花粉症の症状といえば、くしゃみ・鼻水・目のかゆみですが、花粉シーズンに喉の痛みやイガイガ感、かゆみなど「喉の不調」を訴える方もいます。
喉の不調も花粉症の症状の一つです。
この記事では、花粉症で喉のかゆみや痛みが起こる原因を解説。喉の不調を改善する薬も紹介します!
花粉症で喉が痛くなる原因は?
鼻づまりによる口呼吸
花粉症のアレルギー反応で鼻がつまると、鼻呼吸ができなくなり口で息を吐いて吸う口呼吸になってしまいます。
口呼吸では、乾いた空気が口から入って直接喉に当たり、喉が乾燥し炎症が起こりやすくなります。また、口呼吸で花粉を吸い込み直接喉に花粉が付着してアレルギー反応が起こることもあります。
鼻水が喉に流れる
鼻と喉はつながっているため、喉に鼻水が流れて炎症になることがあります。
気をつけたいのが「後鼻漏」を発症しているかどうかということ。後鼻漏では慢性的に鼻水が喉へ流れ込んでいる状態です。喉の痛みやかゆみの他にも、咳が止まらない、口臭がする、強い不快感があるなどの症状があります。
喉の痛みが強い、痰が絡んだ感じがするなど違和感を感じる場合は早めに耳鼻科を受診してください。
口腔アレルギーによる痛み
花粉症の症状を持っている方が特定の食べ物を食べた時に、口の中から喉にかけて、かゆみ・イガイガ感・痛みを感じることもあります。
花粉症の原因となる花粉と、アレルギーを引き起こす食べ物の構造が似ているため、特定の野菜や果物を摂取すると「花粉が侵入してきた」と体が判断しアレルギー反応が現れます。
自分の花粉症の原因となっている花粉の種類と、関連する食べ物を知っておくことが大切です。
詳しくは以下の関連記事をごらんください。
薬剤師監修!花粉症の喉の痛みに効く薬
喉の炎症を和らげる!
喉を殺菌・花粉を取り除く!
明治うがい薬
うがい薬には、直接喉の痛みやかゆみを緩和する効果はありませんが、喉に付着している花粉や雑菌を取り除く効果があります。
症状の緩和というよりは、予防として使うことをお勧めします。すでに症状が出ている場合は、喉の痛みを和らげる薬とプラスしてうがいをするようにしましょう。
花粉症の症状を抑える薬
喉の痛み以外も、くしゃみや鼻水など花粉症の症状が出ている場合は、アレルギー反応自体を抑える薬が効果的です。
現在、花粉症の薬はさまざまな種類が販売されているので、自分の症状や効果と副作用の出やすさの希望に合わせて薬を選択することも可能です。
購入時に喉の痛みもあることを、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。
花粉症の喉の痛みは保湿で改善!
喉の痛みを緩和させるためには、乾燥を防ぐことが大切です。
喉に乾燥は大敵。まだ流行しているインフルエンザウイルスも乾燥を好みます。
よって、喉が湿った状態で保たれるような方法を取りましょう。
◼︎マスクをして、口の中や喉の乾燥を防ぐ
◼︎うがいをして喉に付いた花粉を洗い落とす
◼︎水分をこまめにとって湿度を与える
◼︎のど飴をなめることで、乾燥を防ぐ
など、喉に水分を与えてあげることが、予防や症状の軽減につながります。
痛みがひどい場合は病院へ
喉の乾燥対策を行ったり市販薬を活用したりしても、喉の痛みが引かない場合は花粉症以外の病気を引き起こしている可能性もあります。
症状が悪化する前に早めに耳鼻科を受診しましょう。受診した際には、花粉症の症状や喉の痛みの状態など、自分が感じる不調を医師に詳しく申告してください。
おわりに
喉が痛いときは、スパイス類やアルコールなどの刺激の強い食べ物は控えましょう。喫煙も喉への刺激となるため控えることが望ましいです。
また、ハチミツやショウガには殺菌作用があります。喉が痛いときはすりおろしたしょうがやはちみつをお湯に溶かして飲むことも有効です。