花粉症の時期やピークは地域差が大きい!花粉の飛散時期を地域別に解説

花粉症の時期をスギ花粉、ヒノキ花粉、イネ科やキク科など種類別に解説します。また、花粉症の時期は、地域によって1か月以上の差が出ることも。地域ごとの花粉症のピークを知って、花粉症対策に活かしましょう。

花粉症といえばスギ花粉が有名ですが、原因となる植物はそれだけではありません。

日本では、50種類以上も花粉症の原因となる植物が発見されており、植物の開花時期によって花粉症にかかる時期も異なります。

さらに日本は南北に細長い地形をしているので、地域差もあります。

同じ植物でも、北部と南部では開花時期が1か月以上違うということもあります。また、地域ごとに花粉の量が違うことからピークの時期や期間も異なります。

この記事では、日本で特にみられる花粉症(スギ、ヒノキ、イネ科など)の時期やピークを地域別に解説します。

スギ・ヒノキの花粉症の時期

日本人の花粉症の代表ともいえるのが、スギ花粉とヒノキ花粉です。

スギもヒノキも飛散距離が長いことから、木が生えていない都市部でも多くの患者がみられます。スギ花粉から少し遅れてヒノキ花粉が飛散するのが特徴であり、両方の花粉が原因となり数ヶ月にわたり症状が出る人もいます。

北海道の飛散時期

スギ花粉は3月から飛散し始め、5月ごろまで続きます。ヒノキ花粉は4月ごろから飛散時期が始まり、6月ごろまで続きます。どちらもほかの地域と比べると飛散量が少ないのが特徴で、ピークはありません。

スギ 3月〜5月 ピークなし
ヒノキ 4月〜6月 ピークなし

東北エリアの飛散時期

スギ花粉は1月終わりごろから飛散し始め、3~4月ごろにピークを迎えます。飛散時期は6月ごろまで続きます。ヒノキ花粉は3月〜5月頃と飛散時期が短く、ピークは4月ごろに迎えます。

スギ 1月後半〜6月 3〜4月ピーク
ヒノキ 3月〜5月 4月ピーク

関東エリアの飛散時期

スギ花粉の飛散は1~6月ごろまで続きます。ピークが2~4月と長いのが特徴です。ヒノキ花粉は1月終わりごろから飛散が始まり、6月まで続きます。ピークは3~4月ごろです。

スギ 1月〜6月 2〜4月ピーク
ヒノキ 1月後半〜6月 3〜4月ピーク

東海エリアの飛散時期

スギ花粉の飛散時期は1~5月ごろです。ピークは2~3月と関東よりやや短くなっています。ヒノキ花粉は2月半ばごろから飛散が始まり、5月ごろまで続きます。ピークは4月ごろです。

スギ 1月〜5月 2〜3月ピーク
ヒノキ 2月半ば〜5月 4月ピーク

関西エリアの飛散時期

スギ花粉の飛散時期は1~5月ごろです。ピークは2~3月ごろ迎えます。ヒノキ花粉は2月半ばごろから飛散が始まり、5月まで続きます。ピークは4月ごろです。

スギ 1月〜5月 2〜3月ピーク
ヒノキ 2月半ば〜5月 4月ピーク

九州エリアの飛散時期

スギ花粉の飛散時期は1~5月ごろです。ピークは2~3月ごろ迎えます。ヒノキ花粉の飛散は3月ごろから始まるとともに、ピークを迎え5月半ばごろにおさまります。

スギ 1月〜5月 2〜3月ピーク
ヒノキ 3月〜5月半ば 3月ピーク

スギ花粉はまれに秋の飛散があることも

一般的にスギの花芽は、夏に成長して、秋に一旦休眠に入ります。しかし、まれに休眠をせず成長を続けたため、10~11月ごろに開花を迎えるものもあります。スギ花粉に敏感な人は秋にも症状が出やすいので、念のため注意しましょう。

イネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど)の花粉症の時期

イネ科の花粉症は、カモガヤ、オオアワガエリ、ハルガヤといった植物によって起こります。生命力が強く、全国の河川敷や道端に生息しているのが特徴です。

スギ花粉のように飛散距離はないため、広範囲へ影響を与えることはなく、都市部での患者は比較的少ない傾向にあります。

北海道の飛散時期

飛散時期は5~9月ごろとなり、ピークは6月ごろに迎えます。

イネ科 5月〜9月 6月ピーク

東北エリアの飛散時期

3月終わりごろから飛散時期が始まり、10月ごろまで続きます。ピークを迎えるのは5~6月ですが、8~9月も比較的花粉の量が多いので注意が必要です。農村部が多いことから、東北エリアはイネ花粉の飛散が特に目立ちます。

イネ科 3月〜10月 5〜6月ピーク

関東エリアの飛散時期

2月ごろから飛散が始まり、12月まで続きます。特に花粉が多いのは4~10月にかけての時期で、5~6月ごろにピークを迎えます。

イネ科 2月〜12月 5〜6月ピーク

東海エリアの飛散時期

3月終わりごろから飛散が始まり、10月まで続きます。全体を通して花粉の量は少なく、特にピークはありません。

イネ科 3月後半〜10月 ピーク無し

関西エリアの飛散時期

2~11月ごろが飛散時期となります。5~6月、8~9月に花粉の量が増えますが、ほかの地域のピークと比べると少ない傾向です。

イネ科 2月〜11月 5~6月、8~9月ピーク

九州エリアの飛散時期

2~12月ごろが飛散時期となります。4~6月、8~9月に花粉の量が増えますが、ほかの地域のピークと比べると少ない傾向です。

イネ科 2月〜12月 4~6月、8~9月ピーク

キク科(ヨモギ、ブタクサ)の花粉症の時期

キク科雑草であるヨモギ、ブタクサによる花粉症は、スギ花粉以上に古い歴史を持っています。雑草の刈り取りによってブタクサは減少の傾向にありますが、繁殖力の強いヨモギは、都市部でも生息しているため注意が必要です。

北海道の飛散時期

北海道では、ブタクサ花粉の飛散はほとんどみられません。ヨモギは8~9月ごろに飛散時期を迎えますが、量は比較的少なく、ピークはありません。

ヨモギ 8月〜9月 ピーク無し

東北エリアの飛散時期

ヨモギ、ブタクサともに8月ごろから飛散時期を迎えます。その後、9月にピークを迎え、徐々に飛散量を減らし、10月ごろにおさまります。

ブタクサ・ヨモギ 8月〜10月 9月ピーク

関東エリアの飛散時期

ヨモギ、ブタクサともに7月ごろから飛散時期を迎えます。ブタクサのピークは8~9月と比較的長く、10月ごろから量が減りますが12月まで飛散が続きます。ヨモギは9月にピークを迎えるものの、10月からは飛散量が減り、11月ごろにはおさまります。

