寝起きの頭痛はなぜ起こる?肩こりも関係しているの?吐き気もあって心配…。あなたの症状の「原因」を知って、爽やかな目覚めを迎えよう!

寝起きの頭痛は、大きく分けて3タイプ

目覚めた瞬間に襲ってくる頭痛。さわやかな朝が台無しですよね。

寝起きの頭痛は大きく3タイプに分かれ、それぞれに痛みが起こるメカニズムと対策法が違います。
まず、自分の症状がどのタイプに当てはまるのか知ることが、頭痛を改善するための第一歩です。

 

タイプ① 片頭痛

特に女性に多い片頭痛。頭の片側に、ズキズキと脈打つような痛みを感じることが特徴です。
片頭痛は、脳の血管が拡張することによる痛み。吐き気やめまいをともなうことも多いようです。

寝起きに起こる片頭痛の原因としては、以下のようなものが考えられます。
 

原因① 睡眠不足

睡眠時に優位にはたらく「副交感神経」。副交感神経には、リラックスをうながすため、身体の筋肉を弛緩させるはたらきがあります。

十分に睡眠がとれていれば、覚醒にしたがって副交感神経のはたらきが弱くなり、活動をつかさどる「交感神経」と交代するはず。ですが、睡眠不足が慢性化していると、この交代がうまくいかなくなってしまうのです。

まだ副交感神経が優位な状態で目覚めてしまうと、身体は無理矢理に交感神経をはたらかせます。急に交感神経が優位になると、副交感神経がおどろき、「副交感神経反射」を起こしてしまうのです。この反射によって、本来、リラックスをうながすための筋肉弛緩作用が、血管を急激に拡張させる原因となり、片頭痛を引き起こしてしまいます。
 

原因② 眠りすぎ

眠りすぎで頭痛が起こる理由は、睡眠不足で頭痛が起こる理由と同じく、「副交感神経反射」によるもの。長すぎる睡眠によって副交感神経と交感神経の交代がうまくいかなくなり、脳の血管の拡張を引き起こします。

また、副交感神経は、睡眠の状態に入ってから約20分後にはたらきはじめます。
例えば昼寝や仮眠などで30分の睡眠をとった場合、副交感神経がはたらきはじめてから起きることになるので、「副交感神経反射」が起こりやすくなります。昼寝のあとに頭痛を感じることが多いのはこのためです。
 

原因③ 生理周期によるホルモンバランスの乱れ

女性の場合、生理周期にともなうホルモンバランスの乱れも片頭痛の原因となります。

生理前になると、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが急減。エストロゲンの急減とともに、「しあわせホルモン」と呼ばれ、心身にリラックス作用をもたらす「セロトニン」の分泌量も大幅に減ります。このセロトニンの急減により、脳の血管が拡張し、片頭痛が起こります。
 

「片頭痛」タイプの人は、こんなことを試してみよう!

◎ 痛む部分を冷やし、血管の拡張を抑える
◎ 暗い場所でしばらく安静にする
◎ 十分な睡眠時間を確保する(理想は7時間程度)
◎ 毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きる
◎ 土日の「寝だめ」は厳禁
◎ 昼寝や仮眠は15分以内を意識
◎ ホルモンバランスを整えるため、栄養バランスのとれた食生活を心がける

 

タイプ② 緊張型頭痛

緊張型頭痛は、その名の通り、首や肩の筋肉の緊張=コリによって起こります。
ぎゅうぎゅうと締めつけられるような痛みが特徴的です。

筋肉のコリによって血流が悪くなると、老廃物がうまく排出できなくなり、筋肉の中にどんどん老廃物がたまってしまいます。たまった老廃物が周囲の神経を圧迫することで、頭が締めつけられるような痛みが生じるのです。

