肩こりがある人は、「頭痛持ち」でもあるケースが少なくありません。肩こりと頭痛にはどんな関係があるのでしょうか?

肩こりを解消する方法も紹介します。

肩こりが起こるメカニズムとは?

一般的な肩こりは、「首の後ろ側から肩にかけての筋肉」と「首の後ろ側から背中にかけての筋肉」が緊張することで起こります。

これらの筋肉が緊張する原因は、以下のように身近なところに潜んでいるので注意が必要です。

・同じ姿勢での長時間労働
(パソコン作業、車の運転など)
・猫背や・前かがみといった不自然な姿勢
・精神的なストレス
・睡眠不足
・運動不足
・冷房などによる体の冷え

肩こりが原因で起こる頭痛は緊張型頭痛

肩こりがあって頭痛持ちという場合、その頭痛は「緊張型頭痛」である可能性が高いといえます。

緊張型頭痛とは、首や肩まわりの筋肉や頭の横側の筋肉が緊張することによって起こる頭痛のことです。

筋肉が緊張すると血液のめぐりが悪くなり、老廃物がたまってもスムーズに運ばれなくなってしまいます。

その結果、老廃物が筋肉内に蓄積され、周囲の神経を刺激して痛みを引き起こしてしまうのです。

なお、緊張型頭痛は年齢を問わず起こるおそれがあります。

あなたの頭痛は肩こりが原因?症状をチェック

肩こりが原因で緊張型頭痛が起こった場合、以下のような症状がみられます。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。

・頭痛は頭の両側、後頭部、あるいは頭全体に起こる
・頭に締め付けられるような痛みや重苦しい痛みが起こる
・吐き気はするが、実際に嘔吐することはない
・フワフワとした軽いめまいが起こる

緊張型頭痛の痛みは、日常生活に支障が出るほど強いものではありません。そのため、頭痛があっても仕事や家事はなんとか続けることができます。

しかし痛みが持続することが多く、短い場合でも30分、長ければ7日間ほど続くケースもあります。

肩こりを解消して頭痛を和らげよう!

肩こりを解消すれば、頭痛の症状を軽くしたり、頭痛が起こる回数を減らしたりできる可能性があります。身近な方法で肩こりを解消しましょう。

体を温める

肩こりを解消するには、体を温めることが効果的です。また、体を温めることは緊張型頭痛が起こった場合の対処としても役立ちます。

昼間に肩こりが起こった場合は、蒸しタオルを肩にのせて首~肩にかけて温めましょう。以下のような首肩を温めるグッズを使っても良いでしょう。

あずきのチカラ 首肩用

あずきによる天然蒸気で首肩まわりを温めます。温かさは約25分間持続します。レンジで加熱するだけで使えて、繰り返し使用できるので手軽な温めグッズです。

1日の終わりには入浴で湯船にしっかり浸かり、全身を温めることも効果的です。入浴にはリラックス効果もあり、精神的ストレスによる肩こりの解消にも役立ちます。

同じ姿勢を続けない

仕事中、同じ姿勢を続けないように適度に体を動かしましょう。その場で背伸びをしたり、肩を動かしたりするだけでも肩こりの解消に効果的です。

可能であれば、気分転換も兼ねてその場から離れてみても良いでしょう。

ストレッチをする

ストレッチは、筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。ここでは、数分で行える簡単なストレッチを2つ紹介します。

なお、手足にしびれがある場合や動かすのも困難なほど首が痛い場合は、事前に医師に相談してから行ってください。

■首を傾けるストレッチ

1)首をつっぱる感じがするまで左側に傾ける
2)5~10秒ほど静止して元に戻す
3)右側も同様に首を傾け、5~10秒ほど静止して元に戻す
3)左右それぞれ2~3回繰り返す

■首を回すストレッチ

1)首を回して頭を左側に向ける
2)5~10秒ほど静止して元に戻す
3)右側も同様に首を回し、5~10秒ほど静止して元に戻す
3)左右それぞれ2~3回繰り返す

運動で筋力をアップさせる

運動を習慣づけることで筋力をアップさせると、肩こりの解消につながります。中でも全身の筋肉を使う水泳やテニスといったスポーツは、肩こり解消に効果的です。

これらの運動ができない場合は、仕事や家事の合間に筋力強化体操を取り入れてみましょう。

筋力強化体操もストレッチと同じく、手足にしびれがある場合や動かすのも困難なほど首が痛い場合は、事前に医師に相談してから行ってください。

■筋力強化体操

1)両手を組んで額に当てる
2)手は後ろに、頭は前に向かって押し合う
3)5~10秒静止する
3)手を後頭部に移動させ、同じ動作を行う
4)前後それぞれ2~3回繰り返す

こんな肩こりは早めに医療機関へ

まれに肩こりが病気のサインだったというケースもあります。以下のような傾向がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

・階段昇降といった軽い運動でも肩が痛む
・手のしびれや麻痺がある
・首や肩を動かさなくても痛みがある
・痛みが徐々に悪化している

肩こりが気になる場合、通常は整形外科を受診します。しかし、頭痛もともなう場合は神経内科や脳神経外科を受診しても構いません。

これらの診療科がそろった総合病院を受診することが、理想的です。

おわりに

肩こりと頭痛は、深いつながりにあることが少なくありません。軽めの運動や気分転換など、簡単な対処法でも肩こりの解消につながります。つらい頭痛にさよならするためにも、できることから始めてみましょう。