腎臓病の中でも患者数の多い「腎結石」や「尿路結石」。
日本では人口10万人のうち約50人強、一生涯の間に100人のうち4人が一度は「結石」になると言われています。
今回は、その「結石」について、症状と原因、予防と治療法をご紹介します。

 

この記事のポイントは3つ

①「結石」の症状がわかります。
②「結石」の原因と診断法をご紹介します。
③「結石」の治療法と予防法をご紹介します。

 

「疝痛(せんつう)」これは「結石」の症状の可能性があります

「結石」に予兆はありません。
疝痛(せんつう)と呼ばれる、突然に脇腹が刺されたような痛みに見舞われます。
血尿が出たり、嘔吐や下腹部の痛みを伴うこともあります。

 

「結石」の60%は原因不明

尿路結石のおよそ60%は原因不明の特発性結石症と言われています。
残りの20〜40%は何らかの疾患が原因となって結石ができる場合があります。
原因疾患としては、尿の流れを停滞させるような病気や尿路感染、寝たきりの状態、ホルモンの影響で結石が出来ることなどが考えられています。

 

診断はレントゲンと経静脈性尿路造影検査で

疝痛に苛まれたら、すぐに病院へ行きましょう。
多くの場合、症状から「結石」であることを疑われ、レントゲン撮影を行います。
普通のレントゲンには映らない結石もありますので、必ず経静脈性尿路造影検査もして診断されます。

 

90%の結石は「ESWL(体外衝撃波砕石術)」で除去します

「結石」の治療は結石の大きさにかかわらず、まずは鎮痛剤による痛みの抑制から入ります。
現在、最新の結石除去法は「ESWL(体外衝撃波砕石術)」です。
これは体外から結石に焦点を合わせて、衝撃波を当てて結石を砂状にし、尿で排出させる方法です。
結石の大きさによっては何度も衝撃波を当てて、徐々に砕石していきます。

 

予防のための注意点は3つ

排泄器官の病気なので、やはり飲食に気をつけることが大切です。
 

まずは水分をたくさんとること。

結石の予防には水をたくさんとることです。1日あたりの尿量としては、およそ1.5〜2リットルをめやすにしましょう。
特に夏の暑い季節や、乾燥の激しい冬には、尿の色(濃い色とならないように)を気にしながら十分に水分をとるようにしましょう。
ただ、結石の原因となるカルシウムの摂りすぎには注意が必要です。牛乳は1日200ml以下にしましょう。

動物性タンパク質は控えましょう。

結石は食生活の向上とともに増加する傾向にあります。
動物性タンパク質は、尿中のカルシウム排泄量を増やすために結石の原因となります。
過剰な摂取は控えましょう。
 

食物繊維がイイ!

野菜類に含まれる食物繊維は、腸管からの余分なカルシウム吸収を防ぎます。
ただしほうれん草には注意が必要です。
結石の中には、シュウ酸カルシウム結石というものがあり、シュウ酸はカルシウムと結合すると非常に水に溶けにくいものとなります。
ほうれん草には、このシュウ酸が多く含まれているので注意が必要です。

まとめ

結石はカルシウム化合物の結晶であることが多いのですが、カルシウムは体の成長などには欠かせない栄養素なので、カルシウムの摂取量を制限するべきか難しいところです。
結石の予防として大切なことは、朝昼夕の三食を十分な水分とともに摂り、夕食は寝る4時間前までに早めに済ませることが大切です。