歯茎の出血が起こる原因

歯茎の出血は、歯周病のひとつである「歯肉炎」によるものです。歯を清潔に保てていないことで、歯と歯茎の境目に、細菌のかたまりである「歯垢」が溜まります。

歯周病菌による歯茎の炎症で歯肉炎が起き、固いものを食べたときや歯磨きをしたときに歯茎の出血が起こるのです。

歯と歯の間の歯茎が膨らんでいたり、歯茎が赤くなるなどの症状が現れますが、初期の歯肉炎では見た目では気づきにくい場合がほとんどです。

また、力強い歯磨きが歯茎を傷つけ出血を引き起こすこともあるため、歯磨きの際の力加減にも注意が必要です。

歯茎の出血の原因や治療法について詳しくは関連記事をごらんください。

歯茎の出血を緩和する薬

歯茎の出血を緩和する薬は、「第3類医薬品」に指定されているものです。

歯周病菌を殺菌する成分や炎症をおさえる成分が配合されている薬を選びましょう。

主な有効成分は歯茎の出血を予防する薬と変わりませんが、成分の配合量などによって効果に少し差があり、第3類医薬品に指定されているものは症状の緩和効果が認められています。

ただし、症状が悪化している場合は市販薬だけでは治療できないことがあります。しばらく使用しても症状が改善されない場合は必ず歯科を受診しましょう。

歯茎の出血を止める薬には、指や棒を使って歯茎に直接塗る「塗り薬タイプ」と、同時に歯のケアもできる「歯磨き粉タイプ」、歯の隅々まで有効成分が行き届きやすい「マウスウォッシュタイプ」の3種類があります。

塗り薬タイプ

炎症部分に直接塗ることで、歯茎からの出血をおさえます。主な有効成分はほぼ同じですが、剤形などに違いや特徴があります。

デントヘルスR

歯周病菌を殺菌する「ヒノキチオール」「セチルピリジニウム塩化物水和物」、炎症をおさえる「グリチルリチン酸ニカリウム」、組織を修復する「アラントイン」が配合されています。

塗りやすいゲルタイプで、唾液に含まれるカルシウムと反応することで歯茎に長く留まり、有効成分がしっかり浸透します。

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏における諸症状(歯ぐきの出血・発赤・はれ・うみ・痛み・むずがゆさ,口のねばり,口臭)の緩和,口内炎

デントヘルスR 添付文書

生葉液薬

歯周病菌を殺菌する「ヒノキチオール」「セチルピリジニウム塩化物水和物」、炎症をおさえる「グリチルリチン酸ニカリウム」、組織を修復する「アラントイン」が配合されています。

綿棒で歯茎に塗るタイプなので、手を汚す心配がありません。

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏における諸症状(歯ぐきの出血・発赤・はれ・うみ・痛み・むずがゆさ、口のねばり、口臭)の緩和、口内炎

生葉液薬 添付文書

クリーンデンタルN

歯周病菌を殺菌する「ヒノキチオール」「セチルピリジニウム塩化物水和物」、炎症をおさえる「グリチルリチン酸ニカリウム」、組織を修復する「アラントイン」が配合されています。

また、血行を促進する「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)」が、歯茎のうっ血を改善します。

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏における諸症状(歯ぐきのはれ・出血・痛み・うみ・発赤・むずがゆさ,口のねばり,口臭)の緩和,口内炎

クリーンデンタルN 添付文書

ハレス口内薬

歯周病菌を殺菌する「ヒノキチオール」、炎症をおさえる「グリチルリチン酸ニカリウム」、組織を修復する「アラントイン」、血行を促進する「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)」が配合されています。

また、歯茎の血管を強くし出血をおさえる「カルバゾクロム」も配合されています。

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏における諸症状(歯ぐきの出血・発赤・はれ・うみ・痛み・むずがゆさ,口のねばり,口臭)の緩和,口内炎

ハレス口内薬 添付文書

歯磨き粉タイプ

有効成分が配合された歯磨き粉が歯茎の炎症をおさえ、出血を緩和させることができます。歯周病への効果はもちろん、歯の汚れを落とす役目もしっかりと果たします。

デントヘルスB

歯周病菌を殺菌する「セチルピリジニウム塩化物水和物」、歯茎の炎症をおさえる「グリチルレチン酸」、血行を促進する「トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)」が配合されています。

有効成分が歯茎に留まりやすい製法によって、効果をより高めます。 

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏にともなう諸症状(歯肉の発赤・はれ・うみ,口臭)の緩和。

デントヘルスB 添付文書

デントヘルスについて詳しくは関連記事をごらんください。 

アセスL

「カミツレ」「ラタニア」「ミルラ」の3種類の天然ハーブ成分が、歯周病菌を殺菌し、炎症や出血などを鎮めます。

通常の歯磨き粉とは違い、味も甘くなく泡立たないので慣れるまでは違和感を感じる場合があります。

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏の諸症状(出血・はれ・口臭・発赤・口のねばり・歯ぐきのむずがゆさ・歯ぐきからのうみ)の緩和

