花粉症ではくしゃみ・鼻水などの鼻症状とともに「目のかゆみ」も起こりやすく、つらいものです。
大人であれば目薬をさすなど自分で対処できますが、子どもは目をこすったり、目のまわりを手でひっかいたり・・かゆみを悪化させる行動をとってしまいがちです。
目のかゆみはこすっても治りません。さらに角膜が傷つくと別の病気を引き起こす可能性もあるので、早めの対処が大切です。
今回は花粉症による子どもの目のかゆみ対策におすすめの市販薬や予防法を詳しく紹介します。
子どもの目のかゆみには目薬で対策!
子どもの場合は自分から症状を訴えることが難しいので、頻繁に目の周りに手をやったり、こすったりしているサインを見逃さないでください。
目のかゆみには目薬が効果的です。市販薬を含めて、多くの目薬は1歳以上から使用できるので、症状に合ったものを選ぶと良いでしょう。
子供用の目薬を選ぶポイント
・清涼感が少ないものを選ぶ
・防腐剤が入っていないものを選ぶ
清涼感がある目薬はかゆみを瞬時に抑え、大人には気持ちよく感じられるものです。しかし子どもの場合は大人よりも刺激に対して敏感なので、しみるなど、清涼感が痛みとして感じられることがあります。
目の表面が傷ついている場合は刺激を一層強く感じるので、子どもの目のかゆみ対策にはできるだけ清涼感が少ない目薬を選ぶといいでしょう。
また防腐剤は目薬の保存性を高める一方で、角膜を傷つけるなどの弊害があるといわれています。防腐剤無添加と表示されているものがおすすめです。
目薬にプラスアルファの対策
目のかゆみが強いときや目薬をさしてもかゆみが治まらない場合は、まぶたの上から目を冷やすのが効果的です。
清潔なタオルを水で濡らし絞ったものを、しばらくまぶたの上に置いてください。症状がひどい時期は、あらかじめ冷蔵庫で冷やしたおしぼりを使ってみましょう。
子ども向けおすすめ目薬3選
花粉症による目のかゆみを予防する方法
花粉をカットするスプレー
アレルシャット 花粉イオンでブロック 160回分
顔にスプレーするとイオンの働きによって花粉を反発・吸着し、花粉が鼻や目に入るのを防ぎます。目薬をさすのを嫌がる子どもでも、顔にスプレーするだけなら簡単です。慌ただしいお出かける前にも手軽に花粉対策ができます。
花粉症対策用メガネ
花粉症対策用メガネを着用すると、メガネを着用していない人に比べて結膜への花粉の付着数が約3分の1に抑えられるという実験結果が報告されています。
最近では子ども用の花粉症対策用メガネも市販されているので、成長に合わせてしっかりフィットするものを選んでください。
また、いつも使用しているメガネに取り付けるカバーも販売されています。
スカッシー メガネにカバーSサイズ【8890-01】 花粉防止に!
メガネに取り付けるカバーは何度でも取り外しができるので、必要なときだけ使用できます。紫外線をカットする素材を使っており、花粉だけでなくUV対策としてもおすすめです。
なお、花粉症対策用のメガネやカバーは、花粉が目に入ることを防ぐためにフレームが顔に接するような形状になっています。そのため転倒や衝突の際に目の周辺に怪我をするおそれがあるので、スポーツのときなどは使用しないことを徹底してください。
花粉を家に持ち込まない
眼鏡やスプレー、マスクなどで花粉を吸い込まないようにしていても、外出後の体には花粉がたくさん付着しています。家族全員、頭から足元までしっかりと花粉をはたき落としてから家に入ることを習慣にしましょう。
花粉の飛散が多い時期は、洗濯物や布団の外干しも要注意です。極力控えるか、室内に取り込む際に花粉をはたき落とすよう心がけてください。とくに布団カバーや枕カバーは顔の位置に近いものなので、念入りに花粉を落としましょう。
〔オーサワ〕花粉カットスプレー 200ml 3セット【3908】
衣類や布団などについた花粉アレルゲンを不活性化し、減少させるスプレーです。顔には直接スプレーしないでください。柿タンニンなど植物由来成分を使用し、消臭・抗菌効果も期待できます。
おわりに
子どもの花粉症は患者数が増えているだけでなく、発症年齢も下がる傾向にあります。ちいさな子どもの場合は自分で症状を訴えることができないので、花粉症でも風邪と間違えられやすく、早期治療はまわりの大人の観察がカギになります。
熱がないのに鼻水が止まらない、目をこするなどの症状が気になったら、医療機関で診察してもらいましょう。