胃痛と併発する症状で病気が異なる

胃に異変が起きると、胃痛以外にもさまざまな症状が引き起こされます。これは、胃が体内で非常に重要な役割を果たしている証拠といえます。

また、自律神経の乱れも胃の不調につながることがあるため、胃痛の原因をしっかり理解した上で治療に励む必要があります。

この記事では、胃痛とともに起こる症状によって、どのような病気が引き起こされているおそれがあるかを解説します。

胃痛の原因や治し方などについては関連記事をごらんください。

胃痛にともなう:下痢・便秘

胃痛にともない下痢・便秘の症状が現れた場合は「過敏性腸症候群」のおそれがあります。

精神的なストレスが原因で起こると考えられており、治癒させるにはストレスを解消するか、ストレスの原因を取り除く必要があります。

お風呂にゆっくりつかる・軽く体を動かす・音楽を聞くなどしてリラックスする時間を積極的に取り入れたり、職場や学校などを含めた環境を変えてみるなどさまざまな方法を試してみましょう。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、精神的ストレスによる腸のぜん動運動異常によって起こります。

排便が週3回以下に減少する「便秘型」、1日3回以上も水のような便が排出される「下痢型」、また、便秘と下痢が数日ごとに繰り返される「交代型」の3種類の症状があります。

胃痛も精神的ストレスによる胃酸の分泌過多や胃粘膜の損傷によって起こる場合があり、過敏性腸症候群と併発するおそれがあります。

胃痛にともなう:げっぷ・おなら

胃痛にともないげっぷ・おならの症状が現れた場合は、「慢性胃炎」のおそれがあります。

慢性胃炎

慢性胃炎は主にピロリ菌の感染によって起こります。また、暴飲暴食や慢性的なストレスによる胃酸の過剰分泌よって起こる場合もあります。

慢性胃炎では胃痛に加えてげっぷが多く出るようになり、その他には胃もたれ・お腹の張り・胸やけ・吐き気などの症状も繰り返されます。

また、胃の機能低下によっておならも多くなります。

暴飲暴食やストレスなど、原因がわかっている場合は市販薬を使用して症状を緩和することができます。

サクロン錠

5種類の有効成分によって、過剰分泌された胃酸の中和・胃酸の分泌抑制・胃粘膜の修復保護の3つの働きをします。

原因がわからない場合やピロリ菌の感染が原因と考えられる場合は、内科または消化器内科を受診し、医師の指示にしたがって治療に励みましょう。

胃痛にともなう:下痢・吐き気・嘔吐

胃痛にともない下痢・吐き気・嘔吐の症状が現れた場合は、「急性胃炎」のおそれがあります。

急性胃炎

急性胃炎は、暴飲暴食・ストレスによって起こるものと、食中毒や細菌・ウイルスなどへの感染によって起こるものがあります。

症状が軽い場合には下痢のみが起こる場合や吐き気・嘔吐のみが起こる場合もあります。

暴飲暴食やストレスなど原因がわかっている場合は、胃酸を抑制する市販薬か胃粘膜を保護する市販薬で症状を緩和することができます。

ガスター10

有効成分「ファモチジン」が胃酸の分泌をコントロールすることで、胃酸の出過ぎによる胃痛を緩和します。

ガストール細粒

有効成分「M1ブロッカー」が胃酸の過剰分泌をおさえ、「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」が胃粘膜を保護することで、胃痛を緩和します。

食中毒や細菌・ウイルスへの感染が原因の場合は、医師の判断のもと点滴や経口補水液などで脱水症状を防ぎながら、自然治癒による回復を目指します。

細菌やウイルスが腸に留まるのを防ぐために、多くの場合は下痢止めを使用しません。

原因が特定できない場合は内科または消化器内科を受診し、医師の指示にしたがって治療に励みましょう。

おわりに

胃痛とともに現れる症状によって、原因は大きく異なります。治療方法を間違えると症状がさらに悪化するおそれもあるため、正しい知識をつける必要があります。

少しでも判断に迷った場合は必ず医療機関を受診し、医師の指示にしたがいましょう。