花粉症の症状は、花粉が多く飛んでいる日中に起こるというイメージがありますが、実は夜に症状が強くでるという方もいます。

鼻づまりがひどくて眠れない・・
家に帰ってもくしゃみがでる・・

リラックスできるはずの家でも花粉症の症状に悩まされるとツライものですよね。

この記事では、花粉症の症状が夜に悪化する理由を解説します。また、花粉症が原因で眠れないときの対策も紹介します!

花粉症の症状が夜にひどくなる理由

花粉症の症状が夜にひどくなる理由はいくつか考えられます。

夜はアレルギー症状がでやすい状態

花粉症の症状のあらわれ方には、自律神経のバランスが関係しています。

自律神経とは、呼吸や血液の循環、消化吸収といった自分の意志とは関係のない内臓などの働きを調整する神経のことです。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、日中の活動しているときは交感神経が優位に働き、夜から朝にかけて体を休めているときには副交感神経が優位に働きます。

花粉症などのアレルギー性鼻炎は、副交感神経の働きが優位になっているときに症状がでやすいとされています。

そのため、夜のリラックスしているときに症状がひどくなりやすいのです。

マスト細胞のアレルギー反応が強くなる

マスト細胞は免疫細胞のひとつであり、花粉症などのアレルギー反応を起こす原因となる細胞です。全身の粘膜や皮膚などに広く分布しています。

アレルギーの原因となる花粉がマスト細胞を刺激すると、ヒスタミンなどの化学物質を誘発する免疫反応が起こり、くしゃみや鼻水といった花粉症の症状が起こります。

最近の研究で、このマスト細胞は体内時計をもっており、日中よりも夜間に免疫反応が強くでるよう調整していることが明らかになりました。

つまり、夜はマスト細胞のアレルギー反応が強くなるため、日中よりも花粉症の症状が強くあらわれやすいのです。

室内に侵入した花粉が舞い上がる

室内に侵入した花粉により症状があらわれていることも考えられます。

開けた窓や、外出時に着ていた衣服、外に干した布団や洗濯物など、花粉は気づかぬうちに室内に侵入します。

室内に入ってきた花粉は床に落ちますが、人が室内で動きまわると空中に舞い上がってしまうため、吸い込みやすくなってしまいます。

日没前後にも花粉が多い

スギ花粉が多く飛んでいる時間帯は、気象条件や季節などにより変化しますが、通常は昼前後と日没前後に多くなります。

日没前後にも花粉が多くなる理由は、温度変化による空気の流れにより、上空に上がっていた花粉が地上に落下するためです。また、地上に落ちていた花粉が再び舞い上がることもあります。

鼻づまりは遅れてでる可能性もある

花粉症などのアレルギー性鼻炎には、花粉を吸い込んで数分から数十分以内でおこる「即時相反応」と、6~10時間くらい経ってから起こる「遅発相反応」があります。

即時相反応では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが起こります。

遅発相反応では、鼻粘膜が腫れ、鼻づまりの症状がひどくなります。

夜の鼻づまりは、昼間吸い込んだ花粉によるアレルギー症状が遅れてでているとも考えられます。

花粉症の症状がひどいと眠れないのはなぜ?

花粉症の症状で眠れなくなる主な原因は鼻づまりです。

人間の肺は、睡眠中に鼻から空気を吸い込むことでたくさんの酸素を取り込みます。鼻がつまって肺にうまく酸素が取り込めなくなると、脳に覚醒刺激の信号が伝わります。すると脳が覚醒した状態になるため、睡眠が浅くなってしまいます。

また、酸素を十分に取り込めないことで、口呼吸になります。鼻呼吸ではのどの筋肉が緊張して広がり、肺も広がりやすくなります。しかし、口呼吸では、のどの筋肉が緩んで舌が後ろにさがり、のどの奥が狭くなってしまいます。それでも体は頑張って呼吸をするので全身に負担がかかることになります。

そのため、眠りが浅い・夜中に何度も目が覚める・疲れが残っているなどの睡眠障害につながります。

眠れないと症状が悪化し悪循環になる

睡眠不足になることは、自律神経の乱れにもつながります。

自律神経のバランスが崩れることにより副交感神経が優位になり、花粉症の症状が悪化しやすくなります。

また、自律神経の乱れは免疫力の低下にもつながり、少しの花粉でも過剰に反応してしまうなど、アレルギー反応が起こりやすくなります。

症状がひどくなるとストレスとなり、さらに自律神経の乱れや免疫力の低下へとつながってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

花粉症の症状で眠れないときの対処法

鼻づまり解消法をためす

鼻づまりを緩和させるために身近にできる対処法を行ってみましょう。

■鼻のまわりを温める

鼻を温めると、鼻の粘膜の血行がよくなり、鼻水がでやすくなって鼻づまりが解消されます。湿らせたタオルを電子レンジであたためて鼻の上にのせたり、お風呂などで湯気を吸い込むのもよいでしょう。

■鼻洗浄をする

寝る30分ほど前に、鼻うがいをしましょう。鼻の粘膜に付着した花粉を洗い流すとともに、保湿効果により炎症が起きにくくなるというメリットもあります。また、点鼻薬を使用している場合は、鼻洗浄の後に使用すると効果的です。

洗浄液は市販薬を使用するのもよいですし、自宅で生理食塩水を作って行うこともできます。

【生理食塩水】
塩:小さじ1/4
重曹:小さじ1/4
ぬるま湯:250ml
※鼻腔の片方ずつに注入し、優しく鼻をかんで吐き出しましょう。

寝室に花粉を持ち込まない

花粉症対策の基本は、アレルギーの原因となる花粉との接触を避けることです。外出時にマスクをするなど、日中に花粉を吸い込まないようにすることはもちろん大切ですが、それだけでは不十分です。

特に、寝室に花粉を持ち込んでいないか、普段行っている対策方法を見直してみましょう。

布団を外に干さないようにし、枕のまわりの花粉をふき取りましょう。寝る前にお風呂で体や髪の毛についた花粉を洗い流したり、空気清浄機を使用することも効果的です。

生活習慣を整える

知らないうちに花粉症の症状を悪化させる習慣が身についてしまっていませんか?

肉類が中心となる高たんぱく・高脂質の食事は、免疫力を低下させる原因になるとされています。また、ストレスがたまると、自律神経の乱れや免疫力の低下へとつながります。

アルコールは血管を拡張させる作用を示すため、鼻づまりなどの症状を悪化させてしまう可能性があります。喫煙も同様に、鼻の粘膜が刺激されることで鼻づまり悪化の原因となります。

バランスのとれた食事をとり規則正しい生活を送ることが、花粉症の症状軽減にもつながります。普段の生活習慣を見直し、自らの免疫力を高めていくことも意識してみましょう。

適度な運動もストレス解消や免疫力アップにつながります。

自分に合った薬を処方してもらう

病院に行く時間がない方は、すぐに購入できる市販薬に頼っているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、医師の診察をうけることで、自分の症状に合った薬が処方してもらうことができます。

鼻づまりなどの症状がひどい場合は、医療機関を受診し、医師に適切な薬を処方してもらいましょう。

おわりに

花粉症の症状はとてもつらいものです。特に、夜のリラックスできる時間に症状が悪化してしまっては、どんどんストレスがたまってしまいますよね。

自分なりの花粉症対策を行っても症状がひどくなる場合は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。

早めに治療をうけることが大切です。