はじめに

急に髪がまとまって抜け落ち、頭部に10円程の大きさの肌が見えるようになってしまった場合は、円形脱毛症の疑いがあります。

原因は過度のストレスや免疫機能の異常などさまざまです。

大人だけでなく子どもにも症状が現れる場合も多く「遺伝」も円形脱毛症の原因ではないかといわれています。

この記事では、円形脱毛症の症状や原因、治療法について解説します。


円形脱毛症の症状

円形脱毛症は、多くの方に発症しうる症状です。

ある日突然、痛みもなく毛が抜けてしまい、頭部の一部に10円ほどの大きさの後が残ってしまいます。症状が進行すると、毛が抜けてしまった肌の部分がさらに広がっていってしまいます。

なお、円形脱毛症の4人に1人に、爪に小さなくぼみや、横すじが入るなどの症状が現れます。

単発型

頭部に10円玉ほどの大きさの脱毛が1か所から数か所起こります。

一般的によく見られる症状です。

多発型

単発型から進んで、頭部のいろいろな部分に円形脱毛症が見られます。

さらに、個々の円形脱毛症が融合して、広い範囲の脱毛となることもあります。

蛇行型

後頭部から側頭部の生え際にそって、帯状に脱毛します。

全頭型

単発型、多発型と進み、最終的に頭部の毛がすべて抜け落ちてしまう症状です。

汎発性

頭部だけでなく眉毛やひげなど全身の毛が抜けてしまう症状です。

 

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因として、次のようなものが挙げられます。

遺伝

円形脱毛症の症状が現れた方うち、2割の家族も発症していることが分かっています。

ストレス

過度のストレスによって、ホルモン分泌が崩れると発症の危険性があります。

食生活

インスタント食品を多く食べたり、野菜不足になると栄養不足や亜鉛不足に陥ってしまい、円形脱毛症の原因となります。

自己免疫疾患

通常、自分自身を守る免疫機能がなんらかの原因で自分自身を攻撃していまい、毛根の成長を妨げてしまいます。

円形脱毛症の治療法

自然治療

生活習慣やストレスのある現状を見直すことで自然的に治そうとすると、半年から1年程かかると言われています。

はじめは脱毛の部分に産毛が生え始め、毛根が大きくなるにつれて毛穴もしっかりし、通常の健康的な髪の毛が生えてきます。

病院での治療

単発型円形脱毛症の時など、症状が比較的穏やかな場合「ステロイド外用剤」「径口ステロイド剤の服用」が使用されることが多く、症状の進行を一時的に止める効果があります。

その後は、自然治癒力で産毛が生えるのを待ちます。

それでも症状が進行したり、多発性円形脱毛症や全頭脱毛症の場合は、日本皮膚科学会による「円形脱毛症の診療ガイドライン」の方針に則って、PUVA療法や雪状炭酸圧抵療法や局所免疫療法などの治療が行われます。

◼︎PUVA療法(光線療法)

「ソラレン」という紫外線に反応する薬剤を頭皮に塗った後、患部に紫外線を照射する光化学療法です。

PUVA療法は円形脱毛症限らず、アトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患の治療法として用いられることがありますが、皮膚の痒みやヒリヒリ感などの副作用が出る場合があります。

◼︎雪状炭酸圧低療法

ドライアイスを皮膚に1秒程あてて、毛根を刺激する治療法です。1~2週間に1回程の間隔で治療をおこないます。

ドライアイスのかわりに液体窒素を使用する場合もあります。

◼︎局所免疫療法

局所療法は薬剤を使用して、人工的に皮膚に弱い炎症を起こすことによって免疫機能を変化させる治療法です。

発毛する可能性は約60%~70%で、治療の効果が出るまでに数か月かかることが多いです。

副作用として患部が強くかぶれる場合があります。

おわりに

円形脱毛症は、早めの対処と根気よく治療を行うことで着実に完治に向かっていきます。

とくに女性の場合は、円形脱毛症でも髪で隠して症状を放置しがちですが、進行してしまう可能性もあります。

円形脱毛症の症状が現れた場合は個人で判断せず、まず皮膚科に相談しましょう。