アレギサールは花粉症や気管支喘息などのアレルギー性疾患に使用する薬です。

アレギサールを症状が出始める前に使用すると、アレルギー症状が起こりにくくなる予防としての効果があることが特徴です。

アレギサールには処方薬と同じ成分が同量配合されている市販薬「アレギザール鼻炎」もあります。

この記事では、アレギサールの効果の特徴や、処方薬と市販薬の違いを詳しく解説します。

アレギサールってどんな薬?

アレギサールは、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、目のかゆみなど、アレルギー疾患の治療に使用する薬です。

1991年から発売が開始され、処方薬(5種類)と市販薬(2種類)があります。有効成分はいずれもペミロラストカリウムです。

処方薬 ・アレギサール錠5mg
・アレギサール錠10mg
・アレギサールドライシロップ0.5%
・アレギサール点眼液0.1%
市販薬 ・アレギサール鼻炎(田辺製薬:第2類医薬品)
・ノアールPガード点眼薬(佐藤製薬:第2類医薬品)

市販薬と処方薬は同じ成分量

市販薬の「アレギサール鼻炎」は1錠中にペミロラストカリウムを5mg配合しており、処方薬の「アレギサール錠5mg」と同じ配合量です。

また「ノアールPガード点眼薬」も、1mlあたりにペミロラストカリウムが1g配合されており、処方薬の「アレギサール点眼液0.1%」と同じ配合量です。

処方薬と同じ薬が病院に行かなくても手に入るので、花粉症が心配な方には便利な薬といえるでしょう。薬剤師や登録販売者がいるドラッグストアで購入できます。

アレギサールの効果と特徴

アレルギー症状を元からおさえる

アレギサールの有効成分ペミロラストカリウムは「抗アレルギー成分」に分類されます。

抗アレルギー成分には、アレルギーを引き起こす物質の分泌量を減らして、アレルギーをおさえる仕組みがあります。

くしゃみや鼻水などアレルギー性の症状は、ケミカルメディエーター(ヒスタミン・ロイコトリエン・トロンボキサンなど)と呼ばれる物質が受容体と結びつくことで発生します。

ケミカルメディエーターと関係する症状は種類ごとに異なります。

ヒスタミンはくしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、アレルギーの初期症状を引き起こします。ロイコトリエンやトロンボキサンは、粘膜の毛細血管を広げて鼻づまりや粘膜の充血などを引き起こします。

抗アレルギー成分はどのケミカルメディエーターの分泌もおさえるので、初期症状から長引く鼻づまりや気管支の炎症まで幅広く効果が期待できます。

アレギサールは眠くならない

花粉症などのアレルギー症状に使われる抗ヒスタミン薬では、眠気がでる、頭がボーッとするなどの副作用が起こりやすくなっています。

ヒスタミンはくしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こす他に、脳の中枢に働きかけて頭を覚醒させたり、胃酸の分泌を調整する働きがあります。

そのため、ヒスタミンの働きをおさえる抗ヒスタミン薬は、症状を速やかにおさえられる一方で、眠気や胃腸の不調といった副作用が起こりやすくなるのです。

アレギサールは、抗ヒスタミン成分配合の薬ではありません。脳中枢の働きに影響を与えないので眠くならず、仕事中や勉強中、車の運転の前でも使用できます。

アレギサールの効果的な使い方

アレギサールを効果的に使うポイントは、次の2点です。

・症状の発症前から使い始める
・継続的に使って効果を高める

抗アレルギー成分による「肥満細胞の安定化」にはある程度の時間がかかり、継続的に使うことで安定化が保たれます。

花粉症では、花粉の飛散が始まる1~2週間前からアレギサールの使用をスタートさせることが大切です。くしゃみや鼻水などの症状が現れる前から薬を使用することで、先に「アレルギー症状が起こりにくい体」になります。

アレルギー症状が軽くても花粉症であるとわかっている場合は、予防策のひとつとしてアレギサールを使用すれば、さらに発症しにくくなります。市販薬でも同じように発症前から使用できるところも、アレギサールの便利なところです。

花粉の飛散情報について、詳しくは関連記事をごらんください。

アレギサールの副作用

アレギサールは副作用が少ない薬ですが、まったくないわけではありません。

処方薬の臨床試験では、副作用として、腹痛、眠気、吐き気、発疹、かゆみ、じんましん、浮腫(顔、手足)、顔面潮紅、頻尿、血尿などの膀胱炎様症状などが報告されています。

症状がひどい場合は薬の使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

アレギサールが使えない人とは?

処方薬・市販薬を問わず、ペミロラストカリウムでアレルギー反応を起こしたことのある方はアレギサールを使用できません。

また市販薬のアレギサール鼻炎を使用中は、他のアレルギー疾患薬(鼻炎用内服薬・皮膚疾患用薬を含む)を使用しないでください。飲酒も控えます。

妊娠中・授乳中は使用できる?

アレギサールの錠剤・ドライシロップ剤は、処方薬・市販薬を問わず、妊婦の方、または妊娠している可能性のある方は使用できません。授乳中も使用しないか、使用する場合は薬が効いているとされる間は授乳は避けてください。

処方薬アレギサールと市販薬アレギサール鼻炎の違いは?

