花粉症の代表的な症状にくしゃみ・鼻水・目のかゆみなどがありますが、中には「鼻血がよく出る」という方もいます。

鼻血はついつい軽く考えがちですが、花粉症の鼻血では間違った対処をしてしまうと、癖になり治りにくくなってしまいます。

この記事では花粉症で鼻血が出る原因と正しい対処法を詳しく解説します。

花粉症で鼻血が出るのはなぜ?

実は、花粉症と鼻血がでることに直接的な関係はありません。花粉症のときの鼻血は、二次的な要素が原因で起こります。

鼻の粘膜の炎症によるもの

花粉症の症状を起こしている鼻の粘膜は、炎症を起こして薄く傷つきやすくなっています。鼻の粘膜が弱くなっている状態でかゆみでこすったり、何度も鼻をかむことで鼻血が出やすくなってしまうのです。

薬の副作用によるもの

花粉症では、鼻水などの症状をおさえるために薬を使用することが多くあります。鼻炎薬は、分泌腺や血管への刺激をブロックすることで鼻水や鼻づまりをおさえます。しかし必要以上に刺激がブロックされると、副作用で鼻や口の中の粘膜が乾燥してしまうことがあるのです。

粘膜は乾燥すると傷つきやすくなります。その状態で頻繁に鼻をかむと、粘膜がこすれたり強い刺激が加わって鼻血が出やすくなります。

さらに、充血した鼻の粘膜は少しの刺激でも毛細血管が破れやすくなっているので鼻血が出やすい状況といえます。

鼻血が毎日出るのはなぜ?

個人差はありますが、一度鼻の粘膜が傷つくと傷ついた部分が元の状態に戻るまで1週間程度かかります。

粘膜が元に戻る前に鼻をかむなどの刺激が加わると、傷がふさがらないままになってどんどん治りにくくなってしまいます。鼻血は傷ついた部分に血のかたまりがついて治っていきますが、指でいじったりすると毎日のように鼻血が出てしまうのです。

特に子供の場合は、気になるとつい触ってしまったり、寝ている間に無意識に鼻をいじってしまってなかなか治らないというケースがよくあります。

花粉症のときの鼻血対策

鼻をかみすぎると鼻血が出やすくなるといっても、花粉症のシーズン中に鼻をかんだり、鼻を触らないようにすることは困難です。

花粉症で鼻血が出ないようにするには、花粉症の症状をできるだけおさえるしかありません。

飲み薬や点鼻薬の使用や、マスクをしてなるべく花粉を吸い込まないようにするなどの対策をしましょう。

鼻血が出る原因として薬による鼻粘膜の乾燥もあげられるので、耳鼻科を受診して自分に合った薬を処方してもらうことをおすすめします。適切な治療を受けると鼻血は出にくくなります。

正しい方法で鼻血を止めよう

鼻血が出たら、正しいケアで少しでも症状を軽くすることが大切です。

鼻血が出たらうつむく

鼻血が出るとつい上を向いてしまいがちですが、やや下を向くのが正しい姿勢です。

まずは椅子に座って落ち着きましょう。鼻が心臓よりも高い位置にある方が血が止まりやすくなります。衣服を緩めるなど楽な姿勢をとったら、軽くうつむいてください。

顔を上に向けると鼻血がのどに流れやすくなり、逆に下を向き過ぎるとうっ血して血が止まりにくくなる場合があります。口の中に流れてきた血液は吐き出し、飲み込まないでください。

小鼻をつまむ

鼻の上部を押さえる方がいますが、小鼻をつまむのが正しい方法です。小鼻とは、鼻の両側の膨らんでいる部分です。鼻の上部の骨の硬い部分を押さえても鼻血は止まりません。親指と人差し指で小鼻の付け根の柔らかい部分を強く圧迫します。

鼻血が流れてくるのが気になる場合は、ティッシュペーパーを鼻に軽くあててください。鼻の中にティッシュペーパーを詰め込むと、取り替えるときに傷つけやすく逆効果です。

冷やしたタオルを鼻にあてる

なかなか鼻血が止まらなければ、水や氷で冷やしたタオルで小鼻の周りを冷やします。鼻を冷やすことで傷ついた血管が収縮し、鼻血が止まりやすくなります。

おわりに

薬で花粉症の症状をおさえながら、鼻の粘膜に強い刺激を与えないよう注意しましょう。病院での診察の際には鼻血が出やすいことも伝えてください。

また、日常的にマスクを着用するのもおすすめです。花粉の侵入をおさえるとともに鼻の乾燥も予防し、粘膜が傷つきにくくなります。

花粉症で鼻血が出るのを防ぐためには、病院で適切な治療を受けることをおすすめします。