花粉症に効く漢方薬はどれ?自分の体の状態や症状に合った漢方薬の選び方!

花粉症の鼻の症状には漢方薬も効果を発揮します。漢方薬には花粉症の薬の副作用にある眠気が無いというメリットがあります。漢方薬の特徴や鼻水の種類などから、それぞれの花粉症タイプに合った漢方薬の選び方を紹介します!

待ち遠しい春。しかし、それは花粉症との闘いの季節でもあります。特に、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状はとてもつらいものですよね。

しかし、「眠くなる薬は飲みたくない」「花粉症シーズンの間ずっと飲む薬だし、西洋医学にはあまり頼りすぎたくない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんなときに選択肢のひとつとなるのが漢方薬。

この記事では、花粉症に効果のある漢方薬の特徴について、また、ご自分の症状や体の状態に合った種類の選び方を紹介します。

漢方薬とは?

漢方薬は、草や木、動物など、自然にあるものの中で薬効を持つ「生薬」からできています。2種類以上の生薬の組み合わせで構成されており、いろいろな薬効が合わさっているため、ひとつの漢方薬でさまざまな症状に対応することができます。

漢方薬とはもとは中国から伝わってきた医学ですが、その後長い年月をかけて日本人の体質や、日本の風土、気候に合わせて独自の発展をとげました。

漢方医学では、人間の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」で構成されていると考えられていいます。体に不調があらわれるのは、この3つのバランスが崩れているため。これらのバランスを整えることで、体を正常な状態へと戻していきます。

同じ病気でも、個人の体質や症状は異なるため、漢方薬は自分に合ったものを使用することで十分な効果を発揮します。

ただし、漢方の適切な処方は難しいため、詳しく知りたい場合は専門医や漢方薬局までご相談ください。

花粉症に使用する漢方薬の特徴

体の余分な水分を取り除く

漢方医学では、花粉症の症状は「水毒」によるものと考えられています。「水毒」とは、体の中の水分バランスに異常がある状態のこと。水分の排泄がうまくいかず、余分な水が溜まってしまうことにより、鼻水や鼻づまりといった症状があらわれます。

花粉症の時期は体がむくむという方もいますが、これも「水毒」の症状によるもの。そこで、花粉症の治療には体内の余分な水分を取り除く漢方薬が使用されます。

眠くならない

花粉の症状を抑えるために一般的に使用される抗ヒスタミン剤は、副作用として眠くなってしまうものが多くあります。

それに対して、鼻炎に使われる漢方薬は眠くなる成分が含まれていません。仕事や車の運転で眠くなると困るという方も安心です。

即効性を期待できる薬もある

長期にわたり使用することで効果を発揮するというイメージが強い漢方薬ですが、実際は、使用後すぐに効果があらわれるものと、長期間飲み続けることで効いてくるものがあります。

適切な漢方薬を使用することにより、花粉症に対して、素早い症状の緩和が期待できる場合もあります。例えば、花粉症に効果のある代表的な漢方薬である「小青竜湯」は、個人差がありますが、1~2回の使用で効果があらわれる方もいます。

漢方薬の購入方法

病院や漢方薬局で処方してもらう

病院や漢方薬局では、ご自身に合った漢方薬を選んでもらうことができます。

漢方外来を設置している医療機関や、漢方専門医の認定を受けた医師による診察を受けることができる病院もあります。現在では多くの医師が日常的に診療に取り入れており、医師の処方により保険が適用される漢方薬も多くあります。

漢方薬局では、専門の知識をもった薬剤師や相談員のカウンセリングを受け、ご自分に合った漢方薬を調合してもらうことが可能です。

市販薬を購入する

病院や漢方薬局に行く時間がないという方は、ドラッグストアやインターネットで市販薬を購入することができます。

症状だけでなく、ご自身の体質や今の体の状態を考えて選ぶことが大切です。

花粉症の症状別!市販の漢方薬の選び方

くしゃみや鼻水がつらい方に:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

花粉症に効く代表的な漢方薬といえば、小青竜湯。ドラッグストアなどでもよく目にする身近な漢方薬です。

透明で水っぽい鼻水やくしゃみが止まらない、うすい水のような痰の絡む咳が出る、体が冷えるという方に効果が期待できます。

体をあたため、水分代謝をよくします。また、「気」を動かすことにより、くしゃみや鼻水といった症状を抑える効果があります。

【配合されている生薬】
半夏(はんげ)、乾姜(かんきょう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、五味子(ごみし)、細辛(さいしん)、芍薬(しゃくやく)、麻黄(まおう)

【ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒】

1日2回の服用タイプ。
 
【クラシエ漢方小青竜湯エキス錠】

1日3回の服用タイプ。2回の服用タイプで効果が感じられない場合にお勧めです。

鼻づまりがつらい方に:葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻づまりがひどく、呼吸がしにくい、眠れないという方におすすめなのは葛根湯加川芎辛夷です。比較的体力がある方が使用します。

鼻づまりは、余計な水分が鼻に溜まっている状態です。ベースとなる「葛根湯」に、鼻の通りをよくする生薬が加えられています。体を温め、溜まっている水分を発散させることで鼻づまりなどの症状を改善します。

【配合されている生薬】
葛根(かっこん)、大棗(たいそう)、麻黄(まおう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、辛夷(しんい)、川芎(せんきゅう)、生姜(しょうきょう)

【第2類医薬品】ツムラ漢方葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒 24包

 

年配の方の止まらない鼻水に:麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

年配の方で、透明な鼻水が止まらないという方に効果が期待できるのは、麻黄附子細辛湯です。

年配の方や、冷え性で疲れやすい、やせ型で貧血があるなど体力があまりない方に向いています。

【配合されている生薬】
麻黄(まおう)、細辛(さいしん)、附子(ぶし)

【第2類医薬品】麻黄附子細辛湯サンワロンM顆粒30包

 

慢性的なアレルギー性鼻炎の方に:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

もともとアレルギー体質で、慢性的な鼻炎の方に効果が期待できるのは荊芥連翹湯です。体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒くて血色があまりよくない、手足の裏が汗ばみやすいという方の、常に鼻がつまっている、目のかゆみや充血があるなどの症状に向いています。

アレルギー体質を改善するには長期間の使用が必要な場合もありますが、本格的な花粉シーズンの1~2か月前から飲むという使い方もされています。

余分な熱を冷やして体の外へ出し、鼻の通りをよくします。

【配合されている生薬】
黄芩(おうごん)、黄柏(おうばく)、黄連(おうれん)、桔梗(ききょう)、枳実(きじつ)、荊芥(けいがい)、柴胡(さいこ)、山梔子(さんしし)、地黄(じおう)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、当帰(とうき)、薄荷(はっか)、白芷(びゃくし)、防風(ぼうふう)、連翹(れんぎょう)、甘草(かんぞう)

【第2類医薬品】ツムラ漢方荊芥連翹湯エキス顆粒 24包

 

おわりに

副作用が少ないと言われている漢方薬ですが、全くないというわけではありません。漢方薬が胃に負担をかけ、胃もたれや胸やけなどの症状を起こしてしまうこともあります。

使用後に体調の変化を感じたら、医療機関を受診したり、薬を購入した漢方薬局に相談したりするようにしましょう。

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