ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間が平均

ノロウイルスに感染し発症するまでの潜伏期間は短く、平均で24~48時間程度です。

ただし、あくまで平均であり、最短では数十時間、つまり1日にも満たない時間で発症することもあります。潜伏期間が長くなった場合でも、感染してから72時間程度で症状が現れます。

ノロウイルス感染症は発症すると吐き気・嘔吐・下痢などの症状が起きますが、通常1〜2日で治り後遺症もありません。

ノロウイルス感染症の症状の現れ方には個人差があり、感染しても発症しない場合や、風邪のような軽い症状でおさまる場合もあります。

ノロウイルスは潜伏期間も短いですが、発症している期間も短いのです。

ノロウイルス感染症の症状について詳しくは関連記事をごらんください。

潜伏期間でも症状はある?

潜伏期間はウイルスが体内に侵入してから症状が現れるまでの時間を指します。潜伏期間に症状が現れることはないため、潜伏期間中に感染に気づくことは困難です。

ノロウイルスは潜伏期間でもうつる?

ノロウイルスは、症状がでていない潜伏期間中でも体からウイルスを排出しているため、他人に感染させる危険性があります。

ウイルスを保持している方がトイレの後にドアノブや水洗レバーに触れることでウイルスが付着したり、潜伏期間中に十分に手洗いをせずに食品を調理するなどによって、ウイルスが増殖していることが考えられます。

潜伏期間は症状が現れていないため、感染していることに気づかず、知らないうちに自分が感染源となり感染を広げているおそれがあります。

ノロウイルス感染症が流行しているシーズンは、食事をする前は念入りに手洗いをすることを習慣にしましょう。

ノロウイルスはいつまでうつる?

ノロウイルスは感染してから1週間程度は糞便にウイルスが排出されるため、症状がおさまった後も他人にうつす危険性があります。長い場合は1か月糞便からウイルスが排出され続けたという例もあります。

感染から最低でも1週間はほかの人に感染するおそれがあるとして、十分に注意しましょう。

ノロウイルスの感染力は?

ノロウイルスは感染力の強いウイルスです。体内に侵入したウイルスが100個以下でも感染が起こります。

食べ物に付着したウイルスが原因となる集団食中毒や、ウイルスが付着した物などを介して人から人への感染が起こります。

ノロウイルスの感染経路について詳しくは関連記事をごらんください。

糞便や嘔吐物に含まれるウイルス量

ノロウイルスに感染した患者の糞便や嘔吐物の処理をすると、容易に感染するため注意が必要です。

糞便や嘔吐物に含まれるウイルス量を見ると、糞便や嘔吐物を処理をする場合にどれだけ感染する可能性が高いかがわかります。

糞便 1gあたり100万〜10億個
嘔吐物 1gあたり100万個

嘔吐の症状がおさまった後でも、糞便からはたくさんのウイルスが排出されています。

トイレに入った後は念入りに手洗いをし、感染してから最低でも1週間は他人へ感染させないように注意しましょう。

ノロウイルス対策で二次感染を予防しよう!

手洗いの徹底

個人でできるノロウイルスの感染予防といえば、手洗いが最も有効です。帰宅時や調理前、食事前などこまめに手洗いを行ってください。

家族がノロウイルスに感染した場合は、看病の前後にも必ず行いましょう。

また、ノロウイルス感染症の流行期は赤ちゃんの糞便にノロウイルスが潜伏しているおそれがあります。

おむつの取り換え時には、特に念入りに洗ってください。

二枚貝は十分に加熱する

ノロウイルスが潜伏しやすいカキやあさりといった二枚貝は、中心部まで充分火を通してから食べましょう。

火を通す目安は中心部が85~90度以上で90秒以上が目安です。

特に免疫力が低い子どもの場合は、しっかりと中まで火が通っているか確認してから食べさせてください。

消毒液や加熱による消毒

ドアノブやトイレの便座やペーパーホルダーなど、ノロウイルスが多く潜伏している場所を中心に消毒を行いましょう。ただし、ノロウイルスにはアルコール消毒は効果がありません。

ノロウイルスの消毒には家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)を使用しましょう。

また、ノロウイルスは加熱による消毒も有効です。

まな板や包丁、ふきんといった調理器具は85度以上の熱湯で1分以上煮沸消毒を行いましょう。

糞便や嘔吐物を処理するときは慎重に

感染者の糞便や嘔吐物を処理するときは、接触感染に充分注意しましょう。

処理時は使い捨てのエプロン・マスク・手袋を着用し、汚物を拭き取るときはペーパータオルを使用してください。

家庭用塩素系漂白剤で消毒を行った後、最後に水拭きをしてください。

ノロウイルスは、実はアルコール消毒の効果が期待できません。そこで登場するのが次亜塩素酸ナトリウムです。

ノロウイルスの消毒に効果がある次亜塩素酸ナトリウム消毒液は、自宅でも作ることができます。

次亜塩素酸ナトリウム作り方や使い方については関連記事をごらんください。

おわりに

ノロウイルスは感染力がとても強いウイルスです。

感染しないために重要な予防法は手洗いです。主な流行期である11〜4月には、日頃から手洗いの徹底をして感染予防を心がけましょう。