線虫を使った検査ででガンが分かる?!実験で的中率95%

発覚が遅れることが命取りになってしまうガン。 いま、線虫を使用した低コストで高感度の新しいガン検査が期待されています。

はじめに

日本人の死因の第一位はガンで、ガンによる医療費などの経済影響は数兆円にも及びます。
ガンの治療には早期発見が一番ですが、初期症状では気づきにくい為、健康診断や腫瘍マーカーなどの定期的な検診を心がける
対策しか予防はありません。
しかし今の検査は費用も高く、精度はあまり高くはありませんし、時間もかかります。
そういった背景から検査を受けに来る足は遠のいてるのが現実だと言われています。
 

ガンに「におい」がある?!犬が教えた飼い主の皮膚がん

ガン患者には特有のにおいが有ることが分かっています。
飼い犬のラブラドールレトリバーが飼い主の体の一部のにおいをしきりに嗅ぎ、吠えたりひっかいたり不可思議な行動を取り続けます。
飼い主はその部位を気にする様になり病院へ行って検査をしたら、皮膚ガンだった。
という事から、ガンには特有のにおいがあると言われており、この「におい」に着目した実験をしようという試みがありましたが、
ガン探知犬を用いての実験は困難を極め、犬の集中力が持たず、左右されがちで1日に5件程度しか調べる事ができなかったのです。
犬の嗅覚は鋭く優れた結果をもたらしますが、実用には現実的ではありません。
 

線虫はガンのにおいが好物!早期発見の糸口が広がった

そこで、ガン患者の臓器に線虫が集まっていることから、線虫にはガンのにおいに反応するのではないかという見解で、九州大学の研究チームは癌細胞の培養液を作り、線虫に誘引行動があるか実験を試みた結果、みごと線虫は培養液に反応しガン組織を好む事が分かりました。
研究グループはガン患者の尿に目を向け実験した結果、すべてのガン患者の尿に誘引行動が見られ、健常者の尿には反応しないことも分かりステージ1の早期ガンにも反応した結果も得られた事により早期発見の可能性も広がってきたのです。

 

腫瘍マーカーは数千円、線虫検査は数百円!低コスト高確率での検査が可能?

線虫検査の感度を調べるためにセンターはガン患者24例中23は陽性、健常者218例中207例が陰性を示しました。
よって、ガンを見分けられる感度は95.8%であることが分かり、腫瘍マーカーに比べ圧倒的だったといいます。
そして興味深い事に24例中5例は採取時点で判明してなかったものでも、2年後にガンが判明した結果も得られていて従来の検査では見つけられない様なガンまでも発見できる可能性を示唆しています。
全てのガンを見つけられる事は出来ても、ガンの種類までは特定できない様です。
しかし既に特定のガンだけに反応する線虫を作る事に成功しているのだとか。
この画期的な研究が進むと尿で何のガンか分かるようになる日もそう遠くないでしょう。
九州大学嗅覚センサ研究開発センターの広津助教はTV番組で10年以内には実用化が決まるのではないかと公言しています。
 

さいごに、ガンの予防について

線虫を利用してガンを見つける可能性は十分示唆していますが、一番良いのはガンを予防することです。
WHOが提唱しているガン予防となる食事指針ではソーセージやサラミなどの加工肉、国式塩蔵魚の摂取や塩蔵食品や塩分。
アフラトキシンの含んだ食品を最小限にする(ナッツ類、ナツメグ、白コショウの香辛料、ピーナッツバターなどの加工食品、トウモロコシ、ハトムギ、そば粉などの加工品、ナチュラルチーズなどの食品からも検出)の摂取を最小限に抑える事や、習慣として飲酒・喫煙などもガンになる可能性も高いと言われています。
野菜は一日400グラムは摂取するようにし、肥満にならないよう体重維持や定期的な運動も心がけるといいでしょう。


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