くしゃみや鼻水が出てきたけど、これってまさか花粉症?家にある風邪薬を飲んでも効く?
花粉症の薬を飲んでいるけれど、風邪も引いちゃったかも。風邪薬を一緒に飲んでも大丈夫?
花粉症の治療には薬の活用がとても有効です。薬の効果を最大限に得るためにも薬の飲み方にも気を配ることが大切です。
この記事では花粉症と風邪の見分け方や、花粉症の薬と風邪薬の代用、併用しても良いのかを解説します。
花粉症と風邪の見分け方
花粉症と風邪の初期症状は似ていますが、症状が起きるメカニズムが異なるため、使用する薬などの対処の仕方が異なります。特に花粉症は早めの対処が花粉シーズンのピーク症状の緩和につながるので、花粉症と風邪を見極めることが大切です。
花粉症と風邪の簡単な見分け方のポイントは、鼻水・くしゃみ・目の特徴です。
症状 | 花粉症 | 風邪 |
鼻水 | 透明でサラサラしている | 黄色っぽくて粘り気がある |
くしゃみ | 何度も出る | ほとんど出ない |
目 | かゆみや充血、腫れがある | なし |
花粉症のくしゃみや鼻水に風邪薬は効く?
花粉症の薬と同じ抗ヒスタミン成分が入っている風邪薬であれば、ある程度は花粉が原因で起こるくしゃみや鼻水を抑えることはできます。
ただし、花粉症の薬と風邪薬は、副作用や飲む期間に違いがあります。風邪薬は花粉症に関わりのない成分による副作用も出ることや、長期間服用できないことから、長い間花粉症の薬として代用することはできません。応急処置的に風邪薬を飲んだとしても、すぐに花粉症の薬に切り替えましょう。
花粉症の薬と風邪薬の違い
花粉症の薬と風邪薬には共通する副作用があります。アレルギー物質が原因で起こる鼻水やくしゃみを抑える抗ヒスタミン成分に、眠気や口の渇きがあります。風邪薬は抗ヒスタミン成分以外にも解熱鎮痛成分などが含まれているため、他の副作用も出る可能性があります。
また、花粉症の薬は花粉シーズンを通して必要になるため長期服用できますが、風邪薬は5日を超えて使用しないように注意喚起しているものもあり長期で使用することはできません。
主な副作用 | 長期服用 | |
花粉症の薬 | 眠気・口の渇き・吐き気 | できる |
風邪薬 | 眠気・口の渇き・吐き気・発疹・便秘・下痢 | できない |
花粉症の症状に役立つ!抗ヒスタミン成分入りの風邪薬
抗ヒスタミン成分が含まれている主な風邪薬を紹介します。
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パブロンシリーズ | パブロンSゴールド錠、パブロンSα錠、パブロンSゴールドW錠、パブロンゴールドA錠、パブロンエースAX錠、パブロンSせき止め |
ルルシリーズ | ルルAシリーズ、ルルアタックシリーズ、新ルル-K錠 |
コルゲンコーワシリーズ | コルゲンコーワIB錠TX、コルゲンコーワIB透明カプセルα、コルゲンコーワIB2 |
コンタックシリーズ | 新コンタック かぜEX、新コンタック かぜ総合、新コンタック600プラス |
エスタックシリーズ | エスタック総合感冒、新エスタック「W」、エスタックイブ、新エスタックゴールド錠 |
ベンザブロックシリーズ | ベンザブロックL錠、ベンザブロックS錠、ベンザブロックIP |
花粉症の薬と風邪薬は併用できる?
花粉症の薬と風邪薬や他の薬を併用する際には、薬の成分に注意が必要です。
花粉症の薬と同じ抗ヒスタミン成分が入っている風邪薬は併用しないようにしましょう。成分が重なっている薬を併用すると効果や副作用が強く出てしまい、身体に悪い影響が出てしまう可能性があります。
抗ヒスタミン成分の入っていない風邪薬であれば花粉症の薬と併用することはできます。
ただし、薬の飲み合わせによっては副作用を増強させてしまう可能性があるため、自己判断せずに医師や薬剤師に併用できる風邪薬を相談するのが良いでしょう。
目薬や点鼻薬は風邪薬と併用してもいい?
目薬や点鼻薬の場合も、同じ作用を持つ成分が入っている風邪薬は併用を避けましょう。目薬や点鼻薬など局所的に使う薬でも副作用があります。
花粉症の薬と風邪薬は優先させるならどちら?
風邪薬は原因となるウイルスを撃退するのではなく、あくまで風邪の諸症状を和らげるためのものです。
風邪の治癒には体力と免疫力が関わってきます。花粉症の薬を飲んでいる場合は、まずは風邪薬を飲む前に栄養価の高い食べ物を食べ、水分を取り、身体を温かくして休息を取りましょう。
なかなか風邪の症状が収まらなかったり、症状が辛くて風邪薬を使用する場合は、短期的な症状である風邪を優先して一旦花粉症の薬を止めるか、病院を受診して医師に併用できる風邪薬を処方してもらうことをおすすめします。
おわりに
薬には副作用や飲む期間などそれぞれ特徴があるため、きちんと飲み分けることが大切です。また、風邪を引かないようにするには免疫力を高めておくことが大事ですが、花粉症もストレスや寝不足などの生活習慣の乱れによって悪化します。
日頃から生活習慣を整えることも意識をすると良いでしょう。