ぎっくり腰になったら冷湿布?温湿布?
突然やってくる激痛、「ぎっくり腰」!動くことも、いすに座ることも難しい腰の痛みを緩和するには、湿布薬が欠かせません。
ところが湿布薬には「温湿布」と「冷湿布」があり、さらには「第一世代」と「第二世代」なんてものまで存在します。
ぎっくり腰の治療にはどれを使うのが正解なのか?それはぎっくり腰を発症してからの日数や症状の変化によって変わってきます。
そこで今回はぎっくり腰の治療に欠かせない湿布薬の使い方や、それぞれの特徴について解説していきます。
ぎっくり腰の治療:最初は冷湿布やアイスノンで冷やす
ぎっくり腰をはじめとした急性腰痛の場合、発症したばかりのときは筋肉が炎症を起こし、熱を持っている可能性があります。
そんな炎症の治療は、冷却が基本です。ぎっくり腰の発症から2日目までは冷湿布を使用しましょう。
湿布を貼る前、あるいは貼った後にタオルで包んだアイスノンで患部を冷やすと、より効果的です。
第一世代・第二世代の違いは?
ぎっくり腰の湿布選びで気になってくるのが、湿布の「第一世代」と「第二世代」の違いです。
「第一世代」とは、非ステロイド系消炎鎮痛薬を含まないものを指します。
冷湿布の第一世代は、メントールによる冷たい刺激と、サリチル酸メチルやカンフルによる消炎・鎮痛作用が特徴です。
ドラッグストアで見かける、こちらの商品は「第一世代」の冷湿布です。
【注意点】
●いずれの湿布も3日間で効果を感じない場合、成分との相性が悪い可能性があるので、薬剤師に相談して違うものにかえてみましょう。
●第二世代の湿布を貼ったまま紫外線を浴びると、湿疹ができる可能性があるので注意しましょう。
●妊娠中の方やアレルギー体質の方は、体への影響を考慮して、購入の際に薬剤師に相談することをお勧めします。
ぎっくり腰の治療:炎症や熱がおさまったら、温湿布を使う
ぎっくり腰も3日目になると、多くの場合、炎症や熱がおさまっています。
こうした場合は冷却をやめて、患部を温めるために温湿布を使うようにしましょう。
温湿布を使うことで血管が拡張し、血流が促進されることで痛みを改善することができます。
温湿布の「第一世代」に含まれる成分「カプサイシン」は、皮膚を通して毛細血管に浸透するのが特徴です。
約1時間後には皮膚温度を2度上げるといわれています。
温湿布の「第二世代」に含まれる主な非ステロイド系消炎鎮痛薬は、冷湿布の場合同様「インドメタシン」や「フェルビナク」です。
さいごに
ぎっくり腰の湿布薬の使い分けについて、お分かりいただけましたか?
ぎっくり腰は通常、1ヶ月以内に症状が治まるとされていますが、一方で再発が多いのも特徴です。
まれに重篤な病気のサインとして急性の腰痛が起こる場合もあるので、一度は医療機関を受診するようにしましょう。