おしりの痛みの原因や薬など悩みをセルフチェック

2017年11月24日

おしりの痛みの原因・対処・お薬・疑われる病気を解説します。分からないことがあれば薬剤師に相談することができます。

おしりの痛みの原因

おしりの痛みの原因として、おもに3つの可能性があげられます。

肛門の異常

肛門に異常が生じる原因には、肛門陰窩からの細菌侵入、肛門クッションの分断、内肛門括約筋の過度な緊張、肛門上皮の損傷などによって引き起こされる肛門疾患(痔・肛門周囲膿瘍など)があります。

これらは排便習慣に起因していることが多く、便秘を繰り返したり、排便に時間がかかる人や、肉類中心の食生活を送っている人によくみられます。

このほか、性行為などが原因でヘルペスウイルスが肛門部に感染した場合も、おしりに痛みが生じることがあります。

臀部の皮膚の異常

臀部の皮膚に炎症が起こったり、膿がたまると、おしりの痛みが起こることがあります。

このほか、臀部の表皮下に袋状の構造物ができて、そこに垢や皮脂がたまると、しこり(粉瘤)となって痛みを引き起こすことがあります。

坐骨神経の異常

腰から脚全体にかけて通る坐骨神経に痛みが生じ、これが拡散されると、おしりに痛みが生じることがあります。坐骨神経に痛みを引き起こす原因には、腰椎や脊柱管の圧迫・刺激などがあります。

若い年代の人は椎間板ヘルニアを発症していることが多く、高齢者では腰部脊柱管狭窄を発症している可能性があります。

おしりの痛みの対処法

病院で治療する

肛門疾患や皮膚疾患の疑いがある場合、肛門科を受診すれば、検査や問診などによって病気を特定してから治療を受けることができます。

なお、必要に応じて外科的治療(手術)を受ける必要があります。特に皮膚疾患においては、手術しなければ治らないケースがあるので注意が必要です。

ヘルペスウイルス感染の疑いがある場合は、皮膚科、泌尿器科、婦人科を受診しましょう。

神経の異常が疑われる場合は、整形外科を受診し、坐骨神経の痛みを和らげる理学療法や神経ブロック療法といった治療を受けます。

生活習慣の見直し

肛門疾患の改善には、排便習慣をととのえるほか、長時間座りっぱなしの姿勢をとらない、喫煙やアルコールを控える、野菜を十分に摂取する食生活を心がけるといった生活習慣の見直しが効果的です。

皮膚疾患においては、免疫機能を充実させ、ウイルスの侵入に負けない体にすることが大切です。また、皮膚を清潔に保つことも心がけましょう。

神経に異常がある場合は、血流を促し筋肉をほぐすことが効果的です。運動習慣を取り入れたり、下半身の冷えを防ぐ服装を心がけましょう。

薬を使用する

肛門疾患は、座薬や軟膏などの外用薬と内用薬で治療します。おしりの痛みには、ジブカインやリドカインといった局所麻酔成分が効果的です。

強い痛みの急性炎症には、ステロイド含有薬を使用します。ただし、ステロイド性皮膚炎などを起こす可能性があることから、長期連用は避けるべきとされています。

神経に異常があって痛みがある場合は、主に非オピオイド鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェン)が用いられます。このほか症状に応じて、神経障害性疼痛治療薬(抗痙攣薬など)や筋緊張弛緩剤、血管拡張薬なども使用されます。

肛門の疾患に関しては市販薬でのケアが難しい場合もあるため、市販薬を使用してみても効果をあまり感じられないようであれば病院を受診し、症状にあった薬を処方してもらいましょう。

おしりの痛みに使われるお薬の総合情報

薬剤師に相談する

疑問に思ったことは薬剤師に相談してみましょう。

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