ブタクサ 7月〜12月 8〜9月ピーク
ヨモギ 7月〜11月 9月ピーク

東海エリアの飛散時期

ヨモギ、ブタクサともに9月~10月半ばごろに飛散します。どちらも飛散量が少なく、ピークはありません。

ブタクサ・ヨモギ 9月〜10月半ば ピーク無し

関西エリアの飛散時期

ブタクサは8~10月ごろに飛散時期を迎え、9月ごろがピークとなります。ヨモギは8~11月ごろに飛散時期を迎え、ピークは9~10月ごろとなります。

ブタクサ 8月〜10月 9月ピーク
ヨモギ 8月〜11月 9〜10月ピーク

九州エリアの飛散時期

ブタクサは9~10月ごろに飛散時期を迎え、9月下旬ごろがピークとなります。ヨモギは8~11月ごろに飛散時期を迎え、ピークは9月下旬ごろとなります。

ブタクサ 9月〜10月 9月後半ピーク
ヨモギ 8月〜11月 9月後半ピーク

開花前に刈り取ることが花粉症対策に

雑草であるヨモギやブタクサは、開花前に刈り取ることが花粉症対策につながります。ただし、あまりに早く刈り取ってしまうと花芽が再び出てきてしまいます。

開花時期の秋に観察し、つぼみがつき始め、そろそろ花が開くかな?という頃合いに刈り取るのが理想的です。

ハンノキ・シラカンバの花粉症の時期

カバノキ科のハンノキ・シラカンバによる花粉症にかかった人の中は、口腔アレルギー症候群になりやすいといわれているので、注意が必要です。

ハンノキが先に飛散時期を迎え、やや遅れてシラカンバが飛散しますす。ただし、関東より南のエリアではシラカンバの飛散は、ほとんどみられません。

北海道の飛散時期

ハンノキは3~5月ごろに飛散時期を迎えます。飛散量はそれほど多くなく、ピークの時期はありません。シラカンバの飛散時期は4~6月ごろで、5月が特に飛散量が多くなります。北海道では、シラカンバの飛散が特に目立つので注意が必要です。

ハンノキ 3月〜5月 ピーク無し
シラカンバ 4月〜6月 5月ピーク

東北エリアの飛散時期

ハンノキは1月ごろ飛散が始まり、6月まで続きます。全体的に飛散量はそれほど多くなく。ピークの時期はありません。シラカンバの飛散時期は4~6月ごろで、5月にやや飛散量が多くなります。

ハンノキ 1月〜6月 ピーク無し
シラカンバ 4月〜6月 5月ピーク

関東エリアの飛散時期

ハンノキは1~5月ごろが飛散時期となります。ピークの時期は特にありませんが、3~4月に飛散量がやや増える傾向にあります。

ハンノキ 1月〜5月 ピーク無し

東海エリアの飛散時期

ハンノキは1~4月ごろが飛散時期となります。全体を通して、ピークの時期は特にありません。

ハンノキ 1月〜4月 ピーク無し

関西エリアの飛散時期

ハンノキは1~4月ごろが主な飛散時期となりますが、5・6月に飛散するケースもあります。ピークの時期は特にありませんが、3月にやや飛散量が増える傾向にあります。

ハンノキ 1月〜4月 ピーク無し

九州エリアの飛散時期

ハンノキの主な飛散時期は2~4月ごろとなりますが、1月や5月ごろに飛散がみられるケースもあります。ピークの時期は特にありません。

ハンノキ 2月〜4月 ピーク無し

カナムグラの花粉症の時期

アサ科のカナムグラは、日本古来の植物で日本全土に分布しています。繁殖力が強く、空き地や河川敷に群生します。なお、北海道では飛散がほとんどありません。

東北エリアの飛散時期

8月下旬ごろから飛散時期を迎え、10月まで続きます。9月にやや飛散量が増える傾向にあります。

カナムグラ 8月後半〜10月 9月ピーク

関東エリアの飛散時期

8月下旬ごろから飛散時期を迎え、11月まで続きます。9~10月にピークを迎えます。

カナムグラ 8月後半〜11月 9〜10月ピーク

東海エリアの飛散時期

9~11月ごろが飛散時期となります。全体を通して飛散量は少なく、ピークの時期はありません。

カナムグラ 9月〜11月 ピーク無し

関西エリアの飛散時期

9~11月ごろが飛散時期となります。10月ごろに飛散量がやや増える傾向にあります。

カナムグラ 9月〜11月 10月ピーク

九州エリアの飛散時期

8~10月ごろが飛散時期となります。9月下旬ごろに飛散量がやや増える傾向にあります。

カナムグラ 8月〜10月 9月後半ピーク

終わりに

花粉症対策の基本ともいえるのが、花粉との接触を避けることです。そのためには、植物の種類別・そして地域別に開花時期を知っておくことが大切です。

また、スギ花粉の場合、暖冬だと飛散時期が早まる可能性があります。気候によって飛散状況も変化するので、常に最新の花粉情報を確認しておきましょう。

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