ぎっくり腰の症状とは?ぎっくり腰の原因と急に困った時の対処法・予防策について

ぎっくり腰の原因と、急に困った時の対処法・予防策について解説します。

ある日、突然、腰に激痛が走り日常的な動作が不自由になるという、なんとも恐ろしい症状を「ぎっくり腰」といいます。その名の通りギックリと音がするほどの衝撃や痛みがあり、ひどいときには何ヶ月もその状態が続いてしまうのだとか。

それゆえに、一度その経験をした人は「また発症するのでは…?」という恐怖感が常にあるようです。高齢者に起こりやすいと勘違いされますが、年齢関係なく若い世代も発症します。医療機関で「ぎっくり腰」と診断される場合、正式名称である「急性腰痛症」、もしくは「椎間捻挫(ついかんねんざ)」と伝えられます。

腰痛の原因となるもの

人間は他の動物より脳の質量が多かったため、全身で頭を支える二足歩行を始めるようになりました。それにより、さらに脳が発達したといわれています。しかし、それと引き換えに腰部分の負担が多くなり、腰痛のリスクを高めることになったのです。

<腰痛には、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症、脊椎転移がん、そして腰痛症などがあります。腰痛症には、「慢性腰痛症」と、「急性腰痛症(ぎっくり腰)」が含まれています。

「慢性腰痛症」は、日頃からの腰に負担をかける習慣や、精神的なものが影響する場合があります。しかし、「急性腰痛症(ぎっくり腰)」は、突発的な動作、集中的な重労働や不良姿勢などが原因となります。

「急性腰痛症(ぎっくり腰)」の主なキッカケと原因

発症者にとって、キッカケが明確である場合と、理由もわからず発症する場合があります。

  • 急にカラダを捻る
  • 重いものを持つ
  • くしゃみや咳
  • 長時間の腰に負担がかかる姿勢
  • 重労働による筋肉の疲労
  • スポーツで腰に負担(ジャンプ、高いところから地面に着地するなど)

ぎっくり腰になりやすい人とは?

ぎっくり腰は、「突然の発症」と思われがちですが、実のところ腰への負担が蓄積されている人が起こしやすい症状です。
そのようなことから、ぎっくり腰にかかりやすい人、発症しやすい習慣というものを把握することができます。

  • 運動不足な人
  • デスクワークをしている人
  • 同じ姿勢で長時間過ごす人
  • 同じ動作を繰り返している仕事の人
  • 常日頃、重い荷物を持つ仕事をしている人

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰は早い人では2〜3日、重症の場合は2週間から3ヶ月まで長引くことがあります。そのため、同じ症状とはいえ、その程度は人によって違いがあるようです。主な症状は以下の通り。

  • 動かすと腰部分に激痛がある
  • 腰を前後に動かせない
  • 寝返りが打てない
  • 寝ると起き上がれない
  • スムーズに歩行できない
  • くしゃみや咳が腰にひびく(腰が痛む)
  • 徐々に痛みが強くなる
  • 横向きに寝て膝を曲げていると楽になる

ぎっくり腰が発症した時の対処法

ぎっくり腰は、困ったことに突然日常的な動作を不自由にします。可能な限り周囲の人々に助けてもらいながら対処しましょう。

  • アイスパックなどで患部を冷やす(炎症の可能性が高いため)
  • 横向きになって寝て、膝の間に枕かクッションをはさむ
  • 2〜3日は安静にする
     

※安静は必要ですが、安静にし過ぎると筋肉を弱めて腰痛を悪化させるので、症状がやわらいだらカラダを少しずつ動かしましょう。
※まだ症状が安定する前にカラダを動かす必用があるときは、腰痛ベルトをすると楽になる場合があります。
※もしも、2〜3日経っても動けなかったり、症状がやわらがない場合、もしくは、発熱や発汗が生じた場合は、病気などの心配があるので早急に医療機関を受診してください。

ぎっくり腰にならないために

日本整形外科学会、日本腰痛学会監修の「腰痛診療ガイドライン2012」によると、腰痛の危険因子は運動不足や、喫煙であると解説しています。また、日頃のちょっとした動作を気をつけることが、ぎっくり腰を遠ざける要因となるので、以下のような習慣を身につけることをオススメします。

  • ウォーキングを習慣づける
  • インナーマッスル(深層筋)を鍛える
  • しっかりと休息をとり、その日のストレスはその日のうちに解消する
  • 同じ姿勢で仕事をするときは、必ず休憩を入れる(その際カラダをほぐす)
  • ストレッチを習慣づける
  • 何かものを拾うときは、膝を曲げるようにする(腰から折らない!)
  • 腰は反りすぎず、丸めず、いつでもニュートラルな状態に!

さいごに

運動は、ぎっくり腰や慢性の腰痛を発症させないために、この上なく有効です。

しかし、ぎっくり腰を発症した後の”痛みを軽減するための”「運動療法」について、慢性腰痛には効果がありますが、急性腰痛(ぎっくり腰)には効果がないと「腰痛診療ガイドライン2012」は伝えています。また、「運動療法」は理学療法士などによるプログラムが高い効果を発揮するので、いずれの場合も発症後の運動については自己流を避け、専門医に相談した方が懸命です。

また、ストレスはカラダの痛みを感じやすくする働きがあるので、もちろん、小さな腰の痛みも感じとりやすくなります。そうなると腰の筋肉が緊張し、ぎっくり腰を発症しやすい状態になってしまいます。つまり、自分が楽しむ時間をしっかり持ちストレスをためないことも、ぎっくり腰にならない習慣になるようですよ。腰痛で辛い思いをして、なおかつ、ぎっくり腰の心配があるならば、ぜひ今日から、ストレスも、腰痛もない生活習慣に変えてみてくださいね!

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