夏の風邪が胃腸にきやすい理由とは?
夏風邪の主な原因ウイルスにエンテロウイルスがあります。
エンテロウイルスは腸管で急速に増殖する特徴があるため、夏の風邪はお腹にくるとよく言われます。
中でも代表的なのは下痢と便秘ですね。
下痢は体内に入ってきたウイルスを排出するために起こります。
そして便秘は、発熱による体内水分の減少や風邪による食欲減退、運動量の減少が主な原因です。
この記事では、こうした夏風邪に伴う下痢や便秘を改善するためにオススメの食事方法をご紹介します。
夏風邪の下痢で気を付けることは?
夏風邪の下痢で困った時に気を付けたいのは下記の2点です。
・やわらかいものを食べる
・一度の食事量を少なくして胃腸の負担を減らす
オススメの食べ物は野菜を柔らかく煮込んだスープや果物(缶詰も可)です。
やむを得ず外食をしなければいけないときはリゾットやうどん、白身魚の煮つけなど消化に良いものを選びましょう。
このほか、下記のものは胃腸への刺激が強いためNGです。
〇イモ類、きのこ、海藻
〇アルコール、炭酸飲料
〇香辛料、ねぎ、しょうが
〇揚げ物(消化に時間がかかり胃腸の負担に・・)
体調の回復とともに、食事の量を戻していってくださいね。
夏風邪の便秘で気を付けることは?
水分不足などから便秘になる人もいれば、下痢が治まったと思ったら便秘になってしまった人もいます。
どちらにしても便秘は頭痛や肌荒れの原因にもなるので、できることから改善していきましょう。
水分をこまめにとろう
便の量を増やすことで、スムーズに排便することができます。
そのためにはこまめに水分を補給しましょう。
お茶や水だけでなく、おかずも汁気が多いものを取り入れると、より効果的です。
食事の時間を一定にしよう
風邪で辛い時は食欲が湧かないので、無理にたくさんの量を食べる必要はありません。
ただし、できるだけ同じ時間に食事をとるように心がけましょう。
食事のリズムを一定にすることで胃腸のリズムも一定になり、排便のリズムも整います。
2種類の食物繊維をバランスよく摂ろう
食物繊維には2つのタイプがあることはご存知ですか?
●不溶性食物繊維・・・野菜、豆類、きのこ、酵母など
●水溶性食物繊維・・・こんにゃく、海藻、熟した果物など
ふたつの食物繊維がバランスよく摂取されることで、腸内環境は改善されます。
ひじきと大豆の煮物やわかめとキノコの味噌汁などは両方バランスよく摂取できるのでオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
長引くと言われる夏風邪ですが、バランスよく栄養を摂ることで早く治したいですね。
食事のほかにも、エアコンのつけっぱなしで体を冷やさないようにすることも大切です。
また汗にはウイルスが付着している可能性があります。
熱がない場合はお風呂でゆっくり汗を流すようにしましょう。