肌が荒れてつらいのは大人だけではなく子供だって同じ。特に春先になると、肌が乾燥して肌荒れを起こしやすくなります。
子供は自分の症状をうまく言い表すことができないため、ひどくなるまで気づかなかったり、気づいたときにはかきむしって肌から血がにじんでしまっていることもあります。
ガサガサに荒れた肌や唇のかゆみはなんとかしてあげたいもの。この記事では、子供の肌荒れ対策に弊社薬剤師おすすめの市販薬をご紹介します!
子供の肌荒れには処方薬と同じ成分の薬がおすすめ!
子供の肌荒れに使える市販薬はさまざまありますが、皮膚科で処方されることが多い「ヒルドイド」と同じ成分ヘパリン類似物質を含んだ市販薬がおすすめです。
HPシリーズは保湿・抗炎症・血行促進に三つの効果で荒れた肌を治療する薬です。クリームタイプとローションタイプが販売されていますが、クリームタイプは伸びがよく広範囲の使用に、ローションタイプはべたつかないので毛の生えている部分に使いやすい特徴があります。
ステロイド無配合なため、赤ちゃんにも安心して使用できます。
肌荒れ予防にはワセリンを!市販のワセリンを比較
ワセリンには皮膚の上に薄い幕を張り、皮膚を保護する役割があります。ワセリン自体が安全性がとても高い素材なので、赤ちゃんや小さな子供にも安心して使うことができます。
商品によってワセリンの純度や価格が異なります。用途や使用部位によって使い分けましょう。
なお、ワセリンには肌荒れを治す成分は含まれていないのでご注意ください。すでに程度の重い肌荒れが起きてしまっている場合は、まずは肌荒れを治療してから予防としてご利用ください。
【第3類医薬品】日本薬局方 白色ワセリン 500g
酸化防止剤や香料など、皮膚の刺激となる物質は加えられていないため、赤ちゃんにはもちろん、顔、目の周りへ安心して使用できます。
皮膚科で使用されることも多いワセリンです。
ヴァセリン オリジナルピュアスキンジェリL 200g
ドラックストアでよく見かける青い蓋のヴァセリン。成分は白色ワセリンと同じで赤ちゃんにも使用可能。サイズが豊富なので用途にあわせて持ち歩きが可能です。酸化防止剤が含まれているため、長期保存に向いています。
メンターム ワセリンリップ 10g
上記のワセリンは全て唇にも使用できますが、メンターム ワセリンリップは唇にフィットする形でダントツの塗りやすさ。成分は100パーセント白色ワセリンで、安心して使用できます。
日常生活で肌荒れを防ぐケア
低刺激性のスキンケアへの見直し
普段使っている石鹸、シャンプー、化粧水などは、低刺激で敏感肌にも使用できるものを選びましょう。
特に界面活性剤が含まれている石鹸類は、洗浄力が強く肌の必要な油分まで落としてしまうものもあります。使用しているスキンケア商品の成分をご確認ください。
栄養バランスのとれた食生活
肌の組織は体の内側から作られるものです。体の中からアレルギー症状を起こしにくくするために、免疫力を高める献立作りを心がけましょう。
【肌荒れを防ぐ食事のポイント】
・肉、卵、乳製品をとりすぎない
・赤身肉、ささみ、青魚を使う
・甘いものや冷たいものをとりすぎない
・ビタミンやミネラルを多く含む食材を選ぶ
おわりに:花粉症でも肌が荒れる?!
春先の肌荒れの原因の一つとして花粉症があげられます。
花粉が肌にくっつきアレルギー反応を起こし、顔全体に赤み、かさつき、かゆみが現れ、顔全体がはれぼったくなったり粉を拭くこともあります。
子供の肌は柔らかく刺激に敏感なため花粉による肌荒れも起こりやすくなるので、肌をこすったりひっかく動作に注意してあげましょう。