アレグラは比較的に副作用が出にくい薬

アレグラには、花粉などによるアレルギー性鼻炎・じんましん・皮膚炎・湿疹などの原因となる「ヒスタミン」を阻害することで、症状を緩和する効果があります。このような働きの薬を「抗ヒスタミン薬」と呼びます。

抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代があり、アレグラは抗ヒスタミン薬特有の「眠気」「頭がボーッとする」「口が渇く」といった副作用が起きにくい第2世代に分類されます。

アレグラの成分であるフェキソフェナジン塩酸塩は、脳に影響を及ぼしにくく、集中力・判断力・作業能率の低下といったインペアード・パフォーマンスを起こしにくいことも確認されています。

眠気の起こりにくさから、パイロットや運転手など交通機関従事者や機械の操作を行う人などに、第一選択の薬として処方されます。

アレグラの添付文書では副作用として下記の症状が報告されています。

成人の副作用

成人では、主な副作用として頭痛・眠気・腹痛・めまい・けん怠感・吐き気などが報告されています。

小児の副作用

15歳未満の子供では、主な副作用として眠気や腹痛に加え、胃腸炎・喘息の悪化・肝機能数値の異常などが報告されています。

その他の副作用

頻度はさらに少なくなりますが、下痢・便秘などの消化器症状や、じんましん・かゆみなどの過敏症状、頻尿なども報告されています。

部位 0.1~5%未満 0.1%未満  頻度不明
精神神経系 頭痛、眠気、疲労、けん怠感、めまい、不眠、神経過敏 悪夢、睡眠障害、しびれ感  
消化器 吐き気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良 便秘  
過敏症 かゆみ じんましん、潮紅、発疹 血管浮腫
肝 臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇    
腎臓・泌尿器   頻尿 排尿困難
循環器   動悸、血圧上昇  
その他   呼吸困難、味覚異常、浮腫、 胸痛、月経異常  

重大な副作用

ほどんど起きることはありませんが、下記のような重篤な疾患を引き起こす可能性があります。アレグラを服用後に体調の変化を感じた場合は、すぐに医療機関を受診して、アレグラを使用していることを医師に伝えましょう。

・ショック、アナフィラキシー
・肝機能障害、黄疸
・無顆粒球症、白血球減少、好中球減少

アレグラの効果については関連記事をごらんください。

アレグラの特徴的な副作用:悪夢

アレグラをはじめとする花粉症の薬には、副作用として「悪夢」を見ることが報告されています。

原因ははっきりと解明されていませんが、精神の安定をもたらす脳内の神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなど)に何らかの影響を与えていると考えられています。

発生頻度は0.1%未満と非常に低い確率ですが、もし副作用として悪夢が現れた場合は担当の医師に相談しましょう。

アレグラの特徴的な副作用:便秘

アレグラでは、副作用として便秘の症状が報告されています。また、便秘以外にも腹痛・下痢・消化不良・口の渇き・吐き気といった消化器症状があげられます。

これは、抗ヒスタミン薬による「抗コリン作用」によるものです。

体のさまざまな部位が正常に機能するには、自律神経が大きく関わってきます。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、普段はこの2つのバランスがうまく保たれています。

特に精神の安定などに関わる副交感神経は、「アセチルコリン」という物質に刺激されることで働きますが、アレグラの有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は、このアセチルコリンの働きをおさえてしまいます。

これにより副交感神経がうまく働かなくなることで自律神経のバランスが乱れ、体にさまざまな不具合を起こします。その中のひとつが便秘なのです。

アレグラを服用していると太る?

花粉症の薬の中には副作用として体重増加があげられるものもありますが、アレグラの添付文書では、体重増加の副作用は報告されていません。

しかし、副作用の消化器症状が体重の増加に関係していたり、長期連用している場合は肝臓の数値を検査する必要がある場合もあります。服用中の体重の変化が気になる場合は医師に相談しましょう。

また、生活環境の変化や他の薬との併用などが影響していないかどうかも確かめてみましょう。

副作用のリスクを高めないために

用法用量を守る

アレグラは、副作用が少ない薬であると同時に、効果が穏やかな薬でもあります。

アレグラでは十分な効果が得られない場合は、医師に相談の上で別の抗ヒスタミン薬に変えてもらうことが可能なので、自身の判断で一度に多く飲んだり、他の薬と併用することはやめましょう。

アレグラが効かない理由や対処について詳しくは関連記事をごらんください。

アルコールとの併用に注意する

アレグラを含むすべての医薬品は、どのような成分であってもアルコールとの併用はおすすめできません。

アルコールを飲むことによって血液中の有効成分の濃度などに影響が現れ、副作用が強く出たり効果が弱まったりするおそれがあります。

飲み会などでお酒を飲む機会がある場合は、事前に医師や薬剤師に相談するか、一時的にアレグラの服用を中止しましょう。

アレグラとお酒について詳しい情報は、関連記事をごらんください。

市販薬「アレグラFX」の副作用との違いに注意

アレグラには、処方薬の他に同じ成分を使用した市販薬として「アレグラFX」が発売されています。処方薬を切らしたときや、すぐに病院に行けないときなどに市販薬をうまく活用しましょう。

アレグラFX 14錠 医療用アレグラと同成分配合 花粉症に (第2類医薬品)

アレグラとアレグラFXは有効成分は同じですが、副作用について添付文書の記載内容には少し違いがあります。また、効能効果や使用できる年齢、注意事項にも違いがあります。

アレグラFXを使用する際は「使用上の注意」をよく読み、副作用が疑われる症状が現れた場合は、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

アレグラFXについて詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

自身が服用する薬の副作用を理解しておくことで、実際副作用が現れた際にも正しい対処ができます。

正しい知識を身につけて、つらい花粉の季節を乗り切りましょう。