その名の通り、50代ごろに突然やってくる五十肩。正式には肩関節周囲炎といい、肩関節の周りに生じるさまざまな症状をまとめた名称となっています。
症状がひどいと肩を上げるだけで激痛が走るので、服の着替えや日常の動作に支障をきたすことも少なくありません。
五十肩の痛みをかかえた生活を支えるグッズに、肩のサポーターがあります。サポーターにはどんな効果が期待できるのでしょうか? おすすめのサポーターもあわせて紹介します。
サポーターの五十肩への効果は?
五十肩は、肩の筋肉である腱板(けんばん)や腱板の間にある腱板疎部(けんばんそぶ)などに炎症が起こることで生じます。 原因は老化による血液循環の悪化や骨、軟骨、靱帯などの変化といわれていますが、明確なことはわかっていません。
五十肩にサポーターを使うと、肩周りの保護と肩周りの保温という2つの効果が期待できます。
五十肩の肩周りの保護
五十肩のときに無理やり肩を動かしたり重い物を持ったりすると、症状が悪化するおそれがあります。 症状が重いときほど肩に負担をかけないように安静にすることが大切です。
しかし、肩を全く動かさずに生活するというのは不可能に近いですよね。
サポーターをすることで、肩を適度に固定して無理な動作を行わないように保護することができます。
サポーターを装着すると、外側から内側に向かって肩が圧迫された状態になります。肩周りの保護につながるとともに、関節の安定を促すとされています。
五十肩の肩周りの保温
五十肩の改善には、半身浴などで肩を温めると良いとされています。肩を暖めれば血行促進につながるだけでなく、炎症で硬くなった筋肉をほぐすことが期待できるためです。
入浴時だけでなく日常的に肩を保温できるのが、サポーターのいいところ。遠赤外線の加工を施し保温効果を高めたサポーターもあります。
急性期は逆効果!
ただし、五十肩でも肩を痛めたばかりの「急性期」は温めると逆効果になります。急性期は炎症によって患部が熱を持っていることがあるため、さらに温めてしまうと、症状の悪化につながる可能性があるので注意してください。
急性期は五十肩になった最初の1~2か月ごろにみられます。安静時にも激痛が走るほか、就寝時に強い痛みがみられる「夜間痛」が特徴です。
急性期にはサポーターの使用を避けるか、アスリートが肩の冷却に使うアイシングサポーターを使用するようにしましょう。
五十肩におすすめのサポーター3選
五十肩の改善におすすめのサポーターを動画で詳しくご紹介します!開封後の装着方法や見た目、期待できる効果などを分かりやすく解説しています。
洗濯 | 可能 |
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対象 | 左右兼用 |
特徴 | 備長炭による保温効果・消臭効果 |
備長炭が含まれた繊維で作られたサポーターです。備長炭から遠赤外線が放射されるため、保温効果に優れ、消臭効果もあります。
フィット感を高めるために、伸縮性に優れたリブ編みで作られています。
装着方法は痛みがある肩側に腕を通し、マジックテープをつけるだけ。着脱もいたって簡単です。
色がグレーなので、重ねる服が薄手の生地だと少し透ける場合があります。
洗濯 | 可能 |
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対象 | 左右兼用 |
特徴 |
ブラックシリカによる保温効果 |
遠赤外線を放射する「ブラックシリカ」という鉱石を立体的にプリントすることで保温力を高めているサポーターです。 強過ぎない圧迫力で、心地よいフィット感を作り上げています。
頭からかぶって装着するタイプなので、服の下でサポーターが外れる心配はありません。生地も白地で、マジックテープやボタンがないので服の上からは透けにくいです
肩を覆う部分にはブラックシリカがプリントされ、脇の部分はメッシュ素材で通気性が良い作りになっています。
洗濯 | 可能(洗濯ネット付き) |
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対象 | 左肩用と右肩用あり |
特徴 | 通気性がよくスポーツ向けにも |
暑い時期の五十肩におすすめしたいサポーターです。スポーツ用にも使えるように、通気性に優れたネオプレンという上質な素材を使用しています。柔らかい素材なので付け心地も良く、マジックテープなので装着も簡単です。
マジックテープは二箇所あるためしっかりとしたサポート力が期待できます。
やや厚みがあり黒いため、薄い生地からは透けて目立ちやすいです。
付属品として洗濯ネットもついているので、お家で安心して洗濯できます。
市販薬で五十肩を治療しよう
五十肩の治療には湿布や内服薬といった市販薬の活用もおすすめです。
五十肩に使える市販薬には、肩関節周囲の炎症をしずめるほか、血流を改善して筋肉をほぐす効果が期待できます。 サポーターで肩周りの保護をしながら、市販薬で症状を緩和させましょう。
おわりに
五十肩の生活を支えてくれるサポーター。使いやすさや機能面に配慮しているものが多いので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
ただし1年以上五十肩が長引く場合は、別の原因が潜んでいる可能性があります。自己判断で治療せずに整形外科を受診してください。