花粉症で鼻づまりが起こる原因は?

鼻づまりは、「鼻腔」という鼻の内部の空気の流れが悪くなることで生じる症状です。

花粉症による鼻づまりは、鼻の粘膜に付着した花粉の刺激により鼻の粘膜が炎症を起こして腫れあがり、空気が通りづらくなるために起こります。

鼻づまりがあると、眠っている途中で息が苦しくなり起きてしまうなどで睡眠の質が悪くなり、日中に眠気に襲われることもあります。

また、口呼吸になり息苦しさを感じたり喉の粘膜が荒れて咳がでることもあります。

花粉症の鼻づまりに市販薬を使用する場合は、症状の程度によって内服薬と点鼻薬を使い分けます。

日中でも使用できる!眠くならない薬

鼻づまりに効く薬の中でも眠気がでにくい薬は、第二世代抗ヒスタミン薬と漢方薬です。日中のアレルギー症状をおさえたい方にお勧めです。

アレジオン20 6錠 医療用とアレジオンと同成分配合 (第2類医薬品) ※セルフメディケーション税制対象

抗ヒスタミン剤であるエピナスチン塩酸塩を1錠あたり20mgと医療用と同量配合した市販薬です。

アレルギーによって起こる諸症状をおさえる効果があり、鼻づまりや鼻水、くしゃみだけでなく皮膚のかゆみなどをおさえる効果もあります。

1日1回の服用で効果が現れ、就寝前に服用することで日中も効果が続きます。また、眠気がでにくい抗アレルギー薬のため、日中の使用も安心です。

15歳未満の子どもは服用できません。

アレグラFX 14錠 医療用アレグラと同成分配合 花粉症に (第2類医薬品)

抗ヒスタミン成分であるフェキソフェナジン塩酸塩を配合した市販薬で、花粉やハウスダストなどによる鼻づまりや鼻水などの症状に効果を現します。1日2回の服用で効果が1日中持続します。

また、脳に影響を及ぼしにくく眠くなりにくいため、仕事中や勉強中の使用も安心です。

15歳未満の子どもは服用できません。

ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)はアレルギー性鼻炎に使用される漢方薬で、体の熱や腫れを発散させる効果があります。

抗アレルギー作用と抗炎症作用が認められており、花粉などアレルギー性鼻炎のほかにも喘息の治療にも使用されます。

配合されている生薬の中でも、ハンゲやゴミシ・サイシンにアレルギー症状をおさえる効果があり、また発散作用のあるケイヒも配合されています。

体力が中くらいの人に向いている薬のため、体が酷く弱っている人や、暑がりで発汗の多い人は使用を避けてください。

2歳以上から服用が可能なため、子どもの鼻づまりにも使用しやすい薬です。

夜間もしっかり効く!効果の強い飲み薬

鼻がつまって眠れないときには、比較的効果の強い薬をお勧めします。

眠気が現れることがあるため日中の使用には注意が必要ですが、夜のアレルギー症状をおさえてしっかり眠りたいときに効果的です。

コンタック鼻炎Z 10錠(第2類医薬品)

抗ヒスタミン成分であるセチリジン塩酸塩を配合した市販薬です。

寝る前に1錠服用することで、翌日の夜まで鼻づまりや鼻水などのアレルギー症状をしっかりとおさえます。服用後は眠気が現れることがあるため、車の運転前などの服用は避けてください。

寝る前に服用することで効果が現れるため、鼻づまりなどの症状がつらくて夜眠れないという場合にお勧めです。

15歳未満の子どもは服用できません。

パブロン鼻炎カプセルSα

風邪などの急性鼻炎と花粉症などのアレルギー性鼻炎、どちらにも効果がある市販薬です。

鼻粘膜の充血や腫れをおさえて鼻づまりを改善する塩酸プソイドエフェドリンや、アレルギー症状をおさえる抗ヒスタミン薬であるマレイン酸カルビノキサミンを配合しています。

さらに鼻水の分泌をおさえる分泌抑制剤であるベラドンナ総アルカロイドも配合しているため、鼻水を止める効果も期待できます。

服用後は眠くなることがあるため、日中の使用には注意し、車の運転前などの使用は避けてください。

15歳未満の子どもは服用できません。

すぐに治したい!即効性のある点鼻薬

エージーノーズアレルカットC

抗アレルギー剤であるクロモグリク酸ナトリウムと、抗炎症成分であるグリチルリチン酸二カリウムを配合した点鼻薬です。

血管を収縮させることで鼻づまりを改善するナファゾリン塩酸塩も配合されているため、すばやく鼻づまりを緩和して呼吸を楽にします。

血管収縮薬が配合されているため使用方法には注意し、1日5回を超えて使用しないでください。また、使用する間隔を3時間以上あけてください。

7歳以上から使用できるため、子どものアレルギーにも有効です。

パブロン点鼻クイック

鼻づまりを素早く改善する血管収縮薬を配合した点鼻薬です。アレルギー症状をおさえる効果のあるケトチフェンフマル酸塩が配合されているため、花粉やハウスダストによる症状によく効きます。

薬液が霧状に噴射されるため、鼻の粘膜に長く留まり効果を発揮します。

血管収縮薬が配合されているため使用方法には注意し、1日4回を超えて使用しないでください。

7歳以上から使用できるため、子どものアレルギーにも有効です。

ナザールAR〈季節性アレルギー専用〉

ステロイド(副腎皮質ホルモン)の一種であるベクロメタゾンプロピオン酸エステルが配合された点鼻薬で、花粉による季節性アレルギーの諸症状を緩和する効果があります。

ステロイドにはアレルギー症状や炎症をおさえる強い作用があるため、鼻の炎症をおさえて鼻づまりや鼻水を改善する効果があります。

鼻粘膜に直接作用するスプレータイプの薬のため、全身に作用して副作用を起こすことはほとんどありません。

1日最大4回まで使用が可能です。使用する間隔は3時間以上あけてください。

18歳未満は使用できません。

花粉症の鼻づまりがひどいときは病院へ

市販薬を一週間程度使用しても薬の効果が感じられない場合や、症状が悪化した場合は、病院で診察を受けましょう。

病院では、鼻の中の炎症をおさえる「ステロイドタイプの点鼻薬」や眠くならない「抗ロイコトリエン薬」などによる治療もあります。

鼻づまりで睡眠不足、呼吸がしづらいなど日常生活に影響がある場合は、早めに病院を受診してください。

根本から治す舌下免疫療法

2014年から、スギ花粉症の新たな治療薬「シダトレン」が保険適用となりました。シダトレンはスギ花粉に対して免疫を作る薬です。

舌下免疫療法について詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

鼻づまりは悪化すると日常生活にも影響を及ぼすつらい症状です。

症状が軽いうちに治療を開始することで悪化を防いだり症状を緩和させることができます。花粉が飛び始める時期を確認し、早めの対策を打ちましょう!

なお、鼻づまりの原因が花粉症かどうか不明な場合は、病院の医師の診断を受けてから治療の計画を立てるとよいでしょう。