「風が吹くだけで痛い!」つらい痛風の症状

痛風とは、「尿酸」という老廃物が身体の中にたまり、それが結晶となって関節に炎症を引き起こす病気。
その痛みは強烈で、「地獄の痛み」と表現する人もいるほど。

最初は、足の親指の付け根が赤く腫れ、痛み出す人が多いようです。
これは発作的な症状なので、多くの場合、1週間から10日ほどで痛みはなくなります。

ですが、ここで油断は禁物。血液中の尿酸の量=「尿酸値」が高いままで放置し続けると、最初の発作から1年以内にまた、同じような激しい痛みを感じるケースがほとんど。こうした「痛風発作」を繰り返していると、次第に足首や膝の関節まで腫れるようになり、発作の間隔も短くなっていきます。

最終的に痛風が重症化すると、治すのに時間がかかる「慢性痛風」にまで発展してしまいます。
また、尿酸値が高い状態が長く続く「高尿酸血症」は、痛風だけでなく、腎臓の疾患や尿路結石も引き起こします。

痛風は食事で改善&予防できる!避けるべき食材って?

「プリン体を避ければOK」は間違い?

血液中の尿酸値は、食事に気をつけることで下げることができます。

痛風患者が避けるべき成分として有名なのが「プリン体」です。ですが、近年の研究によって、プリン体の摂取に関しては、そこまで神経質になる必要はないということも分かってきました。

プリン体は、穀物や肉、魚、野菜など、食物全般に含まれる成分で、いわゆる「旨味」の成分です。
痛風の原因となる尿酸は、プリン体を代謝することで生じる老廃物です。このことから、長い間、プリン体の摂取を制限することが痛風の予防と改善につながると言われてきました。

しかし、体内の尿酸の中で、食物として摂取したプリン体からつくられるものは全体の20%ほど。残りの80%は、新陳代謝や運度によるエネルギー消費によって、体内で生成されたプリン体からつくられています。

実はプリン体は、人間が口にする食物のほぼすべてに含まれています。1日400mg以上の摂取や、毎日、プリン体を多く含む食材を食べ続けることは避けるべきですが、日常の食事ではそこまで過敏になる必要はないでしょう。

以下に、100mgあたり200mg以上のプリン体を含む食材を挙げます。痛風発作の経験があったり、健康診断で「尿酸値が高い」と言われたことがある人は、これらの食材を毎日摂ることは避けましょう。

100mgあたり200mg以上のプリン体を含む食材
・レバー(鶏・豚・牛)

・アンコウ肝
・アジの干物、サンマの干物、煮干し
・エビ
・白子

プリン体は、内臓類や干物などの珍味に多く含まれる傾向があります。また、プリン体は水溶性で、煮たり茹でたりすると水に溶け出します。プリン体を多く含む食材を鍋に入れた場合は、その煮汁を飲みすぎたり、煮汁を活用した雑炊などを食べ過ぎないようにしましょう。

「ビール以外のお酒ならOK」は間違い?

プリン体を多く含むお酒として有名なのがビール。
実は、一般的なビールに含まれるプリン体は、350ml中20mg程度と、そこまで多くはありません。

痛風患者がビールを避けるべきと言われる理由は、プリン体含有量の多さではなく、1度に大量に飲まれることの多いアルコールだから。
1回の晩酌で数リットルのビールを飲めば、その分、多くのプリン体を体内に取り込むことになります。

また、ビール以外の、焼酎などのアルコールなら気にせず飲んでよい、というのも間違いです。そもそもアルコール自体を分解する際に、多くの尿酸が生成されます。また、アルコールには、尿中の尿酸排出を妨げるはたらきもあると言われています。プリン体の多い少ないに関わらず、アルコールの飲みすぎは高い尿酸値につながるのです。

ビール好き・お酒好きの人は、晩酌などの際も適量をこころがけ、少なくとも週に2日以上は休肝日を設けるようにしましょう。

痛風は食事で改善&予防できる!「アルカリ性食品」で尿をアルカリ性に

尿酸値を下げるには、尿をアルカリ性にしてくれる「アルカリ性食品」を意識して摂取することが大切です。
通常、尿は弱酸性。ですが、尿酸値が高いと酸性に傾き「酸性尿」になってしまいます。

尿酸は酸性尿には溶けにくく、酸性尿のままだと、いつまでたっても尿酸が排出されません。
排尿で効率的に尿酸を排出するには、尿をアルカリ性にする必要があるのです。

痛風の人におすすめのアルカリ性食品
《海藻類》
ひじき、わかめ、こんぶ
《野菜類》
ほうれん草、ごぼう、にんじん、にんにく、じゃがいも、里芋、キャベツ、アスパラ、なす
《果物類》
メロン、バナナ、グレープフルーツ、アメリカンチェリー

海藻類は、尿をアルカリ性にするだけでなく、尿酸を生成する酵素のはたらきを弱める「葉酸」を多く含んでいます。また、アメリカンチェリーに含まれる色素「アントシアニン」には、尿酸値を下げ、関節の炎症を緩和する作用があると言われています。

おわりに

痛風の症状を改善&予防するためには、
・プリン体を多く含む食材を、毎日続けて食べ過ぎない
・アルコールを飲み過ぎない(週に2回以上の休肝日を設ける)
・アルカリ性食品を意識的に摂取する

上記3つの他に、
・水分を多めにとる(1日2リットル以上を目安に)

ことも大切です。これは、尿酸を排尿によって排出するため。尿の量が増えれば、自ずと排出できる尿酸の量も増えます。
尿酸が結晶化して悪さをはじめる前に、どんどん身体の外に出してしまいましょう。

今回の記事が、あなたの痛風の症状の改善&予防の助けになれば幸いです!