アセスL 添付文書

三宝はぐきみがき

歯周病菌を殺菌する「イソプロピルメチルフェノール」、殺菌と局所麻酔作用のある「チモール」「チョウジ油」、歯茎を引き締める「塩化ナトリウム」が配合されています。

効能・効果

歯肉炎,歯槽膿漏の諸症状(発赤,腫脹,出血等)の緩和

三宝はぐきみがき 添付文書

マウスウォッシュタイプ

口全体にしっかり有効成分が届くことで、歯ブラシの届きにくい部分の炎症もおさえることができます。

アセスメディクリーン

「カミツレ」「ラタニア」「ミルラ」の3種類の天然ハーブ成分が、歯周病菌を殺菌し、炎症や出血などを鎮めます。

歯磨きの後、30秒口をゆすぐだけですみずみまで有効成分が行き渡ります。 

効能・効果

歯肉炎・歯槽膿漏の諸症状(口臭・口のねばり・歯ぐきのむずがゆさ・はれ・発赤・歯ぐきからのうみ・出血)の緩和

アセスメディクリーン 添付文書

歯茎の出血を予防する薬

歯茎の出血を予防する薬は、「医薬部外品」に指定されている副作用の少ないものです。

歯周病菌を殺菌する成分や炎症をおさえる成分が配合されている薬を選びましょう。

主な有効成分は歯茎の出血を緩和する薬と変わりませんが、成分の配合量などによって効果に少し差が出ます。

歯茎の出血を日常から予防したい人は、歯のケアも同時に行える「歯磨き粉タイプ」と、歯の隅々まで有効成分が行き届きやすい「マウスウォッシュタイプ」の2種類を併用、または自身に合った方を使用すると良いでしょう。

歯磨き粉タイプ

有効成分が配合された歯磨き粉によって歯周病による歯茎の出血を緩和させることができます。歯周病予防はもちろん、歯の汚れを落とす役目もしっかりと果たします。

クリーンデンタル

殺菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」「塩化セチルピリジニウム」「ラウロイルサルコシン塩」、抗炎症成分の「β-グリチルレチン酸」「ε-アミノカプロン酸」が配合されており、歯周病・歯肉炎の予防に効果を発揮します。

また、たばこによる色素沈着や歯石の沈着、虫歯の予防などにも効果があります。

生葉EX

13種類の生薬成分が配合されており、歯周病・歯肉炎の予防に効果を発揮します。また、殺菌効果から虫歯や口臭にも効果があります。

デントヘルス 薬用ハミガキSP

殺菌・抗炎症・歯茎を引き締めに効果のある成分がそれぞれダブルで配合されており、歯周病・歯肉炎の予防に効果を発揮します。

また、口臭や虫歯の防止にも効果があります。

マウスウォッシュタイプ

口全体にしっかり有効成分が届くことで、歯ブラシの届きにくい部分の炎症も予防することができます。

生葉液(しょうようえき)

5種類の天然由来の成分が口のすみずみまで行き届きます。殺菌作用・抗炎症作用・歯茎の引き締め作用によって、歯肉炎・歯周病を予防します。

クリーンデンタル 薬用リンス

殺菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」「塩化セチルピリジニウム」、抗炎症成分の「グリチルレチン酸ジカリウム」「ε-アミノカプロン酸」が配合されており、歯周病・歯肉炎の予防に効果を発揮します。

また、血流を促進する成分やたばこによる色素沈着を取り除く成分も配合されています。

リステリン トータルケア

5種類の有効成分によって、歯肉炎・歯周病を予防します。また、口臭やたばこによる色素沈着を予防する効果もあります。

子どもの歯茎の出血に使える薬

近年では、歯肉炎によって歯茎の出血や腫れ・口臭がみられる子どもが増えており、子どもにも使用できる薬も販売されています。

市販薬をうまく活用し、子どもの歯肉炎・歯周病を治療しましょう。

しばらく使用しても改善がみられない場合は、必ず歯科を受診してください。

アセスジュニア

「カミツレ」「ラタニア」「ミルラ」の3種類の天然ハーブ成分が、歯周病菌を殺菌し、炎症や出血などを鎮めます。

6歳から使用することができます。子どもがいやがりにくいミント味です。

おわりに 

歯茎の出血を含む歯周病は、初期段階であれば市販薬によって治療が可能です。少しでも歯茎に異変を感じたらまずは市販薬を使用してみると良いでしょう。

また、日頃からの予防も非常に重要です。歯磨きの仕方などにも気を配り、自身の口腔環境を整える意識をしていきましょう。