花粉症の薬を飲むタイミングで、症状を軽くしたり発症の予防をしたりできることを知っていますか?

花粉が飛び始める前や、花粉症の症状が軽いうちから薬を使い始めることを「初期療法」と言います。初期療法には「症状が出る時期を遅らせる、症状を軽くする、症状の終了を早める」といった効果があります。

花粉症は花粉が原因となっておこるアレルギー症状のため、アレルギー反応を起こしにくくする薬を早めに飲むことによって、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの諸症状を軽減することができます。

この記事では花粉症の薬を飲み始めるタイミングや花粉症の予防に向いている薬を解説します。

花粉症の薬はいつから飲み始める?

花粉症の薬は、花粉が飛び始める2週間くらい前から飲み始めましょう。

薬を飲み始める時期は花粉の飛散地域によっても異なります。花粉症シーズンが始まる前に自分が住んでいる地域の花粉の飛散情報をチェックすることが大切です。

日本気象株式会社のサイトでは最新の花粉飛散状況を確認することができます。

2017年のスギ花粉飛散時期

地域 花粉飛散開始 薬を飲み始める時期
九州 2月上旬 1月中旬〜下旬
中・四国 2月上旬 1月中旬〜下旬
近畿 2月中旬 1月下旬〜2月上旬
中部 2月中旬 1月下旬〜2月上旬
関東 2月中旬 1月下旬〜2月上旬
東北 2月下旬 2月上旬〜2月中旬
北海道 飛散ピークなし

自分が住んでいる地域ですでに花粉の飛散が始まっている場合は、すぐに薬を飲み始めましょう。

花粉の症状を軽くする初期療法には、「花粉の症状が軽く出ているうちから飲む」ことも含まれています。すでに花粉の飛散が始まっている地域に住んでいる方でも、軽い症状のうちから飲み始めると、花粉飛散がピークになる時の症状の緩和につながります。

ヒノキ花粉の薬の飲み始めは?

ヒノキ花粉はスギ花粉よりやや遅れて飛散時期を迎えます。

2017年のヒノキ花粉は、3月中旬から下旬にかけて九州・四国・近畿、4月上旬から関東で飛散のピークを迎えると予測されています。

九州・四国・近畿では2月下旬から、関東では3月中旬から薬を飲み始めましょう。

スギとヒノキの両方にアレルギーを持っている方は、スギ花粉の飛散が始まる前からヒノキ花粉の飛散が終わるまで、しっかり薬を飲み続けて対策を行ってください。

予防に向いている花粉症の薬は?

花粉症に使われる抗ヒスタミン薬には、発売された年によって第1世代と第2世代にわけられます。

第1世代は効果に即効性がありますが、眠気や口の乾きなどの副作用があるのが特徴です。それに比べて第2世代は効果が出るのは緩やかですが、副作用が抑えられるように開発されています。

また、第1世代の抗ヒスタミン薬は放出されたヒスタミンの働きに作用するため、すでに症状が出てしまっている時や即効性を求める時に使われますが、第2世代は抗アレルギー薬とも呼ばれており、ヒスタミンなどのアレルギーを起こす物質が出るのを防ぎます。

予防に向いている薬は第2世代の抗ヒスタミン薬

アレルギー物質の発生を防ぎ、アレルギー反応を起こしにくくする抗アレルギー作用があることから、症状の予防には第2世代の抗ヒスタミン薬が使われます。

また、予防期間を考えると比較的長い期間にわたって薬を使用するため、第1世代の薬に比べて副作用が少ないことも第2世代の薬が使われる理由の一つです。

処方薬と市販薬はどちらが効果的?

初めて花粉症の薬を飲むことを考えている方は、まずは病院を受診して自分の症状にあった薬を処方してもらいましょう。

花粉症の薬にもさまざまな種類があり、効果や副作用の出方や程度が異なります。自分の症状にあっている薬を知ることが花粉症治療の近道になります。

以前に病院で花粉症の薬を処方されたことがある方は、花粉のピークが始まる前に病院を受診して薬を処方してもらいましょう。

また、自分の症状にあった薬の成分がすでにわかっている場合は、医療用の成分と同じ成分を使用した市販薬を利用することも可能です。

予防に向いている花粉症の市販薬4選!

花粉症の市販薬はさまざまな種類が販売されていますが、その中でも予防目的や花粉症の症状が軽いときからの使用に向いている薬があります。

ここで紹介する市販薬はすべて医療用の薬と同じ成分を使用しているため、高い効果が期待できます。自分が使用している処方薬がわかっている場合は、同じ成分を使用している市販薬を選択しましょう。

なお、アレグラFXとストナリニZは2017年から薬の区分が変更となり第2類医薬品になりました。薬局やドラッグストアだけでなくamazonなどのインターネットでも購入が可能になっています。

クラリチンEX:2017年発売!クラリチン初の市販薬


画像出典:大正製薬

処方薬クラリチンと同じ成分のロラタジンが同量配合されています。クラリチンと同じく眠気や集中力の低下を起こしにくい特徴があります。1日1錠を1回の服用で終日効果が続くため、服用の煩わしさがありません。

2017年1月に発売された新しい薬で要指導医薬品に分類されるため、薬剤師がいる薬局やドラッグストアでのみ購入が可能です。

眠気を抑えたい方に

アレグラFX 14錠 医療用アレグラと同成分配合 花粉症に (第2類医薬品)

処方薬アレグラと同じ成分のフェキソフェナジン塩酸塩が同量配合されています。副作用の眠気が最も出にくいことが最大の特徴で、薬の添付文書に眠気に関わる記載がない市販薬はアレグラFXのみです。

1日1錠、朝と夕方2回の服用です。

効き目と眠気のバランスがいい薬

アレジオン20 6錠 医療用とアレジオンと同成分配合 (第2類医薬品) ※セルフメディケーション税制対象

処方薬アレジオンと同じ成分のエピナスチン塩酸塩が同量配合されています。クラリチンEXやアレグラFXの効き目がやや弱いと感じる方におすすめです。

1日1錠を1回、就寝前に飲むことで起床時からの効果が期待できます。

強い効き目を求める方に

ストナリニZ

処方薬ジルテックと同じ成分のセチリジン塩酸塩が同量配合されています。効果の出方には個人差はありますが、比較的強い効き目が期待できます。その反面、副作用の眠気も出やすい傾向があります。

アレジオン20と同じく、1日1錠を1回、就寝前に服用します。

市販薬の医療費控除について

この記事で紹介した市販薬は、「セルフメディケーション税制」対象商品です。

セルフメディケーション税制は、2017年1月1日から導入された医療費控除制度です。

セルフメディケーション税制対象商品については、一年間に1万2,000円(扶養家族分の合算)を超えて購入し、一定の条件を満たしている場合に医療費控除が適用されますので、購入時のレシートは保管しておきましょう。

セルフメディケーション税制について、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

花粉症はストレスや睡眠不足、飲酒や喫煙でも悪化すると言われているため、生活習慣を見直すことも花粉症の症状を軽減することに繋がります。

外出時は立体マスクを使用し帰宅したら家に入る前に花粉を払い落したり、洗濯物を室内に干すといった対策も大切です。

薬にプラスして、生活習慣の見直しや花粉を取り入れない工夫もしてみましょう。