運動中に足がつる、就寝中に足がつって目が覚めた・・・。
突然、身動きが取れないほど強烈な痛みを経験したことがある人は、多いのではないでしょうか。

足がつるのは、ふくらはぎに起こることが多く、「こむら返り」と呼ばれていますが、足の指、足の裏、太ももなどでも起こることもあります。

比較的、冬に多いと思われますが、夏にも足がつるという人が急増します。
中にはクセになっているという人もいますが、足がつるというのは正常ではないため、原因を知って、きちんと対処することが大切です。

今回は、夏に足がつる原因、対処法、予防法を解説します。

足がつる原因は?

「つる」という現象は、筋肉が痙攣し、痛みを伴っている状態です。
体は、筋肉が収縮したり弛緩したりすることでスムーズに動いています。
しかし、足がつっている時は、「筋肉の異常収縮」が起こり、筋肉が収縮したまま硬直している状態です。

夏に足がつりやすい要因は?

夏に起こりやすい原因には以下があげられます。

・筋肉の疲労
・水分不足
・発汗によるミネラル不足
・食事の偏りによる栄養不足
・冷えによる血行不良

夏は、身体のミネラル(電解質)のバランスが崩れやすい時期です。
ミネラルは「神経や筋肉の動きを調整」する役目しています。
よって、不足すると筋肉の収縮バランスが乱れ、異常収縮を引き起こしやすくなります。

もともと足は体重を支えているため、筋肉疲労が多いのですが、夏は大量の発汗と、冷房による血行不良などが重なり、足がつりやすくなるのです。
 

足がつった時の対処法

足の指のつりや、こむら返りは、突然やってきます。
つった時の対処は、慌てずに以下を行ってください。

1、つま先をゆっくり自分の方に伸ばす
2、親指を中心に足の指をつかんで、ゆっくり手前に伸ばす
3、治まったら、ふくらはぎを優しくマッサージする
4、スポーツドリンクや経口補水液でミネラルを補給する
5、蒸しタオルなどでふくらはぎを温める

つい力が入ってしまいがちですが、筋肉の緊張をほぐすようにゆっくり足を伸ばすことで、やがて治まるはずです。水分補給も忘れずに行いましょう。
 

足がつらないための日常の予防法:4つのポイント

1、こまめな水分補給

夏は「熱中症」の症状としても、足のつりや、こむら返りが起こります。
水分補給はタイミングが大切。
喉の渇きを感じた時は、すでに脱水状態にあるといえます。
喉が渇いてから多量に摂取するのではなく、こまめに少しずつ補給するようにしましょう。

また、寝る前にも水分を補給しましょう。
ただし、冷たいもの・アルコール・カフェインは利尿作用があるため、多量摂取に注意しましょう。

2、食事内容の見直し

夏の食事は、あっさりした物や冷たいものが多くなり、栄養が偏りがちです。
ミネラルの中でも、マグネシウム、カリウム、カルシウムが不足しないように注意しましょう。
大豆、乳製品、小魚、海藻、アーモンドなどを積極的に摂りましょう。

また、ビタミン類も欠かせません。豚肉、うなぎなどのビタミンB1は、疲労回復に効果的です。
そうめんなどの一品食ではなく、夏でもバランスよく栄養を取ることが大切です。

3、体を温める

日中、室内やオフィスで冷房に当たり、夜も熱帯夜などで一晩中冷房を付けている・・・
気温は高くても、思っている以上に体は冷えています。
特に、足が冷えていることが多いため、夏はシャワーだけで済ませるのではなく、ぬるめのお風呂につかるようにしましょう。

4、寝る前に筋肉のケアを

運動した日や、筋肉を酷使した日は、夜中のこむら返りが起きやすくなります。
硬くなった筋肉をほぐすために、寝る前にはストレッチや、軽いマッサージを行いましょう。
また、運動不足の場合も筋肉が固まっていることが多いため、寝る前のストレッチを習慣にすることをオススメします。

頻繁に起こる人は病気のサイン?

運動中や、就寝中以外にも、起きている時、リラックスしている時に頻繁に足がつったり、足以外に背中や胸などがつっぱたりした場合は要注意です。
これらは、糖尿病、動脈硬化、腎臓・肝臓疾患、脳梗塞など、病気が原因で足がつる場合もあるのです。

また、頻繁に起こる場合は、筋繊維に傷が付くことがあり、肉離れなどを起こす恐れもあります。
よく足がつるのがクセだ・・・などと軽視せず、早めに医療機関を受診しましょう。

夏の健康のバロメーターとして

足がつるということは、ミネラル不足、​筋肉の疲労、血行不良など、何かしらの異常があると疑いましょう。
特に夏場は、大量の発汗、熱帯夜による睡眠不足、偏った食事による栄養不足などで、心身に不調が起きやすい時期です。
比較的、高齢者は足がつることが多くなりますが、子どもや若い世代から足がつることがクセになっている人も少なくありません。
足がつったということも、健康状態を測るバロメーターの1つとして、日頃から予防を心がけましょう。