アレギサールには処方薬と市販薬があり、市販薬は病院に行かなくても手に入るので、花粉症対策に便利です。

ただし、処方薬と市販薬では使用に際していくつが違いがあります。

市販薬はアレルギー性鼻炎のみの適応

処方薬(錠剤・ドライシロップ剤)は、アレルギー性鼻炎のほかに気管支喘息の治療にも使用します。市販薬はアレルギー性鼻炎のみの使用で、気管支喘息は適応外です。

薬品名 効能効果
アレギサール錠(5mg・10mg) アレルギー性鼻炎、気管支喘息
ドライシロップ0.5% アレルギー性鼻炎、気管支喘息
アレギサール鼻炎 アレルギー性鼻炎

処方薬は1歳・市販薬は15歳から使用可能

花粉症の場合で、内服薬(錠剤・ドライシロップ剤)の用法用量を比較します。

使用年齢 1回量 回数とタイミング
成人(15歳以上) 1回5mg 1日2回、朝食後および夕食後(または就寝前)
1歳以上 ペミロラストカリウムとして1.25mg~ 1日2回、朝食後および就寝前
成人(15歳以上) 1回1錠(5mg) 1日2回、朝食後および夕食後

ポイントは、使用年齢の違いです。処方薬にはドライシロップ剤があり、1歳以上の幅広い年齢層に対応しています。市販薬のアレギサール鼻炎は、15歳未満の子供には使えません。

価格は処方薬の方が安い

処方薬の「アレギサール錠5mg」と市販薬の「アレギサール鼻炎」は、同じ成分が同量含まれた薬です。この2つの薬で薬価を比較します。

薬品名 1錠あたりの薬価 15日分の薬価
アレギサール錠5mg 43円 1,290円
アレギサール鼻炎 約62.86円 1,886円

※2018年4月現在の薬価/アレギサール鼻炎はメーカー希望小売価格で試算

単純に薬価だけを比較すると処方薬が2~3割安くなっています。処方薬は保険適用になり自己負担額は3割が基本であることも考えると、さらに安くなります。ただし、薬代のほかに診察料や調剤料として約1200円ほどを目安に加算されます。

上記のことを加味して、処方薬(アレギサール錠)の15日分の薬価を計算すると
・1,410(円)×0.3(3割負担)+1,200円(診察料など)=1,587円

あくまで目安の計算ですが、市販薬に比べると処方薬のほうが若干安価となります。またアレギサールにはジェネリック医薬品もあるで、これも治療費をおさえたい場合の選択肢に入るでしょう。

市販薬は薬局・ドラッグストア・インターネットで購入可能

処方薬を購入するには医師の処方箋が必要ですが、市販薬であるアレギサール鼻炎は薬局・ドラッグストアだけでなく、amazonなどのインターネットでも購入できます。

花粉症は長期に渡って治療を受ける必要があること、しかしシーズン中は病院が混んでいたり通う手間がかかることなど、さまざまな観点から考慮して治療薬を選んでください。

アレギサール鼻炎

アレギサール鼻炎は、セルフメディケーション税制対象商品です。

セルフメディケーション税制は、2017年1月1日から導入された医療費控除制度です。

セルフメディケーション税制対象商品については、1年間で1万2,000円(扶養家族分の合算)を超えて購入し、一定の条件を満たしている場合に医療費控除が適用されるので、購入時のレシートは保管しておきましょう。

セルフメディケーション税制について、詳しくは関連記事をごらんください。

アレギサール点眼液はアレルギー性結膜炎に効果あり!

アレギサール点眼液は、アレルギー性結膜炎、春季カタルに効果があります。

点眼液は1回1滴、1日2回(朝、夕)の使用で効果が続き、かゆみや充血といった症状を早期から改善します。

アレギサール点眼液の副作用

副作用の少ない目薬ですが、眼の刺激感(0.38%)眼瞼炎(0.21%)、眼のかゆみ(0.12%)、眼脂(0.12%)、結膜の充血(0.12%)などが報告されています。

アレギサール点眼液の妊娠中の使用

妊婦の方、または妊娠している可能性のある方には、医師の指導のもと、どうしても必要な場合は必要最小限の範囲で使用します。妊娠の有無を必ず医師に伝えてください。

アレギサール点眼液のジェネリック

アレギサール点眼液にはジェネリックがあり、同じ成分の目薬を安価で手に入れることができます。

アレギサール点眼液とジェネリックの薬価は次のようになります。

  製品名 薬価
先発医薬品 アレギサール点眼液0.1% 682.8円
先発医薬品 ペラミストン点眼液0.1% 452.8円
ジェネリック医薬品 ペミリドン点眼液など 337.2円〜384.8円

※2018年4月現在の薬価

アレギサール点眼液の市販薬

ノアールPガード点眼液は、アレギサール点眼液と同じ成分が同じ量配合されている目薬です。

ノアールPガード点眼液は、第2類医薬品のため薬局・ドラッグストア・インターネットで購入することができます。

ノアールPガード点眼液

花粉・ハウスダストなどによる、目の充血・目のかゆみ・目のかすみ(目やにの多いときなど)・なみだ目・異物感(コロコロする感じ)などの目のアレルギー症状の緩和に効果があります。

アレギサールが効かない場合は?

花粉の飛散数の増加とともに症状が悪化した場合には、治療をステップアップする必要があります。

アレギサールは抗アレルギー薬であり、より強い効果のある抗ヒスタミン薬の使用なども検討しましょう。

症状に合わせて点鼻薬や点眼薬などが追加されるので、早めに医師に相談してください。

花粉症の薬について、詳しくは関連記事をごらんください。

おわりに

花粉症などのアレルギー疾患は、一度発症すると治るのに時間がかかり、再発しやすいことでも大変やっかいです。そのような中で「悪化の予防」として使える薬があることはかなり便利といえるのではないでしょうか。

花粉の飛散数は年ごとに傾向が違い、時期によっても変化します。早めの対処で不快な症状を防いでください。