花粉症は鼻水・くしゃみや目のかゆみがよく知られる症状ですが、花粉症が原因で蕁麻疹を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか。

この記事では花粉症と蕁麻疹の関係を解説します。蕁麻疹が起こる原因、対策、薬について詳しく解説します。

蕁麻疹とは?

蕁麻疹は、皮膚の一部に蚊に刺されたような膨疹(ぼうしん)ができ、かゆみをともなうアレルギー症状です。膨疹は皮膚がやや赤くなり膨らんだ状態で、通常は数十分から数時間で消えます。場合によっては半日から1日続く場合もあります。

湿疹と蕁麻疹はよく似ていますが、湿疹は腫れが引いたあとも肌にザラザラした感じが少し残りますが、蕁麻疹は時間がたてば肌の凹凸は完全に消えます。

蕁麻疹は原因を特定することが非常に難しい病気です。食物に対するアレルギーとして蕁麻疹が出たり、特定の病気が原因で蕁麻疹が出たりと、原因として考えられるものは20種類以上もあるといわれています。

蕁麻疹が出たら何科の病院に行く?

蕁麻疹が出て場合は、まずは皮膚科に行くことをおすすめします。

蕁麻疹の原因は多岐にわたるため、自己判断で原因を特定することはできません。皮膚科の検査であれば詳細なアレルギー検査で原因を特定できる可能性が高くまります。

専門的な皮膚科にかかることで、その後の治療や対処法もしやすくなります。

花粉症と蕁麻疹の関係

花粉症と蕁麻疹には深い関係があり、どちらもヒスタミンの過剰分泌が原因で起こるアレルギー症状です。そのため、蕁麻疹の体質の方は花粉症を併発しやすいと言われています。

また、花粉症が原因となって引き起こされる蕁麻疹を花粉症蕁麻疹と呼びます。

蕁麻疹の原因を特定することは難しいですが、花粉が飛ぶ時期だけ蕁麻疹が出る、という方は花粉症蕁麻疹を疑う必要があります。

花粉症蕁麻疹は赤色描記症というタイプの症状が出やすいのが特徴です。一般的な蕁麻疹は、蚊に刺されたようにプックリと肌が膨らむことが多いのですが、赤色描記症はみみず腫れのような症状が出ます。かゆみを感じる部分に爪で文字を描くと、皮膚が線状に赤く腫れるため、病名のとおり赤色の文字が描けます。

また花粉症蕁麻疹は、顔や首の周りに蕁麻疹が出やすいのも特徴です。

花粉症蕁麻疹に塗り薬はあまり効果がない

通常、皮膚のかゆみの症状には塗り薬を使用しますが、花粉症蕁麻疹は塗り薬があまり効果を発揮しません。

アレルギーの原因が直接的に肌に触れて症状が起こる接触性蕁麻疹では、塗り薬を使用することで症状が緩和します。しかし、花粉症蕁麻疹は、アレルギーの原因となる花粉が体内に入り込むことによって症状が起こるため、塗り薬ではあまり効果が出ず、内服薬を飲む必要があります。

花粉症蕁麻疹に使う市販薬

花粉症も蕁麻疹もヒスタミンの過剰分泌が原因なので、抗ヒスタミン剤を服用するのが効果的だと考えられています。

アレグラFX 14錠 医療用アレグラと同成分配合 花粉症に (第2類医薬品)

アレジオン20 6錠 医療用とアレジオンと同成分配合 (第2類医薬品) ※セルフメディケーション税制対象

花粉食物アレルギーにも注意しよう

花粉症蕁麻疹の症状は、通常数時間で治ることがほとんとですが、蕁麻疹の症状とあわせて口の中に違和感を感じる場合は、花粉食物アレルギー症候群を併発している可能性があります。

花粉食物アレルギー症候群は、花粉症のアレルギーの原因となっている物質と、食物に含まれる物質が似ているために起こる食物アレルギーで、口の中のかゆみの症状にあわせて蕁麻疹を発症することがあります。

花粉食物アレルギーは症状を放置していると、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、軽視するのは大変危険です。

花粉症蕁麻疹にあわせて口の違和感を感じる場合は、必ず病院で検査を受けてアレルギーとなる食物を特定しましょう。

おわりに

花粉症が原因で蕁麻疹が出てしまった場合は、一時的な対処方としてかゆみが出ている部分を冷やすことによって、ヒスタミンの分泌が抑えられ症状が緩和します。

蕁麻疹がでている状態で体温が高くなるとヒスタミンの分泌が活発になるため、熱いお風呂に入ることは避けぬるめのお湯に浸かりましょう。