背中の痛みと体のしびれの原因は?手足のしびれはなぜ起こる?

背中の痛みだけでなく体のどこかにしびれがあるときの原因を解説。しびれを感じる部分から考えられる病気とその特徴を紹介します。

背中の痛みとともに、しびれを感じるという方は少なくありません。

背中の痛みとともに体のほかの部分にしびれがある場合は首の骨である頚椎や内臓疾患が原因になっている可能性もあり、注意が必要です。

この記事では、しびれを感じる場所ごとに考えられる原因として考えられる原因を解説します。

首・肩・背中にかけて痛みとしびれがある場合は筋肉疲労の可能性

首・肩・背中にかけて痛みやしびれを感じるときの原因として考えられるのは、筋肉疲労です。

筋肉の疲労によって筋肉が硬くなると、末梢神経が圧迫されます。

末梢神経には脳と体の情報を伝え合う働きがあり、末梢神経が圧迫されて損傷すると痛みやしびれを感じる仕組みになっています。

硬くなった筋肉は血管も圧迫するため、血行も悪くなり症状を悪化させる一因となります。

長時間同じ体勢で仕事をすることや、運動不足などで背中の筋肉の疲労は徐々に溜まっていきます。一定時間おきに休憩を取って肩や背中を動かしたり、日頃から運動をする習慣をつけましょう。

筋肉疲労には市販薬の活用を

筋肉疲労が原因である場合は、市販薬を使って痛みやしびれを緩和することができます。

背中の痛みやしびれに効く市販の飲み薬は、痛み止めの他にも、筋肉の疲れやしびれを取り除く作用のあるビタミンB群が配合されているものもあります。

背中の痛みと腕〜手指にしびれがある場合に考えられる病気

首の骨である頚椎の老化や胸の骨格である胸郭の問題、心疾患が原因になっている可能性が考えられます。

頚椎症性神経根症

首の骨の加齢によって出っ張った骨や椎間板に神経根が圧迫・刺激される病気です。

左右どちらかの首〜背中に痛みが出て、同じ側の肩〜手指にかけてもしびれと痛みが現れ、筋力の低下も起こします。

しびれや痛みは首を後ろにそらす動きで強くなることが特徴で、中年〜高齢の方によくみられる病気です。肩甲骨あたりが強く痛んで眠れないことや、痛みで朝方に目が覚めてしまうこともあります。

治るまでには数か月かかることが多いですが、基本的には自然に治ります。症状が出ないように首を後ろに反らせないようにし、症状が強いときには病院で痛み止めを処方してもらうと良いでしょう。

筋力の低下が進んでいる場合や、痛みが強く日常生活に支障が出ている場合は手術を行うこともあります。

胸郭出口症候群

腕や手に行く神経や血管の束が、鎖骨周辺の筋肉や骨で圧迫される病気です。

症状として、肩・腕・肩甲骨周辺の痛みと腕〜小指にかけてしびれがあります。手の握力低下や細かい動作がしにくくなる運動麻痺も生じます。

日常生活では、つり革につかまるときなど腕をあげる動作でしびれや痛みを感じることが多くなります。

なで方や首の長い女性や、重いものを運ぶ仕事をする方に発症することが多い病気です。

症状を悪化させる腕を上げるような作業や重いものを運ぶ仕事などは避けましょう。病院では痛み止めの処方やビタミン剤などの処方がされます。

狭心症・心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞の主な症状は胸の圧迫感と強い痛みで、左側の肩・首・腕などにも痛みとしびれが生じることがあります。

狭心症の症状は通常5分以内でおさまることが多いですが、心筋梗塞は30分以上続きます。強い胸の痛み・息切れ・動悸を感じた場合はすぐに病院を受診しましょう。

狭心症や心筋梗塞のように、背中の痛みには内臓疾患や内臓の機能低下が原因になっている場合があります。内臓の位置によって左右どちらかだけに痛みが出ます。

背中の痛みに加えて体の他の部分にもなんらかの症状が出ている場合は、内臓疾患の可能性が考えられます。

背中の痛みと腕〜手足にしびれがある場合に考えられる病気

頚椎に関係する2つの病気が考えられます。

頚椎症性脊髄症

老化によって首の骨が変形し、神経の通り道である脊柱管が細くなり脊髄が圧迫される病気です。

首や背中の痛みに加えて、腕〜手にかけてや足指・足底にも痛みやしびれがあり、感覚と筋力の低下が生じます。左右両方に出ることが多いですが、片方から始まることもあります。

日常生活では、箸が使いにくかったりボタンがかけにくいという症状が現れます。症状が進行すると歩行障害や、頻尿や失禁などの排泄障害も生じます。

軽度のしびれ・痛み・感覚障害であれば、痛み止めやビタミン剤などの使用や温熱療法や軽い運動などで対処できます。歩行障害や排泄障害が現れた場合は手術が必要になるため、早めに整形外科を受診することが大切です。

頚椎椎間板ヘルニア

骨と骨のクッションの役目をしている椎間板に亀裂が起きて椎間板の組織の一部が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれの症状が出ます。

頚椎椎間板ヘルニアは中年以降の方に多くみられます。

一般的には左右どちらかに症状が偏って出ることが多く、肩〜肩甲骨にかけてと腕〜手に痛みやしびれが生じます。脊髄が強く圧迫されると両足や肛門周囲にもしびれが現れます。

安静を保つことで治ることが多い病気ですが、病院では痛み止めの処方やリハビリ治療を行います。それでも改善がみられない場合は手術をすることがあります。

自分でできる対策としては、首や肩に負担をかける動作や作業を控え、肩こり改善のストレッチをすることも痛みの緩和につながります。

おわりに

背中の痛みやそれにともなう体のしびれの原因には、筋肉の疲労や頚椎の問題などが考えられます。

自然に治る場合もありますが、症状が進行すると手術になることがあるため、痛みが強い場合や日常生活の動きに支障を感じる場合は一度整形外科を受診することをおすすめします。

背中の痛みやしびれ以外にも体に症状が出ている場合は、内臓疾患の可能性があるため内科を受診しましょう。

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