ぎっくり腰に要注意。お風呂で痛みが悪化する?!

腰痛の改善方法として「腰を温める」とよくいわれます。

たしかに腰痛になったときには、患部を温めると血行が良くなり筋肉がほぐれることで、腰の痛みが軽減されます。

でも、ぎっくり腰の場合、同じ腰の痛みだからといって温めたり、お風呂に入って症状を改善しようとしたら、逆効果の可能性もあるんです!

入浴のタイミングを間違えてしまうと、ぎっくり腰を改善するための入浴で「いたたたた!」っとさらなる痛みを招くことに。

ぎっくり腰になったときの入浴の注意点、悪化してしまったときの応急処置、再発防止のためのポイントをご紹介します。


 

筋繊維の損傷と炎症がぎっくり腰(急性腰痛症)の原因

日常生活の中で、突発的に起こるぎっくり腰は、正しくは「急性腰痛症」と呼ばれます。重い物を持ち上げたときや急に体をひねった瞬間、激痛が走って「ギクッ」となってしまったら、ぎっくり腰です。

腰の筋肉に過度の疲労が溜まっているときに、急激で強い力が突然加わると筋繊維が損傷してしまい、炎症が起きてしまいます。筋肉の断裂によって激しい痛みと腫れが起こっている患部は、内出血を起こしている状態です。

この時に一番大事なことは、ぎっくり腰が起こった直後に腫れている患部を冷やし、炎症を鎮めることで、血管を収縮させて痛みと腫れを軽減させることです。

腰痛があるときは、あったかいお風呂で改善。と思っていた方もいるかと思いますが、実はぎっくり腰が起こった当日にお風呂に入ることは、痛みの軽減に逆効果なときがあります。

※ぎっくり腰の他の原因としては椎間関節の捻挫、椎間板の損傷、仙腸関節の捻挫なども考えられています。


 

ぎっくり腰の2つのタイプと原因

ぎっくり腰は、痛みの出方・患部の反応によって2つのタイプに分けられます。

【ギクっと鳴るような、激痛タイプ】
肉体的疲労による、腰回りの筋肉の萎縮が原因です。重い荷物を持ち上げた瞬間などに激痛が走り、腰が固まったような状態になります。

【徐々に進行する、じわじわタイプ】
肉体的疲労により、腰の痛みや張りが徐々に強くなっていくタイプ。体が限界を超えると最後にはギクッとなり、ぎっくり腰になってしまいます。

※痛みが治まった後でも腫れが引かない場合やあまりにも腫れがひどい場合、他の病気が原因でぎっくり腰が起こることもあります。

関連記事の「ぎっくり腰の原因と、急に困った時の対処法・予防策」もチェックしておきましょう。
 

 

ぎっくり腰の急性期と慢性期に起こる痛みの違い

ぎっくり腰には、痛みが発症した直後の急性期と、発症してからある程度の時間が経った状態の慢性期があります。
急性期は、くしゃみなどのちょっとした刺激でも、腰に刺すような鋭い痛みが走りますが、慢性期は鈍い痛みが長く続きます。

急性期はだいたい2~3日で過ぎますが、回復の速さや期間には個人差がありますのであくまでも目安になります。

患部に炎症を伴うぎっくり腰ですが、経過とともにその痛みや患部の症状も変わっていきます。痛みや症状に合わせた生活を送るように心がけましょう。

急性期が過ぎれば、リハビリやストレッチなどの軽い運動が可能になります。関連記事「ぎっくり腰の安静期から運動再開まで」をご参照ください。

痛みが辛いときはタオルで拭いて、慢性期には入浴を再開

ぎっくり腰が起きたばかりの急性期や、痛みでお風呂どころじゃないときは、体をタオルで拭うことで対処しましょう。シャワーやお風呂に入る場合はぬるめ(40度以下)のお湯で手短にすませます。

通常の入浴を再開するタイミングは、慢性期になってからがおすすめです。
患部の炎症がひき、慢性期になればむしろ患部を温める方が回復への早道になります。
慢性期は、シャワーでささっと終わりにするのではなく、しっかりと腰を温め、血行を良くし痛みを緩和させることが大切です。

 

もしお風呂でぎっくり腰が悪化したら…応急処置をとろう

ぎっくり腰の慢性期や改善後でも、お風呂に入る際には少し注意が必要です。入浴中は、ちょっとしたことがきっかけで、痛みの悪化や再発を招くことがあるからです。

もしものときのために、応急処置のポイントを覚えておきましょう。
 

お風呂でぎっくり腰が悪化したときの応急処置

1.お風呂から上がる

2.体を安静にできる場所へ移り、落ち着く

3.痛みがある部分に保冷剤などを当てる
(保冷材は直接肌に当てず、タオルにくるんで使いましょう)

4.10分くらいを目安に痛みのある部分をゆっくり冷やす

5.落ち着いてきたら患部へ冷湿布を貼り様子をみる

※応急処置をしても、痛みや腫れがひかない場合は医療機関を受診しましょう


お風呂の姿勢に注意!ぎっくり腰の悪化・再発を防せぐために

お風呂で体を洗ったり、髪の毛を洗うときの姿勢には、ぎっくり腰を悪化させたり再発につながる要因が潜んでいます。

体や髪の毛を洗っているときに普段とらない姿勢をとり、知らないうちに腰へ負担をかけていることがあります。

意識も洗うことへと向いているので、無理な姿勢をとっていても気がつかず、知らないうちに悪化させてしまいます。
ぎっくり腰の急性期はもちろん、慢性期、改善後も姿勢や体の動かし方に注意が必要です。


 

落ち着きと安静を日常生活へ

突然訪れるぎっくり腰の痛みに、心も体もびっくりしてショックを受けてしまいます。でもそんなときこそ、まずは心の落ち着きを取り戻したいものです。
「あまりの痛みでそれどころではない!」という方は、体だけでも安静にして、早くぎっくり腰が治るように過ごしましょう。

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