捻挫痛の原因や薬など悩みをセルフチェック

2019年11月19日

捻挫痛の原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

生活の中で考えられる原因

関節の周りの靭帯や腱が傷つく

体を不自然な形にひねったり大きな力が加わって捻挫を起こしたときに捻挫痛は起こります。骨や軟骨には痛みを感じる神経がありませんが、関節周囲の靭帯や腱などが傷つくことで痛みが生じます。

関節は骨と骨を前後左右にしっかりと支える靭帯や、関節のまわりを包んで保護する関節包など、複数の組織によって成り立ち、さまざまな動きに対応しています。

そこに急激もしくは過剰に力が加わると、血管や筋組織、関節を包んでいる関節包などが傷つきます。傷ついた組織には炎症が起こり、すぐさまセロトニンやアセチルコリンといった発痛物質が分泌され、その情報が脳に伝わることで「痛い」と感じます。ぎっくり腰やむち打ち症も捻挫の仲間で、腰椎や頚椎周辺の組織が炎症を起こして痛みを発します。

靭帯が伸びているものの断裂はしていない軽度の捻挫では、痛みはそれほど強くありません。靭帯に部分的な断裂が入るとうずくような痛みを感じ、腫れや皮下出血も見られるようになります。靭帯が完全に切れた重度の捻挫では、足に体重をかけられないほど激しい痛みが生じます。ひどい腫れや皮下出血が起こり、関節も不安定になります。

捻挫の放置や繰り返し

関節の腫れが治まり、捻挫を起こしてから時間が経ったにもかかわらず、動くたびに鈍く痛むことがあります。

本来は傷ついた部位の炎症が鎮まると痛みもなくなるものですが、捻挫を放置したり、何度も捻挫を繰り返すと本来の骨の位置がずれてしまうことがあります。すると捻挫の部位以外にも歪みが生じて痛みが起こります。

また靭帯や腱などが治っていく過程で、以前よりも硬い線維状の組織に修復されると伸び縮みしにくくなるため、動いたときに違和感や痛みを感じて慢性痛となることがあります。

捻挫痛の対処法

捻挫した直後は冷やす

捻挫の対処では「安静」「冷却」「圧迫」「高く」という4つの応急処置が基本です。無理に動かしたり体重をかけると痛みが強くなるので、捻挫した部位を動かず安静にしましょう。

炎症を鎮めて痛みを抑えるために、捻挫した部位を中心に少し広めの範囲を冷やすと効果的です。長く冷やし過ぎると腫れや痛みが強まることがあるので、15~20分を目安に冷やします。

捻挫した部位を心臓より高い位置に保つと内出血しにくくなり、痛みも抑えられます。

炎症が落ち着いてきたら温める

炎症が治まって痛みや腫れが引いてきたら、患部を温めるケアに切り替えて関節のこわばりを予防します。

病院を受診

歩けないほど痛みが強かったり、安静に過ごして1週間以上経過しても痛みが治まらない場合は早めに整形外科などを受診してください。

薬の使用

捻挫を起こしてすぐの炎症を抑えるには、冷却効果のある湿布薬や、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、フェルビナク、ロキソプロフェン、サリチル酸メチルなどの鎮痛消炎成分を配合した外用鎮痛消炎薬が効果的です。

湿布剤やテープ剤では、有効成分が少しずつ放出されて痛みを鎮めます。関節部位は動きがあるため、伸縮性がありかぶれにくいものを選びましょう。

塗り薬には軟膏、クリーム、ジェル、ローションとさまざまなタイプがあり、使い心地やぬりやすさが異なります。

熱や腫れがひいた後の慢性的な捻挫痛には、温熱効果のある湿布薬を使用します。患部を温めることで血管が拡張し、筋肉の緊張も緩和して痛みが和らぎます。

なお、鎮痛消炎成分の中には、紫外線によって皮膚に湿疹やただれなどの光線過敏症を引き起こすものがあります。ケトプロフェンなどの成分が含まれた薬の使用の際には必ず使用方法や注意点などの記載を確認しましょう。

捻挫痛に使われるお薬の総合情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。