寝起きに起こる緊張型頭痛の原因としては、以下のようなものが考えられます。
 

原因① 枕が合っていない

枕が身体に合っていないと、一晩中首回りの筋肉が緊張することになり、寝起きの緊張型頭痛の原因となります。
首周りや肩のコリだけでなく、腰痛にも悩んでいるという人は、枕が合っていないことを疑ってみましょう。
 

原因② 長時間のデスクワークや猫背によるコリ

寝起きに限らず、緊張型頭痛はデスクワークの方に多いと言われています。
それは、長時間同じ姿勢をとり続けることで、首周りや肩の血流が悪くなってしまうから。

また、猫背も首周りや肩の筋肉に大きな負担を与えます。
 

原因③ 歯ぎしり・食いしばり

眠っているときの歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがある人は、顎関節症による緊張型頭痛を疑ってみましょう。
顎関節症までいかなくとも、歯ぎしりや食いしばりは首周りや肩のコリの原因になります。

 

原因④ 精神的ストレス

精神的なストレスは、全身の筋肉をこわばらせます。
精神的ストレスが長く続くと筋肉がこわばったままとなり、首周りや肩のコリの原因になってしまうのです。
 

「緊張型頭痛」タイプの人は、こんなことを試してみよう!

◎ 首周りや肩を温め、コリをほぐす
◎ 自分に合った枕を使用する。タオルなどで高さを調整してもOK
◎ デスクワークの人は、定期的に立ち上がったり、首周りや肩を回してみる。マッサージもおすすめ
◎ 猫背の矯正にはストレッチがおすすめ
◎ 歯ぎしりを防ぐため、就寝前のリラックスを心がける
◎ 日常生活の中でも、顎に力が入りすぎないように気をつける
◎ ストレスをため込みすぎないよう、1日5分のリラックスタイムを設ける

 

タイプ③ 群発頭痛

特に男性に多い群発頭痛。こめかみや目の奥のえぐられるような強い痛みが特徴です。
過度の精神的ストレスや身体中の筋肉のコリに関係があるとされていますが、正確な原因はまだ分かっていません。

群発頭痛には、痛みを引き起こす「トリガー」があると言われています。
 

トリガー① 飲酒

群発頭痛では、アルコールがトリガーになります。飲酒後40分後〜1時間後に痛みの発作が起こることが多いようです。
二日酔いによる寝起きの頭痛だと思っていたら、実は群発頭痛だった…というケースも。
 

トリガー② 喫煙

アルコールと同じく、タバコも群発頭痛のトリガーとなります。群発頭痛の患者のほとんどが喫煙者だと言われています。
寝る前や、寝起きに一服する習慣があるという人は要注意です。


(image by PhotoAC)

 

「群発頭痛」タイプの人は、こんなことを試してみよう!

◎ 片頭痛や緊張型頭痛と同じく、リラックスと筋肉をほぐすことを心がける
◎ 飲酒と喫煙を控える。量や本数を減らすだけでも効果あり
◎ 痛みが強い場合は医師の診断を受け、適切な治療を受ける

 

おわりに

寝起きの頭痛に吐き気がともなう場合、脳の病気じゃないかと心配する人がいますが、「片頭痛タイプ」ならば、片頭痛に関連した吐き気ですので過度の心配はいりません。血管の拡張が収まっていけば、痛みと同時に吐き気も収まっていきます。

ですが、あまりにも強い痛み、吐き気の場合、脳梗塞などの危険性もありますので、必ず医師の診察を受けるようにしてください。また、寝起きの頭痛とともに長期間にわたる不眠の症状がある場合、うつ病の可能性も考えられます。

生活習慣の改善によって寝起きの頭痛がなくなるのが一番ですが、たまに起こる症状なら、鎮痛剤を上手に活用するのもひとつの方法です。市販の鎮痛剤が効きにくいケースも多いので、医師の診察を受け、自分に合った鎮痛剤を処方してもらいましょう。

今回ご紹介した方法を試すことで、あなたの朝が痛みのない、爽やかなものになることを祈っています!

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