花粉症の種類を時期別にチェック!あなたの花粉症の種類の検査方法は?

花粉症の種類を春夏秋冬の時期別に解説します。花粉症の原因となる花粉は数多く、日本では50種類以上の花粉が原因になると報告されています。自分の花粉症の種類を確認するための検査・診断の方法も解説します。

日本では50種類以上の植物の花粉が花粉症の原因になると報告されています。

植物によって花粉が飛散する時期は異なり、国内では一年を通して何らかの花粉が飛んでいます。

この記事では、主な花粉症の種類を時期別に説明します。さらに、自分の花粉症がどの種類に該当するかを確認する検査や診断方法についても解説します。

冬から春にみられる花粉症の種類:スギ・ヒノキ

冬から春にかけて花粉が飛散するのは、スギ科やヒノキ科、カバノキ科の植物です。

スギ花粉

花粉症の原因となる花粉の中で、スギ花粉は最も飛散量が多いことで知られています。

スギ人工林は日本の森林面積の18%を占めており、スギ花粉は飛距離もあるため、北海道から九州まで広い範囲で植林されています。

厚生労働省によると、日本で発症する花粉症のうち約70%がスギ花粉による花粉症と推察されています。

【飛散時期】

花粉症の代表ともいえるスギ花粉は、1月から飛散が始まり4月頃まで続きます。

関東・関西・九州では1月から飛散が始まり5月中旬頃まで続きます。

北海道での飛散時期はやや短く、3月から始まり5月上旬頃までです。関東や関西のスギ花粉の飛散量と比較すると、北海道のスギ花粉の飛散量はとても少ないです。

また、沖縄にはスギが生息しないためスギ花粉は飛散しません。

【症状】

スギ花粉症では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった花粉症特有の症状に加え、目のかゆみ、充血、涙目といったアレルギー反応がみられるのが特徴です。

ヒノキ花粉

ヒノキ花粉もスギ花粉と同様に、飛散距離が長く広い地域でみられます。

花粉症の方の中には、スギヒノキのどちらの花粉にもアレルギー症状がでる方もいます。

【飛散時期】

ヒノキ花粉の飛散は、スギ花粉にやや遅れ1月中旬頃から始まります。

関東では1月中旬頃から6月下旬、関西では2月中旬頃から5月末頃まで、九州では3月から6月中旬頃まで飛散します。

北海道での花粉の飛散時期は短く4~5月の2か月間です。

【症状】

ヒノキ花粉では、スギ花粉と同じく、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目の炎症などが現れます。

カバノキ科の花粉

カバノキ科の花粉は、大きく2つに分類され「ハンノキ属」と「シラカンバ属」があります。

■ハンノキ属(飛散時期:1~6月)
ハンノキ、ヤマハンノキなど。
花粉の飛散時期は、関東・関西・九州では1月から6月頃、北海道では3~6月です。

■シラカンバ属(飛散時期:3~6月)
樹皮が白いことで知られるシラカバの木など。
シラカバは北海道、東北、関東に生息しています。飛散量は4~5月に最も多くなります。シラカンバの花粉症の方は年々増加しています。

夏にみられる花粉症の種類:オオアワガエリ・カモガヤなど

夏に花粉症を引き起こすのは、主にイネ科の花粉です。イネ科の植物にはオオアワガエリやカモガヤなどがあります。

イネ科の花粉は、飛散時期とピークが地域によって異なります。

地域 飛散時期 飛散ピーク
北海道 5月中旬~10月中旬 5月中旬~7月
関東 2月下旬~12月 5~6月、9~10月
関西・九州 ほぼ1年中 4~6月、8~9月

地域別にみると、関東・東北地方を中心に花粉症の方が多くみられます。

イネ科の花粉症の症状はスギ花粉と似ており、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血などです。

このほか、夏には北海道・東北ではシラカンバによる花粉症もみられます。

秋にみられる花粉症の種類:ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ

秋に花粉症を引き起こすのは、キク科の植物であるブタクサやヨモギの花粉、アサ科のカナムグラの花粉です。

ブタクサ花粉

ブタクサの花粉の飛散は、7~12月です。

関東では7月下旬から12月末まで飛散しピークは8~9月、関西・九州では8~10月まで飛散し9月がピークです。北海道ではブタクサ花粉の飛散はありません。

鼻や目に症状が出るほか、場合によっては喘息を招くことがあります。

スギ花粉に比べて飛散距離が短いので、近づかなければ症状を避けることができる花粉症です。

ブタクサの花粉症は、国内ではスギとヒノキに次いで多くみられます。

ヨモギ花粉

ヨモギ花粉の飛散は8月頃から始まり、9月頃にピークを迎えます。

鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状が特徴です。

ヨモギは空き地や雑草の多い河沿いなどに生息することが多く、繁殖力が強い植物です。

本州に見られるヨモギのほか、北海道のエゾヨモギ、沖縄在来のニシキヨモギも花粉症の原因となることがあります。

カナムグラ花粉

カナムグラはアサ科の植物です。花粉の飛散時期は8月~11月で、9月頃にピークを迎えます。特に関東地方での花粉量は多く、北海道ではあまりみられません。

スギなど他の花粉と比較すると、カナムグラは花粉量は少なめで飛散距離は数十メートルと短いです。

鼻や目に症状がみられるほか、特定の食べ物による口腔アレルギー症候群にも注意が必要です。

メロン、スイカなどが口腔アレルギーの原因となることが多く、唇の腫れや口の中のかゆみといった症状が起こります。

花粉症と果物アレルギーについては関連記事をごらんください。

自分の花粉症の種類を調べるには?

花粉症の種類を正確に特定するためには、医療機関での検査を受けましょう。

花粉が飛散する時期によって、ある程度は自分の花粉症の種類を特定することはできます。

しかし、中には花粉の飛散時期が重なっていることもあります。

また、風邪による急性鼻炎、慢性・急性副鼻腔炎などは花粉症と共通する症状もあるためそれらと鑑別するため病院を受診することをお勧めします。

種類の検査は耳鼻科で

花粉症の種類を特定する検査は、耳鼻科で行います。

診察ではまず最初に、現在みられる症状が風邪によるものなのか花粉症によるものなのかを識別します。

その後、皮膚テスト(スクラッチテスト)や鼻誘発テスト、アレルギーの原因を特定する血液検査など適切な検査を行い、診断します。

どの検査を行うかは医療機関によって異なります。

皮膚テスト(クラッチテスト)の場合、検査の結果を得られるまでの時間が15~20分と短く、費用も安価です。

花粉症の検査や費用などについては関連記事をごらんください。

花粉が飛びやすいタイミングや条件

季節によって飛散する花粉の種類は異なりますが、どの種類も天候や時間帯によって飛散量に変化があります。

特に、よく晴れた気温の高い日や風の強い日、雨が降った翌日などは飛散量が多くなるため、しっかりとした対策が必要になります。

天候と花粉の関係や、飛散の時期や時間帯について、さらに詳しくはこちらの記事をごらんください。

おわりに

日本では1年を通して何らかの花粉が飛散しています。毎年同じ時期に鼻風邪を引いている方は、花粉症が原因かもしれません。

思い当たる症状がある方は、医療機関を受診し検査を受けることをお勧めします。

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