花粉症のレーザー治療には種類があります。治療の種類によって受けられる時期も異なり、花粉症のシーズン中でも治療ができるものとできないものがあります。

この記事では、花粉症のレーザー治療の費用・効果・治療の流れについて解説します。

花粉症のレーザー治療の効果

花粉症のレーザー治療では、鼻粘膜にレーザーを照射して焼くことで粘膜を変性させます。粘膜が変性すると反応が鈍くなり、アレルギー反応を起こしにくくなります。

レーザー治療は、特にアレルギー反応による鼻づまりに有効です。鼻水やくしゃみへの効果は、鼻づまりよりもやや劣る傾向があります。

レーザー手術後は約80%の方が、鼻づまりの症状の改善を実感しているという報告があります。

ただし、治療の効果や出方には個人差があるので注意してください。

レーザー治療の実績が多い病院では独自に有効率の統計を取ってホームページに載せている場合があるので、各病院サイトを参考にすると良いでしょう。

また、レーザー治療は鼻の治療なので、目のかゆみなどほかの部分の花粉症症状には効果がありません。

どのくらいで効果が現れる?

CO2レーザーでは約2〜4週間前後、半導体レーザー治療では早くて2〜3日、通常7日程度で効果が現れます。

どのくらいの期間効果がある?

レーザー治療の効果は1〜3年続きます。長い方では5年症状が軽い状態が続く方もいます。

レーザー治療は何度でも受けられるので、効果がなくなったら再度受けることができます。

花粉症の薬はいらなくなる?

人によってはレーザー治療だけで花粉症の症状が現れなくなる方もいますが、花粉の多い日や大量に花粉が飛散する年には、レーザー治療だけでは効果が不十分である場合があります。

レーザー治療で不十分な場合は薬の併用が必要となります。

また、レーザー治療は鼻の症状以外には効果がないため、目のかゆみや肌荒れなどほかの部分症状をおさえたい場合は、それぞれの症状に合わせた薬を併用する必要があります。

花粉症のレーザー治療の種類と治療可能な時期

花粉症のレーザー治療では大きく分けて2種類のレーザー機器が使われています。

【CO2レーザー】

炭酸ガスレーザーや光破壊型レーザーともいわれています。長年の使用歴があり、レーザー治療を取り入れている病院で使われている多くはCO2レーザーです。

治療時間は20〜30分です。

【半導体レーザー】

光融合型レーザーともいわれています。ミディアムレア療法と呼ばれます。CO2レーザーに比べると導入している病院が少ないのが現状です。

治療時間は5〜10分と短く、低温で素早く治療することができます。

レーザー治療を受けられる時期

CO2レーザーは、花粉症の症状が出ている間は受けることができません。

一方、半導体レーザーは水を通すことができるため、すでに鼻水や鼻づまりなどの症状が出ている方でも受けられます。半導体レーザーは花粉症のシーズンになってからレーザー治療を検討した場合でも受けることが可能です。

レーザーの種類 受けられる時期 照射温度 治療時間
CO2レーザー シーズン前 高温(800度) 20〜30分
半導体レーザー シーズン中も可 低温(60度) 5〜10分

花粉症のレーザー治療の費用|保険は適用される?

花粉症のレーザー治療には保険が適用されます。レーザー治療の費用の目安は、健康保険3割負担計算で1万円前後です。

血液検査(アレルギー検査)も同時に行う場合は、別途5,000円程度の金額がかかります。

初診料・再診料・薬代なども病院によって変わるので、事前に問い合わせると良いでしょう。

花粉症のレーザー治療の副作用や痛みは?

レーザー手術では鼻の粘膜を焼くため、副作用として鼻の粘膜が腫れて鼻水やくしゃみが出たり、鼻の中にかさぶたができて鼻が詰まったような状態になります。

鼻の粘膜が回復するまでは一時的に症状が悪化したような状態になりますが、半導体レーザーの場合は1週間程度、早ければ2〜3日で回復します。CO2レーザーでは約2〜4週間続く傾向があります。

レーザー治療に痛みはある?

人によってはレーザー照射時に熱さを感じることがありますが、ほとんど痛みを感じることなく治療を受けることができます。

麻酔も注射ではなく、スプレータイプで鼻の中に噴霧するので痛みはありません。

花粉症のレーザー治療のメリットとデメリット

花粉症のレーザー治療にはメリットだけではなくデメリットもあります。

デメリットをしっかり確認した上で、レーザーでの手術を受けるか検討しましょう。

メリット

・飲み薬の副作用で起こりがちな眠気がでない
・飲み薬の量を減らすことができたり、薬を飲まなくて済む場合がある
・飲み薬に比べて長期間効果がある(1〜3年効果が続く)
・効果がなくなったら再度治療することができる

デメリット

・一時的に鼻づまりや鼻水の症状が悪化したような状態になる
・アレルギーを根本的に治す治療ではない
・鼻の症状にしか効果がない

花粉症のレーザー治療は向いている方

レーザー治療は下記のような方におすすめです。

・花粉症症状の中でも、鼻づまりの症状が強い方
・妊娠中などでなるべく薬を使用したくない方
・飲み薬であまり効果を感じられない方
・受験生や車を運転する仕事などで、飲み薬の眠気が気になる方

花粉症のレーザー治療の流れとポイント

①問診・鼻の状態を確認

希望する場合や病院によっては血液検査を行います。

②レーザー治療

スプレーで鼻の中に麻酔を噴霧してから治療にはいります。

③再受診で処置や経過観察

病院によって期間や回数に差はありますが、治療後に再受診をして、鼻の中で粘膜が癒着しないように処置をします。

病院探しのポイント

安全な治療を受けるためには、治療実績・十分な知識や技術・整った治療環境があるか・治療前の十分な説明やアフターケアがされているか、などを確認することをおすすめします。

すでに花粉症の症状が出ている方は、半導体レーザーを導入している病院を探しましょう。

治療後に気をつけること

治療直後は、激しい運動・飲酒・喫煙・長時間入浴は避けましょう。術後の注意を病院にしっかり確認し、体に過度な負担がかからない生活を心がけます。

おわりに

レーザー治療は根本的な治療ではありません。しかし、個人差はありますが1〜3年効果が続くので、毎年花粉症に悩まされている方や、薬の副作用が気になっている方などにおすすめできます。

花粉症の症状の中でも特に鼻づまりがある人にも有効な手段になるので、治療法のひとつとして検討してみると良いでしょう。