食べ物による細菌・ウイルスの感染によって起こる食あたりは、特効薬がないため、基本的には自宅での治療となります。

吐き気や嘔吐などの消化器症状が強く出るため、食べ物や飲み物のとり方に注意が必要です。

この記事では、食あたりの際の食事・水分補給に合わせてその他の対処法について解説します。

食あたりの症状・原因について、詳しくは関連記事をごらんください。

食あたりには消化の良い食事を

食あたりの症状がおさまってきた場合や食欲がある場合は、胃に優しく消化の良い食事を、1日数回に分けてとりましょう。

主に、おかゆ・うどん・野菜を細かく刻んだスープ・すりおろしりんごなどがおすすめです。

胃に刺激を与えないように塩や醤油などの味付けは薄めにし、消化の負担をかけないようになるべく柔らかく煮込みましょう。

回復期には、腸の調子を整える「善玉菌」が多く含まれ消化にも良いヨーグルトやひきわり納豆も、積極的に食べると良いでしょう。

反対に、脂っこいものや消化に時間のかかるもの、濃い味付けのものは胃に負担がかかるため控えましょう。

また、冷たすぎるものや熱すぎるものも胃に刺激を与えるため、なるべく常温に近いものを食べましょう。

胃に優しい食べ物
おかゆ・うどん・白身魚・赤身肉・ささみ・卵・豆腐・ひきわり納豆・牛乳・ヨーグルト・ほうれん草・白菜・いも類・バナナ・りんごなど
胃に負担をかける食べ物
そば・いか・たこ・脂身の多い魚や肉・生卵・揚げ物・甘いもの・たけのこ・ごぼう・きのこ類・柑橘系の果物など

絶食した方が良い?

絶食は、食あたりの症状やそのときの体調によって行います。

食事をとることで吐き気・嘔吐を引き起こす場合、腹痛のある場合は絶食しましょう。

水分をこまめに補給する

食あたりでは、水分補給が非常に重要です。嘔吐や下痢によって水分が失われることで、脱水症状を引き起こし重症化する場合があります。

水・麦茶・りんごジュースなどを少量ずつこまめに摂取しましょう。

冷たすぎると胃に刺激を与え、嘔吐してしまうことがあるため常温がおすすめです。

水分と同時に電解質の補給も

人間の水分が失われると、水だけではなく電解質(イオン)という細胞の機能を調整する物質も失われます。

水のみを補給すると電解質とのバランスが崩れてしまい、体のさまざまな機能が低下してしまうため、電解質も同時に補給する必要があるのです。

電解質を補給できる飲み物には経口補水液と呼ばれるものやスポーツドリンクがあります。

特に、経口補水液は下痢や嘔吐をともなう際の水分補給に適しています。

経口補水液 オーエスワン

水分とともに、失われた電解質をバランスよく補給できる経口補水液です。下痢・嘔吐・発熱をともなう脱水症状の改善・予防に効果的です。

OS-1について詳しくは関連記事をごらんください。

ポカリスエット

ポカリスエットは電解質や糖質の補給に向いていますが、経口補水液より糖分が多く胃腸への刺激が強いため、体調が回復してきたころに飲みましょう。

また、経口補水液の味が苦手な人にもおすすめですが、胃腸への刺激を考慮して常温のものを少しずつ飲むようにしましょう。

その他の対処:薬や汚物の処理など

薬は使用してもいい?

細菌やウイルス感染によって起こる下痢は、細菌やウイルスを早めに体外に排出するために下痢止めの薬を飲まない方がよいとされています。

しかし、体力の消耗や脱水などの危険性がある場合は、薬で下痢を止めて体力や水分が失われるを防ぐことも大切です。

下痢が止まらない場合は、病院に行くまでの応急処置として使用することも選択肢のひとつとなります。

食あたりに使える市販薬について、詳しくは関連記事をごらんください。

汚物の処理は慎重に行う

便や吐しゃ物に含まれる細菌やウイルスによって、周囲の人へ感染を広げるのを防ぐため、処理は慎重に行いましょう。

嘔吐の拭き取りには使い捨てのマスク・手袋・ペーパータオルなどを使用し、使用後はビニール袋に密封して捨ててください。

ウイルスによる食中毒の場合は、ウイルスが空気中に漂いやすくなるため乾燥する前に処理をしてください。

また、衣服や布団などに汚物が付着した場合は、85℃以上のお湯で1分以上洗濯するか、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を行いましょう。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行うと漂白作用があるため色落ちします。

おわりに

食あたりでは、しっかりと療養することが早期回復のカギとなります。胃腸に優しい食事をとり、しっかりと体を休めて少しでも早い回復を目指しましょう。