消化不良は胃腸機能の低下で起こる!
消化不良とは何らかの原因で胃腸の消化機能が低下してしまい、食物の消化がうまくいかない状態です。
消化不良では食欲不振や胃もたれ、胸やけ、下痢などさまざまな症状となって現れます。
・食欲不振
・胸やけ
・吐き気
・下痢
・便秘
・げっぷ
・腹部の膨満感 など
消化不良のような症状があるときは、消化の良い食べ物や胃に負担をかけない飲み物で胃を労わりましょう。
消化不良のような症状が長く続く、または何度も繰り返す場合は一度医師に相談することをおすすめします。
また、消化不良とひとことにいっても原因は風邪、ウイルス性胃腸炎、冷え、ストレス、飲み過ぎ・食べ過ぎ、加齢などさまざまです。
消化不良の原因について詳しい情報は、関連記事をごらんください。
消化に良い食べ物・飲み物
消化不良を感じるときは消化の良い食事を心がけましょう。
また、消化に良いからといってお腹いっぱいに食べてしまうと、やはり胃に負担がかかってしまいます。
消化不良のときに限らず食事の量は「腹八分目」が望ましいです。
スープ
野菜をよく煮込んだスープは消化によく栄養もあります。
にんじん、じゃがいも、ほうれん草、白菜などが消化によい具材としておすすめです。
野菜の煮物
にんじん、じゃがいも、ほうれん草、白菜などはスープだけではなく煮物でもよいでしょう。
よく煮てやわらかくして食べましょう。
白身魚
たら・かれいなどの白身魚は低脂肪で消化に良い魚類です。
煮魚や蒸し魚などの料理がおすすめです。
鶏肉
脂は胃腸の負担になってしまうので、脂の少ない鶏ささみや皮なしの鶏肉がおすすめです。
すり身をつくねにすることで、さらに消化しやすくなります。
つくねはスープや野菜の煮物に入れても良いでしょう。
おかゆ
食欲とお腹の調子に合わせ五分粥、七分粥のように調整できます。
塩分も少ないので刺激が少なく、主食として適しています。
うどん
うどんも消化に良い食べ物です。煮込みうどんにするとさらに消化しやすくなります。
湯豆腐
豆腐は消化によい食材のひとつです。
冷奴は冷たさが胃腸への刺激になるおそれがあるので、温かい湯豆腐がおすすめです。
牛乳・ヨーグルト
牛乳やヨーグルトなどは胃に優しい食材です。そのまま牛乳を飲む場合はホットミルクにし、お腹を冷やさないことに注意しましょう。
ヨーグルトには乳酸菌が含まれており、バランスの崩れた腸内環境を整えてくれます。
ただし乳製品は体質によっては下痢を起こす方もいるので注意してください。
りんご・バナナ
りんごやバナナは消化が良いフルーツの代表格です。
みかんやレモンといった柑橘系のフルーツは胃への刺激になるため避けた方が良いでしょう。
消化不良で避けたい食べ物・飲み物
刺激のあるもの
塩分の強い梅干し・漬物、香辛料の効いたカレー、唐辛子の入った食べ物、酢の物などは胃腸を刺激し胃酸の分泌を促進します。
健康なときの胃腸であれば消化の助けになりますが、消化不良のときは胃腸の負担になってしまします。
甘いもの
和菓子、チョコレートなどの甘味のある食べ物は、胃の粘膜を刺激し胃酸を分泌させ胃腸の負担になります。
食欲がないからといってお菓子でエネルギー補給するのは控えましょう。
脂肪の多い肉・揚げ物
便がゆるく水に浮く場合は脂肪の消化・吸収が障害されているおそれがあります。
特に下痢をしているときは、脂肪の多い肉や揚げ物などの食べ物は、消化不良を起こしている胃腸にさらに負担をかけてしまうため控えましょう。
繊維の多い野菜類
繊維の多い野菜などは胃腸への刺激になってしまいます。
たけのこ・ごぼう・きのこ・海藻類は繊維が多く、疲れた胃腸にとっては負担になります。
アイスクリーム
お腹が冷えることで消化不良につながります。
アイスクリームに限らずお腹が冷える食べ物は控えましょう。
たばこやお酒
アルコールやたばこなども胃を荒らし、消化不良の原因になります。
特に胃や腸が弱っているときには控えた方が良いでしょう。
消化不良がひどい場合は少しのあいだ絶食を
消化不良で胃もたれ、胃痛、食欲不振がひどいときは、少しのあいだ絶食をすることがおすすめです。
胃や腸が疲れているときは自然と食欲がなくなります。胃腸が疲れているときに無理に食事をすると、疲れた胃腸にさらに負担をかけてしまいます。
胃や腸が疲れていると感じるときや風邪などで食欲がないときは、無理に食事をとらず胃や腸を休ませてあげることが必要です。
絶食中でも脱水状態にならないように、水分補給はこまめに行ってください。
冷たい飲み物はお腹を冷やし消化不良の原因になることもあるので、ぬるま湯や白湯または温かいお茶など温かい飲み物を選ぶとよいでしょう。
食欲が回復したら消化の良い食べ物を少しずつとってください。
おわりに
消化不良は飲み会や暴飲暴食、ストレスなど胃や腸に負担をかけ過ぎることなどで起きます。
普段から胃に負担がかかる食生活は控え、ストレスもできだけためないように注意しましょう。
また消化不良は風邪やウイルス性胃腸炎、内臓疾患で起こることもあります。
消化不良の症状が長引く場合や症状が重たい場合は、一度医師の診察を受けてみましょう。