アレジオンは花粉症の時期に耳にすることが多い処方薬です。

アレジオンは処方薬だけでなく同じ成分を含んだ市販薬が販売されており、「アレジオン10」と「アレジオン20」の2種類があります。名前はほとんど同じだけどどちらの薬を選べばよいか迷ってしまったという方も多いのではないでしょうか。

また、処方薬の「アレジオン錠」は市販薬とどう違うのでしょうか。

効果に違いは?それぞれの使い分け方は?価格にはどのくらいの差がある?

この記事では、市販薬「アレジオン10」「アレジオン20」と処方薬「アレジオン錠」との違いについて、また使い分け方について紹介します!

アレジオンとは?

アレジオンは気管支喘息やアレルギー性鼻炎、じんましんなどのアレルギー症状に効果が期待される薬です。成分はエピナスチン塩酸塩です。1日1回の使用で効果の持続が期待できます。

アレジオンは第2世代の抗ヒスタミン薬に分類され、花粉症の薬に多くみられる眠気やパフォーマンスの低下、口の渇きといった副作用が起きにくいとされています。

市販薬アレジオン10とアレジオン20の違い

市販薬の「アレジオン10」と「アレジオン20」は発売時期に違いがあります。

「アレジオン10」は、2011年10月にスイッチOTC医薬品(医療用医薬品で使われていた成分が一般用に切り替わった薬)として発売されました。発売時は第1類医薬品であり、購入時には必ず薬剤師からの説明が必要でした。

その後、2015年12月に「アレジオン20」が発売されました。同年10月に成分のエピナスチン塩酸塩が第2類医薬品に変更になったことで、市販薬のアレジオンは薬局やドラッグストア、登録販売者がいるコンビニエンスストア、amazonなどのインターネットでも購入が可能になりました。

薬名 2011年 2015年
アレジオン10 第1類医薬品として発売 第2類医薬品へ変更
アレジオン20 第2類医薬品として発売

アレジオン20は処方薬と同等の高い効果が期待できる

アレジオン10とアレジオン20の大きな違いは成分の含有量です。

アレジオン10はエピナスチン塩酸塩が「1錠中10mg」含まれているのに対し、アレジオン20は処方薬と同じ含有量の「1錠中20mg」含まれています。くしゃみや鼻水といった症状に、よりしっかりとした効果が期待できます。

薬名 成分含有量(1錠中)
アレジオン10 10mg
アレジオン20 20mg
(通常、病院で成人に処方される成分量と同じ)

価格の差は?

アレジオンのメーカー希望小売価格は以下の通りです。アレジオン10の方が若干安くなっていますが、大きな差はありません。

薬名 メーカー希望小売価格(税込)
アレジオン10 【6錠】  1,316円
【12錠】2,036円
アレジオン20 【6錠】  1,490円
【12錠】2,138円

※価格は2017年2月現在。

アレジオン10とアレジオン20はどう使いわける?

副作用の心配が強い方にはアレジオン10がおすすめ

アレジオン10は成分量が少ないため、その分副作用のリスクも少ないと言えます。

花粉症などのアレルギー性鼻炎に対しては、アレジオン10・アレジオン20ともに効果が認められているため、眠気などの副作用が特に心配な方はアレジオン10を試してみるとよいでしょう。

アレジオン10

処方薬を使用している方はアレジオン20がおすすめ

病院でアレジオン錠20を処方されていて一定の効果を感じている方は、ほとんど同じ薬であるアレジオン20で代用することができるでしょう。

アレジオン20 6錠 医療用とアレジオンと同成分配合 (第2類医薬品) ※セルフメディケーション税制対象

アレジオンの市販薬と処方薬の違い

処方薬と市販薬は効能効果が違う

市販薬である「アレジオン10」と「アレジオン20」の効能効果は、いずれもアレルギー性鼻炎のみです。

処方薬であるアレジオン錠にも、成分含有量の異なるアレジオン錠10・アレジオン錠20がありますが、「アレジオン錠20」にはアレルギー性鼻炎に加え、気管支喘息やじんましん、湿疹・皮膚炎などに対する効果も認められています。

