯を磨いたときに血が出る、歯ぐきが腫れているなどの症状があれば、痛みがなくても歯科医師に相談するようにしましょう。

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