痙攣(けいれん)の原因や薬など悩みをセルフチェック

2018年04月27日

痙攣(けいれん)の原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

生活の中で考えられるけいれんの原因

けいれんとは、全身または一部の筋肉が自分の意思とは関係なく収縮する発作です。

脳の異常

脳は神経の中枢として、全身の運動・感覚・記憶・言語などに指令を出す役割をしています。自分の体を思い通りに動かすには、脳から神経を通って筋肉に電気信号が伝わることで筋肉が動く仕組みになっています。

脳の一部に損傷が起きると、電流の回路が狂い脳が異常な指令を出すことで発作が起こります。成人してから初めてけいれんを起こした場合の最も多い原因は、脳の外傷によるものです。通常は頭部打撲やむち打ち程度では症状は起こらず、脳挫傷のように脳に損傷を受けた場合に起こります。

また、大脳の神経細胞の興奮・神経細胞から分泌される神経伝達物質のバランスの崩れ・神経伝達物質の調整などをするグリア細胞の機能障害なども原因とされています。

筋肉の疲れや冷え

足がつる「こむらがえり」もけいれんの一種です。こむらがえりは、激しい運動などによる筋肉の極度の疲労・水泳などで起こる体の冷えによる血流の悪化が原因になります。

妊娠中にも体重増加による筋肉の疲労からけいれんが生じることがあります。

電解質異常

体の水分である体液には電解質が含まれています。電解質は水に溶けると電気を通す物質のことをいいます。電解質は筋肉細胞や神経細胞の働きに関わっており、電解質のバランスが細胞の機能を保っています。

電解質にはナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムなどがあり、これらのバランスが崩れることがけいれんの原因になります。

電解質異常は大量の汗をかくなどして脱水症状になったり、利尿剤などの薬の服用や腎不全などの病気が原因となって起こります。

低血糖

血液中のブドウ糖が少なくなり血糖値が低くなることもけいれんを起こす原因になります。

発熱

6歳以下の乳幼児期に38℃以上の熱が出ることによって、けいれんが起きることがあります。発熱の原因として多いのは突発性発疹やインフルエンザなどの感染症によるものです。

けいれんの対処法

応急処置をする

けいれんが起こった場合は以下のような応急処置を行います。

・周りに危険なものがない平らな場所に静かに寝かせる
・吐いたものが喉に詰まらないように横向きに寝かせる
・呼吸をしやすくするために特に首回りをメインに衣服を緩める
・以前にもけいれん発作があり、薬の使用を指示されている場合は意識が戻ってから薬を服用する

舌を噛まないように口の中に箸やハンカチを入れることは避けましょう。口の中を傷つけたり喉が詰まったりしてしまう恐れがあります。また、体を揺すったり大声で呼びかけて刺激することも避けましょう。

病院を受診する

けいれんは数分でおさまることが多いですが、けいれんが持続する場合は救急車を呼んで救急処置を受けることが必要です。

病院では、けいれん発作を防止する抗けいれん薬が処方されることがあります。

生活習慣を整える

睡眠不足・飲酒・過労・過度のストレスがあるとけいれん発作が起きやすくなります。日頃から規則正しい生活と、ストレスを溜めないように運動やリフレッシュをするように心がけることも大切です。

ストレッチやマッサージをする

けいれんの一種であるこむらがえりは筋肉の疲労や冷えによって起こるため、筋肉をほぐすようなストレッチをしたり、お風呂で温めることを意識しましょう。

就寝時に起きることも多いため、就寝前に軽いストレッチやマッサージをすることをおすすめします。

水や電解質を補給する

脱水状態になると電解質異常が起きてけいれんを引き起こす可能性があります。運動をするときや気温が高く炎天下にでるとき意識して水分補給を行いましょう。

市販の電解質を補給する経口補水液も有効です。電解質は汗と一緒に排出されてしまうため、暑い中外に長時間いたり運動をするときは水だけでなく、電解質補給も心がけましょう。

薬の使用

脳神経機能が原因となっているけいれんでは、医師による治療が必要なため、病院を受診して抗けいれん薬などの症状にあった薬を処方してもらいましょう。

筋肉の疲労や冷えから起きるけいれんや電解質異常から起きるけいれんは漢方薬が使用されます。

筋肉のけいれんには芍薬甘草湯が用いられます。芍薬には筋肉のけいれんを鎮めたり痛みを和らげる効果があり、甘草にも炎症をおさえる効果やけいれんを鎮める効果があります。

五苓散料は脱水症状に効果があり、脱水症状から起きる電解質異常によって起きるけいれんを鎮める効果が期待されます。五苓散料には利尿作用がありますが電解質濃度への影響が少ないため、電解質のバランスを崩すことなく脱水症状に効果を現すことができます。

上記漢方薬に関しては市販薬で対処できるため、薬剤師・登録販売者に相談の上で購入しましょう。

痙攣(けいれん)に関する疑われる病気

※こちらでは代表的な症状のみ記載しており、症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方や、体調の変化を感じた場合は医療機関にご相談ください。

痙攣(けいれん)に使われるお薬の総合情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。

ピックアップ特集