それぞれの添付文書に記載されている効能効果および用法用量は以下の通りです。

薬名 効能効果 用法用量
【市販薬】
アレジオン10・アレジオン20
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ 成人(15才以上)は1日1回1錠を就寝前に水またはぬるま湯で服用
【処方薬】アレジオン錠10

・アレルギー性鼻炎

通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10mgを1日1回服用
(年齢、症状により用量を調整)
【処方薬】
アレジオン錠20
・アレルギー性鼻炎
・気管支喘息
・蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回服用
(年齢、症状により用量を調整)

処方薬は15歳未満でも使用できる

市販薬のアレジオンは15歳未満の子供は使用することはできません。

それに対し、処方薬のアレジオンは、15歳未満の子供に対しても使用する場合があります。錠剤の他に「アレジオンドライシロップ1%」もあり、年齢や体重、症状に合わせて用量を調整して処方されます。

薬名 年齢
【市販薬】
アレジオン10・アレジオン20
15歳未満は使用不可
【処方薬】
アレジオン錠・アレジオンドライシロップ
15歳未満にも処方される

※アレジオンドライシロップ1%の効能効果は、「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒」です。

なお、処方薬には飲み薬以外にも点眼薬である「アレジオン点眼液0.05%」があり、子どもにも処方されます。

購入方法が異なる

市販薬のアレジオンは、薬局・ドラッグストア・amazonなどのインターネットなどで購入が可能です。

処方薬は医療機関を受診して医師に処方してもらう必要があります。

薬名 購入方法
【市販薬】
アレジオン10・アレジオン20
薬局やドラッグストアなどの他、薬剤師や登録販売者がいればコンビニやインターネットでも購入できる
【処方薬】
アレジオン錠
医師の処方箋が必要

※市販薬のアレジオンは、2017年1月1日から施行された「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」の対象となる薬です。

アレジオンの市販薬と処方薬の使い分け方は?

病院に行く手間を省きたい方は市販薬

市販薬のメリットは、なんと言っても医療機関を受診する手間が省けること。

薬局やドラッグストア、インターネットでも購入することができます。薬剤師や登録販売者がいればコンビニでも手に入れることが可能です。

薬代をおさえたい方は処方薬がおすすめ

同じ成分量の「アレジオン20」と「アレジオン錠20」の薬価を比較してみると、以下のように処方薬の方が安いという結果となります。

薬名 1日分の薬価 30日分の薬価
【市販薬】アレジオン20 178円 5,340円
【処方薬】アレジオン錠20 120円 3,600円

※アレジオン20の価格は、12錠入りのメーカー希望小売価格(税込)。アレジオン錠20の薬価は2017年2月現在の価格。
※小数点は切り上げで計算しています。目安での計算のため、実際に処方される薬の値段と微妙に異なる場合があります。

処方薬は保険が適用されるため、薬代以外にかかる診察代や調剤料などを考慮してもさらに安くなります。

また、アレジオンには先発薬よりも安いジェネリック医薬品も発売されています。

長期的に使用する場合、コストがかからないのは処方薬です。薬代が気になるという方は、医師に処方箋を出してもらいましょう。

価格についてのより詳しい比較は、下記の記事をご覧ください。

アレルギー性鼻炎以外に使用する場合は処方薬

市販薬は花粉症などのアレルギー性鼻炎への効果がありますが、気管支喘息やじんましんなどへの効果は認められていません。

アレルギー性鼻炎以外の疾患で使用する場合は、必ず医療機関を受診して医師に処方してもらいましょう。

以前、アレルギー性鼻炎以外の疾患でアレジオン錠を処方されたという方も、市販薬は使用できません。再度、医療機関を受診して、医師に処方箋を出してもらう必要があります。

アレジオン10を購入の際は薬剤師や登録販売者に相談しましょう

アレジオン10とアレジオン20は第2類医薬品に分類され、副作用や相互作用などの項目で注意を要する薬に分類されています。

初めてアレジオンの市販薬を購入するときは、薬局やドラッグストアなどで薬剤師や登録販売者に相談することをお勧めします。

また、「アレジオン10」を使用している方が「アレジオン20」へ変更する場合も同様に、薬剤師・登録販売者への相談が必要です。

自分の症状や体質に適した薬を選ぶことが治療への近道になります。